とある教育関連の名誉職の方と食事する機会がありそこで嘘の様な本当の話を聞いた(聞けた?)のでまとめてみた。
その方は数ヶ月前に引越しされ地方ではあるが多少住宅密集した街場(笑)に住み始めた。中古住宅では有るが持ち家である。今まで住んでいた所は山間部で何かと不便だったらしく別の場所に住みたい気持ちが前々からあった物の中々踏み切れなかったが退職を機会に御宅を処分する事が出来めでたく転居したらしい。しかし先程も書いたが名誉職の方なので退職金等しっかりあるので新居購入とか旧宅売却の金銭面に関してはそれほど苦労しなかったらしい。しかしそのプロセスに至るまで精神的な苦労があったらしい。それは自治会関連。
名誉職を行っていて退職した人材ならば自治会組織において重要なキーパーソンになる事は容易に想像できる。しかも山間部と来れば定年退職した人でも”若手”等と呼ばれる。お役所などの公務員系なら判るが民間系の人でも”出来の良い人”とレッテルを貼られる。そう言った思考は田舎爺婆の民度の低さであるが何れにせよごっちゃまぜで役人の様な扱いに呆れる。例えば私立大学の教授や民間企業の研究員や会社役員などはインテリ扱いで将来のリーダーであるとレッテルを勝手に貼られてしまう。
そんな地域のスペック高い人なので引越しの際には根掘り葉掘り訊かれたそうだ。おまけに自治会でも何か役をやっていた(やらされてた)様で・・・。自治会にしてみれば実力ある当て馬が居なくなる訳で役をしてくれる人が居なくなるから困るって思考である。
さてその方が街場へ引っ越すのは何でも息子さんが街場で自営業をはじめたらしく退職後猫の手として(笑)手伝うと言う表の理由らしい。まぁウラの理由は訊かなくても明白だけど(笑)。ちなみに引越し先の街場とやらは自治会が有ってもそれほど苦労しない地区らしく本人は”引っ越してよかった”と喜んでいた。
そしてもうひとつ面白い話が訊けたのである。それは地方でも区画整理などを行い都市計画をしている地域などは自治会を変えて行く動きがあちこちで見られるそうだ。簡単に言えば戦争中の隣組の相互監視的な動きをする活動を止めて行こうとする動きである。もっと言い換えれば住民主体で平等だからと考えて物事を行う動きの事である。その結果なのかまちづくり委員会なる組織が設定されたが、どう考えてもこのまちづくり委員会組織も行政活動を住民がアシストするシステム見え見えで行政下働き組織で結果自治労マンセー!って形なのである。
以前にも書いたが近い将来の地方は仕事が無くなり都市部およびその近郊に産業が集中する。またアジア圏を中心とする海外に労働力が一段とシフトし人間の移動が起きるとされている。そんな世の中が訪れようとしているのに自治会の思考は右肩上がりの昭和思考のままである。今回この名誉職の方の例を挙げたがこの名誉職の方が今まで住んでいた地域は恐らく十年後は老人の巣窟。そして自治会組織も崩壊しているのでは?と思うのである。まぁ崩壊したら住民もある程度困るだうけどそれ以上に自治会を利用している輩の方が数十倍困ると思うけどな・・・・。
もしそうなった時は公務員らやその組合組織である自治労や天下り先の半官半民的機関は自身らの既得権益保守の為に自治会存続の為に必死であると言えよう。数年前に自治会は任意組織であると判決が出たならばそそくさと手法を変えてあの手この手で住民への労働押し付けと寄付金搾取の手法を考え続けていると思われる。
でも見方を変えれば老いた集落が自然と滅びて行くのは当然の話である。地域が本当に滅びないようにするにはどうしたら良いか。お役人の都合では無く実生産世代は働く事を最優先にし現役引退した老人らが地域の事をすれば良い。そうすれば少しは丸く収まる。そこで役人崩れ共が住民の道徳論に自身らの既得権益を加味するからややこしい話になるのだ。また住民意識も低く家庭事情の差異を無視して輪番制などの無責任な平等論を埋め込もうとするので住民らの亀裂が発生するのだ。そこら辺が現代社会と合わなくなってきてる大きな要因で有る事に気づく頃であると思う。