先月の11月6日(土)から14日(日)まで、当店で
「堀川紀夫展 『私の軌跡1967-1986』」を開催しました。
普段、古美術を扱う仕事をしていると、現代美術の作家の方の展示会をするのは、
気分を一新させてくれるような刺激的な体験です。
作者の分からない古美術品を鑑賞するときは、
その美術品が制作された歴史的背景をたどり、
その作者を身近に感じる楽しみもあるのですが、
同時代を生きる現代作家の場合は、
その作家の頭の中を、直接覗くような楽しみがあるようです。
堀川氏のように発想の豊かな作家の場合は、その楽しみがより大きいように感じます。
直接にその作家から制作当時の話を聞いていると、
制作現場に立ち会っているようで、
アイデアを発見した時の興奮、途中の苦悩、作品を完成させたときの喜び、
その時の作家の息遣いまで感じられます。
展示会をしているときの、楽しみのひとつでもあります。
堀川氏が展示会のために弊店に送ってくださった石や、雪を使った作品を見ながら、
そんなことを考えていました。
(武久)
※堀川紀夫のアート日記 http://d.hatena.ne.jp/niigata-art226/
https://hanajizou.com/
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