花地蔵つれづれ日記

古美術、芸術全般、日々気になること。

大宮洋子作品展「共鳴」

2011-06-18 14:12:40 | アート 文化 古美術

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6月11日から19日まで、大宮洋子さんの作品展「共鳴」を開催しています。

後、残すところ1日となってしまいました。

今回は、かなり自分でも思い入れの大きな展示会だったと思っています。

大宮さん自身もそのように感じているようです。

大宮さんのところで、今回の展示会の出品作品を見せて頂いた時、

何としても今回の展示会は成功させたいという気持ちを強く持ちました。

それだけ作品に説得力があったからだと思います。

展示会に来てくださった方々の反応を感じた時、

やはり、その思いは届いたのだと思いました。

一人ひとりのお客様が作品を見る時間が長いのです。

それだけ、じっくりと見ていたい作品が多かったからだと思います。

「やって良かった。」と感じた展示会でした。

良い作品を創ってくださった大宮さんに感謝しています。

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(武久)

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春を楽しむ「古の色、今の彩り」を終えて

2011-05-13 14:50:07 | アート 文化 古美術

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先日、師団長官舎で謙信庵の大越さんと一緒に開催した 展示会は、

期間中は雨も降らず、春ののんびりとした気候でした。

私も、店から離れ、どこかのんびりとした気分で3日間を過ごしました。

馴染みのお客様と、展示会場に併設されていたティールームで、

庭の桜を眺めながら、お茶を楽しみ、春のひと時を過ごさせてもらいました。

会場の師団長官舎は明治の洋館です。

何回か移築されてから、今の場所に建てられたようです。

和洋折衷の雰囲気のある建物で、前から洋館に住んでみたいと思っていましたので、

建物の中を興味深く、観察させてもらいました。

中にいると、天井も高く、解放感があり気分も良いのですが、

実際住むことを想定すると、

「夏は、エアコンが効かないだろうな。

冬は、隙間風が吹き込み寒いだろうな。」

などと現実的なことを考えてしまいます。

エアコンの冷暖房の環境に慣れ切ってしまっている自分の身体のことを思うと、

想像だけで満足している方がいいようです。

大越さんから、越前の新作のぐい呑を分けて頂き、

土物なので、毎日酒で育てながら楽しんでいます。

新作・骨董を問わず、やきものと遊ぶのは楽しいひと時です。

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堀川紀夫展

2010-12-05 13:02:18 | アート 文化 古美術

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先月の11月6日(土)から14日(日)まで、当店で

「堀川紀夫展 『私の軌跡1967-1986』」を開催しました。

普段、古美術を扱う仕事をしていると、現代美術の作家の方の展示会をするのは、

気分を一新させてくれるような刺激的な体験です。

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作者の分からない古美術品を鑑賞するときは、

その美術品が制作された歴史的背景をたどり、

その作者を身近に感じる楽しみもあるのですが、

同時代を生きる現代作家の場合は、

その作家の頭の中を、直接覗くような楽しみがあるようです。

堀川氏のように発想の豊かな作家の場合は、その楽しみがより大きいように感じます。

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直接にその作家から制作当時の話を聞いていると、

制作現場に立ち会っているようで、

アイデアを発見した時の興奮、途中の苦悩、作品を完成させたときの喜び、

その時の作家の息遣いまで感じられます。

展示会をしているときの、楽しみのひとつでもあります。

堀川氏が展示会のために弊店に送ってくださった石や、雪を使った作品を見ながら、

そんなことを考えていました。

(武久)

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※堀川紀夫のアート日記 http://d.hatena.ne.jp/niigata-art226/

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大宮さんの個展に行って

2010-11-23 14:44:21 | アート 文化 古美術

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先日、上越市三和区の上杉郵便局で行われた大宮洋子展に行ってきました。

大宮さんは、いつものように、にこやかに私たちを出迎えてくれました。堂々たる看板の字は、ご主人が朝四時に起きて書いてくれたそうです。「虫の音と木々の風}と題する爽やかな個展でした。

絵本の世界を彷彿とさせる、見る人が童心に帰る楽しい作品や、どきっとするような洗練された世界を感じさせる作品に、大宮さんの個性的で、奥深い世界が感じられました。

多面的な表現をもつ大宮さんには、いつも驚かされます。

大宮さんの作品を見ながら、大宮さんと楽しく話していると、創造する喜びが伝わり、大らかで天真爛漫なエネルギーをいつも感じます。こうして、大宮さんに元気をいただきながら、楽しい一日をすごしました。

近くにある、喫茶古という古民家を使った喫茶店で食べた、焼きカレーも、おいしかったです。

なお、来年、花地蔵での個展も予定しています。ぜひ、ご来場ください。

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「石視界」展

2010-09-09 12:26:21 | アート 文化 古美術

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この夏、前山忠氏の「石視界」展を開催しました。

前山氏は、大地の芸術祭等で活躍している地元の作家です。

http://shimotori.hp.infoseek.co.jp/maeyama-w.htm

今回は、石のひとつひとつが持つ一番特徴的な部分を選択し、

他を深い黒色で覆うという作品です。

また、石と鏡が組み合わされ、異なった空間が生まれた作品や、

キャンバスと石を組み合わせた、平面的的な作品など多数ありました。

多視点から、石というものの本質へと迫った展示会です。

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普段何気なく眺めている石という存在を、新たな視点で捉え直すよい機会でした。

