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はじめての哲学

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抜粋 ジム・ロジャーズ『お金の流れで読む日本と世界の未来』世界的投資家は予見する 大野和基訳 PHP新書 2019

2019年02月05日 | ビジネス


 重要なのは、「歴史は韻を踏む」ということである。これは作家マーク・トウェインの言葉だ。


 本当に成功したければ、人とは異なる考え方をしなければならない。人と同じように考えている限り、大きな成功を収めることは恐らくないだろう。


 現在、世界の負債は西洋に、資産は東洋にある。


 日本・中国は外貨準備高で世界一位・二位


 こうした状況を鑑みるに、五年後のアジアで最も幸福な国になるのは、朝鮮半島の統一国家だろう。


 外国人を排除し、門戸を閉じた国が衰退の一途をたどるということを、歴史は何度でも教えてくれる。


 借金(約1100兆円)をこれだけ増やしても平気なのは、返済するのは自分の世代ではないと考えている(安倍政権)証拠だ。






 紙幣を刷りまくっても駄目なのだ。アベノミクスが成功することはない。安倍政権の政策は日本も日本の子供たちの将来も滅茶苦茶にするものだ。いつかきっと「安倍が日本をダメにした」と振り返る日がくるだろう。


 移民の受け入れ方をコントロールしなければいけない。短期間でたくさん移民を受け入れすぎないように調整しなければならない。


 日本の農業の問題は、政府によって保護されすぎているという点にある。


 日本ほどクオリティに対して「抑えがたい欲望」を持っている国はほかに思いつかないのだ。その姿勢こそが日本を偉大な国にしたと言える。


 あるいは、古民家のチェーン事業を始めるのもいい。


 日本にもほど近い朝鮮半島――。この地は、これから激動の時代を迎えるだろう。韓国と北朝鮮が統一されるからだ。





 ある意味、(中国の体制は)アメリカの大統領選よりも公平な制度だ。


 対して日本やアメリカ、その他幾つかの資本主義国は、銀行の国有化や企業救済など、まるで「社会主義化」したような政策を打ち出している。


 「破産なき資本主義は地獄なきキリスト教」


 歴史を振り返れば、貿易戦争がプラスに働くことなどないとわかる。


 米株式市場で上昇しているのはFAANGの株だけ。






 日本も、残念ながら同様だ。五〇年もすれば日本人はこの世からいなくなってしまうのではないかと私は危惧している。


 AIやブロックチェーン技術により、いま存在している銀行は消えるだろう。


 将来、金銭のやり取りはすべてコンピューターを介して行われるようになるため、通貨はいらなくなる。





 ブロックチェーンは仮想通貨とはまったく異なる新技術で、前途有望だ。社会に大だ変革をもたらすことになる。


 アフリカには、つい最近まで電話がなかった。欧米やアジアではかつて黒電話を使っていたが、そういう電話もアフリカには広まなかった。それが作近、アフリカでは一気にスマートフォンが普及している。電線を引くなどの途中経過を抜かして、一足飛びにスマホ社会になったのだ。


 間違いなく言えるのは、いまの時代、インターネットとAI、ブロックチェーンは信じられないほど重要な位置を占めているということである。


*ブロックチェーン(英語: Blockchain、ブロックチェインとも[1][2])とは、分散型台帳技術[3]、または、分散型ネットワークである[4]。ビットコインの中核技術(サトシ・ナカモトが開発)を原型とするデータベースである。ブロックと呼ばれる順序付けられたレコードの連続的に増加するリストを持つ。各ブロックには、タイムスタンプと前のブロックへのリンクが含まれている。理論上、一度記録すると、ブロック内のデータを遡及的に変更することはできない。ブロックチェーンデータベースは、Peer to Peerネットワークと分散型タイムスタンプサーバーの使用により、自律的に管理される。フィンテックに応用されるケースでは独占や資金洗浄の危険が指摘されることもある。(ウィキペディア)


 いま、私たちの世界は大変化のただ中にある。それを怖れるだけではなく、実際に訪れ、あなた自身の目で見てほしい。それはきっと楽しく心躍る経験となるであろう。





*平成三十一年二月五日抜粋終了。