抜粋 フェンテス『フェンテス短編集 アウラ・純な魂』木村栄一訳 岩波文庫 Carlos Fuentes 2016年06月19日 | 読書 時計の針は真の時間を欺くために発明された長い時間をうんざりするほど単調に刻んでいるが、真の時間はどのような時計でも計ることはできない。まるで人間を嘲笑するかのように、致命的な速度で過ぎ去っていくのだ。ひとりの人間の人生、一世紀、五十年といったまやかしの時間を君はもう思い浮かべることはできない。君はもはや実体を欠いたほこりのような時間を救い上げることはできないだろう。(アウラ) 線形的な時間の否定→フェンテスのミッション « ワンダ、ワンダ、ワンダフル... | トップ | 抜粋 M・タルデュー『マニ... »
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