李朝時代前期の鶏龍山刷毛目盃「変幻・へんげん」です。
造形は力強く、緊張感があり、堂々とした風格を感じるさせる盃です。
口辺は薄く反り、高台は小さくすぼまり、美しいシルエットを作り出しています。
高台に赤みを帯びた胎土が露出して、鶏龍山の特徴を現しています。
見込みが深いので、平盃の物足りなさは感じられません。
たっぷりと白土が刷かれ、その濃淡の景色も魅力的です。
長く使い込まれ、刻み込まれた味わいは、盃に陰影を与え、見事です。
盃の景色は、見る角度により多彩に変化し、変幻するかのようであり、
幽玄の美の世界を描き出しています。
過ぎ去りし時代の面影を漂わせている雰囲気のある盃です。
盃を愛でて来た人々の思いに、心の温もりさえ感じられます。
お酒を召し上がる時間も、楽しいものになるでしょう。
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