骨董で扱う石とは、また違ったアプローチで、

石という存在に向き合おうといているように感じます。

いろんな作家の方々の展示会をしていると、

自分の視野が拡がり、様々な問いを自分の中に見出すことができるのは、

嬉しいことです。

(武久)

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山法師と黒蠟梅

2010-06-28 13:38:48 | アート 文化 古美術

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桃色の山法師をいただき、紫の都わすれとともに、李朝の白磁つぼに生けてみました(上図)。山法師はふつう、白色ですが、桃色の花は珍しいと、幾人かのお客様に喜んでいただきました。

山法師も、都わすれも、大好きな花です。都わすれは、都を遠く離れた貴族が、都を懐かしんでつけられた名と、いつか聞いたことがあります。可憐ながらも気品ある花です。

漆桶に黒蠟梅の枝をさしてみました(下図)。黒蠟梅はお茶の花として、珍重されるもので、堅い蕾はやがて小さなユリに似た黒い花弁をつけました。美しい緑の葉に隠れるように咲く花は、まさに、わび、さびの世界にぴったりです。

時代を経た漆桶に、寄り添うようにしながらも、存在感を感じさせる不思議な魅力をもっています。日本ならではの、美の世界ですね。 

(礼子)

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ふたりの展示会

2010-06-14 14:10:01 | アート 文化 古美術

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今年前半にふたりの作家の展示会をしました。

一人は、4月のお花見の頃に展示会をした内山木年氏です。

彼に最初に会ったのは高田公園で、

その時の姿は日傘に袴、大正ロマンをほうふつさせるいでたちでした。

絵を描いている様子なので興味を持ち話しかけてみると、

同じ大学の出身だということもわかり、それから親しく付き合うようになりました。

ふたり目は高校時代の科の担任だった舟見倹二先生です。

先生には、高校生時代デザインの関することでいろいろと教えて頂きました。

こうして親しい人たちとの交流の中で仕事をしていけるのは楽しいことです。

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茶席の花

2010-02-23 17:57:43 | アート 文化 古美術

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先日、お茶のお稽古に伺いました。

先生のお宅は町の郊外にあり、四季折々の花がいつも私たちを迎えてくれます。

その花々は先生が愛情込めて,育てられているものばかりで、

何か特別美しいような気が前からしていました。

床の間には、須恵器に白い詫びすけの花が活けられ、

枯れた味わいの敷板が敷かれていました(上図)。

また次の日には、備前焼きの器に、

紅白の椿と、きささげという変わった枝が活けられていました。

きささげは、たくさんの種をもち、しばらくすると、白い傘をもった種がはじけ飛びます。

生け花の先生ならではの素敵な生け方に、思わず見入ってしまいました(下図)。

丹精込めた花を好きな器に飾り、茶席で楽しむ先生の暮らしに憧れます。

しかし、植物に対する愛情と大変な 努力なくては、ありえない世界です。

美しいものを得る道は、まずそれを強く求める心から、始まるのではないでしょうか。

(礼子)

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木村茶道美術館の大井戸茶碗

2009-11-09 15:26:29 | アート 文化 古美術

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新潟県柏崎市の木村茶道美術館で、「開館25周年記念茶席」が催されています。

4日(水)が店の休日だったので、早速行ってきました。

茶席に出席すると益田鈍翁旧蔵の大井戸茶碗、銘「玉乃井」が見られるというので、

それが目当てでした。

来館者は多かったのですが、平日でしたので、茶席の順番もそれほど待たずに済みました。

正客にはなれなかったので、大井戸茶碗で茶を飲むことは出来ませんでした。

しかし、茶席の終わり頃には自由に茶碗を手にとることが出来、

じっくりと茶碗を鑑賞しました。

茶碗を手に取ると、重さは思っていたより軽く、手にしっくりとなじむ心地よい重さでした。

これに、茶の重さが加わると調度良い重さになるのでしょう。

大きさもたっぷりとした堂々とした器で、

高台脇の梅花皮の景色も味わい深いものでした。

ヒビが入っているのですが、昔のものなので、景色の中に溶け込んでいました。

後で、その茶碗で白湯を飲ませて頂いたので、口辺に口を接することも出来、

久々に風格のある茶碗を、五感で味わうことが出来ました。

貴重な体験でした。

庭に出るとすでに木々は紅葉していて、華やかで趣のある風情で、

その下で飲んだ甘酒も、格段に美味しく感じられました。

帰りに、車を運転していても、茶碗の景色と感触が思い出され、

何回も記憶を反芻していました。

(なお、大井戸茶碗が茶席に出るのは11月8日まででした。)

(武久)

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