この小学校での告知は良い動きですね。とかく強制加入と勘違いしてる自治会、町内会に並んでPTAも挙げられますが”PTA組織自体が自分らはこうですよ!”と情報発信した事を評価したい。最近話題の橋下市長的な考え方の流れかな、それとも・・・・・
従来この様な半強制が伴う組織は組織内部活動が灰色だったり表に見え難い事が多い。私も自治会の不透明さやいい加減さを微力ではあるが(面白おかしく)外部に露呈している一人だが、この様に組織自身が"ご自由に~"と発言した裏腹は何なんだろうか?。かえってそれが気になった。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201201140378.html
■「入退会は自由」周知の動き
PTAの次期役員を選ぶ時期が近づいてきました。気をもむ保護者も少なくないでしょう。本来、PTAは任意加入の団体。その原則に立ち返り、自由な入退会を周知する動きが出始めています。
岡山市立西小学校(児童数約1300人)のPTAは、「入退会は自由」という原則を、今年度から保護者たちに知らせ始めた。「参加は任意のはずなのに、知らせないのはおかしい」という保護者の指摘などもあって、踏み切った。
それまでは会費を給食費と一緒に集めていたため、ほぼ全員が加入していた。だが今年度からは、入会申込書を提出した世帯から、給食費とは別に集めることにした。会費は500円下げ、年2千円に。結果的に約9割の世帯が加入した。
周知を決めた彌重幹昌(やしげ・みきまさ)PTA会長(45)は「保護者が学校に協力する必要はある。ただ共働き世帯が増えるなか役員を嫌々引き受けたり、活動しない人を陰で非難したりといった状況を変えたかった。役員を2年経験し、運営はより効率化できるとも感じていた」。
平日の2日間を使って主催していた親子行事は「目的があいまい」として中止した。夏休みの開放プールの見守り役も、9日間から5日間に縮めた。行事担当役員の数は今後、減らしていきたいという。
一方で、登下校時の見守りなど子どもの安全を守る活動はPTAから切り離し、保護者全員が参加する別組織をつくる予定だ。
「PTAの活動方針は『できる人が、できる時に、できることを』。見直しに戸惑う声も聞くが、至らない点はさらに改善していきたい。任意加入を前提に、時代に合ったPTAに変えていくことが必要では」と彌重さん。学校側も好意的に受け止めているようだ。宮井宏校長は「PTAが活性化されて学校との関係が深まり、子どもたちの健やかな成長につながればうれしい」と話す。
任意加入が話題になったきっかけは、2010年に横浜市で開かれたシンポジウムだ。NPOの主催で、「これからのPTAのあり方」をテーマに、公立高校のPTA役員や文部科学省の社会教育課長らが入退会の自由などを議論した。
父親たちも各地で声を上げ始めている。
2人の息子が札幌市の公立小に通う平佐修さん(63)は昨年、任意加入を周知するべきだと主張して、PTAを退会した。知人が役員と仕事の両立に苦しむ姿を見て「当事者が発言しないと変わらない」と決断した。「PTAをなくしたいのではない。任意加入が前提になれば、役員もやってみたい」と話す。
仙台市の公立小に息子が通う桝谷哲さん(50)は、先月、市の教育委員会主催の研究発表会で「入退会自由なPTAを求めて」と題して発表した。「入退会が自由でも、子どもや学校にどうかかわりたいかという会員の意見をくみ上げる仕組みがあれば、会員数は減らず、もっと自発的な活動ができるのでは」
PTA問題に詳しい文化学園大学の加藤薫准教授は「PTAは日本的な共同体の問題点の縮図。前例踏襲で、共同体のしきたりに従わせる。入退会自由を保障すれば、保護者の支持を得られないPTA活動は改善されていくはずだ」と話す。(前田育穂、堀内京子)