李朝 黒高麗茶碗 2020-05-14 04:48:00 | アート 文化 古美術 李朝時代前期の黒高麗の茶碗です。 張りのある造形は緊張感があり、器のシルエットが描く曲線は優美で、眺めているだけで目を楽しませてくれる器です。 味わい深い黒色の釉薬が器を覆い、見込みには漆黒の空間が広がっています。 茶を点てれば茶の緑も、美しく輝き、お茶も格段と美味しく感じられるでしょう。 高さのあるがっしりとした高台は、力強く、迫力があります。 器全体から古格が感じられる、堂々とした存在感ある茶碗です。 https://hanajizou.com/
菜の花 2020-05-10 17:51:06 | アート 文化 古美術 公園の散歩道に菜の花が咲いていました。 花を眺めながらの散歩は気分が良いです。 花は目を楽しませてくれますし、気持ちを明るくしてくれます。 この頃、少しでも気分が晴れることを探しているような気がします。 家でも花を飾ることが多くなりました。 https://hanajizou.com/
絵唐津盃 2020-04-28 10:32:19 | アート 文化 古美術 桃山時代の絵唐津盃です。 貫禄を感じさせる堂々としたおおらかな盃です。 盃に酒を浸せば、大海の世界が広がる様です。 大胆な筆致で描かれた絵は見事で、張りのある形は力強いです。 見所に富み、美術品として鑑賞に堪える逸品です。 長年使い込まれ、たっぷりと酒が染み込んだ肌は潤いがあり、しっとりと艶やかです。 口辺の緩やかな曲線が、見込みをふっくらと包み込み、 口当たりも良く、酒の味もまろやかに感じられます。 器によって酒の味が変わると言われますが、この盃で飲む酒は旨いです。 桃山に想いを馳せながら、ゆったりとした気分で、お酒を召し上がれば、 まさに「美を呑む」という醍醐味が味わえるでしょう。 心地良い至福の時が得られます。 豊かさを感じさせてくれる盃です。 https://hanajizou.com/
公園を散歩 2020-04-26 23:51:11 | アート 文化 古美術 やはり新コロナウイルスの事を考え、あまり人がいない場所を選んで散歩しています。 何か鬱々した気分が晴れない日々が続いているので、部屋から出て体を動かしていると気分が良いです。 きっと、新コロナウイルスは、克服出来ると信じているのですが、克服した後の世界は、これまでの世界とは、少し違った世界が現れるような気がします。 https://hanajizou.com/
古瀬戸灰釉盃 2020-04-21 06:10:16 | アート 文化 古美術 室町時代の古瀬戸灰釉盃です。 灰釉の濃淡が、静かな佇まいの中にも多様な変化を見せ、 草原に風が吹き抜け、草木が揺らめくような景色が現れています。 酒の友として長く使われて来たのでしょう、艶やかな味わい深い表情となっています。 風格を感じさせる形といい、目を楽しませてくれる盃です。 ついついお酒が進みそうです。 https://hanajizou.com/
斑唐津茶碗 2020-04-16 06:40:20 | アート 文化 古美術 桃山時代から江戸時代初期の斑唐津茶碗です。 古色を帯びた斑釉が織りなす景色が美しい、味わい深い器です。 斑釉の輝きは、古唐津の野趣に富んだ荒々しさの中にも、華やかさを感じさせます。 口辺から見込みへと、内側の黒釉の上を流れ落ちる斑釉の景色もダイナミックです。 器は、ふくよかな下膨れの形で、側面のシルエットが口辺から高台へと、美しい曲線を描いています。しっくりと手に収まり、口当たりも良く、茶も滑らかに口に運べます。 変化に富む見所の多い器で、作陶した職人と長い年月が作り出した美が、楽しめる茶碗です。 ※参照画像「古唐津 下」 水町和三郎 出光美術館 P38の「18 斑唐津茶碗」と同手の茶碗です。出品した茶碗の「斑唐津茶碗」という名称は、同著に準じました。 https://hanajizou.com/
古唐津山盃 2020-04-07 05:52:08 | アート 文化 古美術 桃山時代から江戸時代初期の古唐津山盃です。 枯れた味わいの古唐津です。 野趣に富み、荒々しさの中にも、侘びた世界を秘めた盃です。 ゆったりとした口辺から、キュッとしまった高台へと、側面のシルエットが美しい曲線を描いています。糸切高台の糸切の跡もくっきりと現われています。味わいのある唐津の肌の間を金繕いの金色が走っている様は、抽象絵画を見るようです。 口辺の口当たりも良く、見込みも深いので、美味しくお酒が楽しめます。 見込みは、しっとりとした潤いのある肌となっていますが、まだまだ育ちます。 艶やかな表情になる頃には、酒の友として手離せない盃となるでしょう。 https://hanajizou.com/
桜 2020-04-05 08:17:41 | アート 文化 古美術 陽気に誘われて近くの公園に花見に行って来ました。 いつもだったら人で賑わう会場ですが、今年はイベントも中止され人出も少ないようです。 おかげでゆっくりと花を楽しむ静かな花見ができました。 桜は、ほぼ満開で勢いよく咲き誇っていました。 新型コロナウイルスで、気分の晴れない日々が続きます。 長丁場です。 気晴らしだけでは過ごせないような気がします。 自分の中にささやかでも目標を立てて、それに挑戦していくという姿勢がないと、まだ続く長い闘いを乗り越えられないと思っています。 https://hanajizou.com/
李朝白磁盃・分院里窯 2020-03-31 05:50:41 | アート 文化 古美術 李朝時代後期、官窯の分院里窯で制作された白磁盃です。 白磁の白は、青白味を帯びた分院里窯特有の釉色で、気品高く、美しく発色しています。 形に張りがあり、器のシルエットが描く曲線はふくよかです。 器全体の作いきは力強く、貫禄があります。 口辺に丸みがあり、口当たりも柔らかいので、お酒の味もまろやかに感じられるでしょう。 奥行のある美しい白色と端正な形を持つ、品格が漂う盃です。 これからの季節、爽やかな気分でお酒が楽しめると思います。 https://hanajizou.com/
金銅阿弥陀如来坐像懸仏 2020-03-17 05:55:23 | アート 文化 古美術 鎌倉時代の金銅阿弥陀如来坐像懸仏です。 鍍金の輝きに包まれた、美しい金銅阿弥陀如来坐像です。 時代を経た鍍金は、味わい深さを増し、魅力的です。 顔の表情は愛らしく、穏やかに微笑みながらも、精悍な眼差しをしています。 像の表現は鎌倉の様式を備え、彫りは深く、写実的です。 ボリュームのある肉付きで、作いきは力強く重厚感を感じさせます。 蓮台(れんだい)・光背等は別鋳造で、後で組み立てる形式を取っていますが、 このような制作方法は鎌倉時代にはすでにありました。 像本体は台座に自立して、独自の存在感を発しています。 時代がありながらも、これほど状態が良く鍍金が残っている懸仏は、なかなか出て来ません。 その姿は、静かに世界を眺めているようです。 心を強く支えてくれるような、神々しさを持つ仏像です。 https://hanajizou.com/