どこの学校にも存在する同窓会と言う組織がある。その学校の卒業生なら会員であると言う選択できないシステム。少なくとも私が卒業した時代はそうだった。卒業式の式典が終わった後に同窓会長とか言うオヤヂが登場して卒業生は自動的に同窓会員となるみたいな事を演説していたのを今でも覚えている。大学はどうだったけ・・・忘れた(爆)。大体そんな事すら気にしていなかったからね。
さて同窓会に話を戻すが同窓会関連の行事に出席した事は一度も無いしそもそも何やってるか良く判らない。例えばもし同級会を企画するにしても同窓会なんぞ関係ないしね。3月の卒業シーズンなのでこれは何の組織だろうと考えてみた。
まず卒業時多くの人はこう切り出されて始まるだろう。先程も書いたがあなた方は卒業と同時に自動的に同窓会に加入した事になり・・・と何とも日本人お得意の勝手加入自治会ルールである。でもって卒業後しばらくすると同窓会から振込用紙が届く。内容は同窓会費を振り込めって事。まぁ言葉の表現は協力願いますってなってるけど程度のいい振込み詐欺じゃないのか?。少なくとも自分には全くメリット有りませんから。大体学校なんぞ卒業資格を得たくて通っただけであり卒業し資格取得したら別段用事ないからね。
用事が無いなら放って置けば良いんじゃないと思う方も居ると思う。しかしこの振込用紙と文面付きのそれらしい手紙が届けば20歳前の若者なら必ず払わなくてはいけない物なんだ!と感じる人も居るんじゃないかな。
私の過去の経験であるが母校で何か建設する関係で寄付をお願いしたいとの旨が書かれた手紙と振込用紙が来た。勿論私は無視した。1年後位だっただろうか。おかげさまで何か建ちましたみたいな文章と沢山の卒業生の皆様にご寄付頂きありがとうございましたと寄付した方の氏名と寄付金額の一覧が送られて来たではないか。今の時代なら個人情報保護法などでこんな行為はけしからん事になるが当時はこれが普通であった。
実はこの個人名や寄付金額を公表する行為その物が卒業生の不平等性を解消する良い方法と思われている。例えば細かく調べる人が居れば誰々が払ってない、あいつの名前ないよな~、ケチだな~、などと言った展開になるのである。つまり組織が日本人の皆同じ意識を利用し一種の道徳心を煽り寄付させようと仕向けているだけなのである。寄付金振込は任意であるが先程述べた卒業生の不平等感を上手く利用した方法と言える。
この同窓会費に関して面白い話がある。まずこの地域出身の管理職が地元新卒高校生の面接をしたらしいのだ。すると次の年にそこの高校教師がお話したいとその管理職の元を訪れ面接した子や仕事に関して色々尋ねて行ったらしい。その数日後であるがその管理職の実家に同窓会費振込の手紙が届いたらしい。ちなみにその管理職は数十年前に実家を出ておりそれから同窓会費手紙は全く来ていなかったそうである。それが高校教師と面接し数週間後実家に送られてきたと言うのだからこれを単なる偶然と決めて良いのだろうか。
これから卒業し社会人となる若者らは参考にして欲しい。