現代版徒然草素描

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竹やぶ焼けた2(特許明細書の抜粋)

2009-05-31 14:42:24 | 公開特許公報

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、竹の子の漬物に健康機能性を付与した製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、白瓜を酒かすに漬ける製造方法は奈良漬けが有名である。
【0003】
従来の技術として、竹の子の漬物はそれほど多く存在しないが、竹の子を海洋深層水で漬け込んで商品の日持ち、ならびに食感をよくしたものは知られている。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
従来の技術として、ノリの成分から抽出したペプチド構造のチロシンを添加する必要があると考えている。(例えば、特許文献2参照)
【0005】
従来の技術として、醤油及び粕、オカラによる漬物床用粉末の製法も知られている。(例えば、特許文献3参照)
【0006】
従来の技術として、竹の子をあく抜きした後、梅酢並びにシソに漬けるという製造方法はすでに知られている。(例えば、特許文献4)
【特許文献1】特開2003-9803号公報
【特許文献2】特開平10-175997号公報
【特許文献3】特開2000-217505号公報
【特許文献4】特開平9-37710号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の特許文献1における技術は、竹の子の食感、及び日持ちの改善効果を狙ったものであり、竹の子の漬物でありチロシン他の栄養成分は海洋深層水のミネラルと竹の子に含まれた分しか利用できないという課題がある。
【0008】
従来の特許文献2における技術は、チロシンの製造方法に関するものであり、竹の子漬け物に添加する副材の製造方法である。ただ副材にチロシンを使用する可能性があるので背景技術の項目に列挙して置く必要があると判断している事柄である。
【0009】
特許文献3における技術は、竹の子の漬物に関する技術ではなくヌカ床の製造方法であるが、ヌカ、醤油、おからの成分に竹の子を漬ける方法もあると考えられるので列挙する。
【0010】
従来の特許文献4における技術は、竹の子を梅酢とシソに漬けたもので、梅酢及びシソにそれなりの機能性成分が含まれているので生活習慣病等の予防効果は期待できるが,この分野の技術は素材の配合の仕方によって機能面で差がでるのが一般的である。
【0011】
竹の子の持つ栄養機能、特にチロシン(脳の神経伝達物質ドーパミンの前躯体)、食物繊維は近年注目される素材であるが、漬物という形態は如何しても塩分が多くなってしまうという課題がある。
【0012】
また竹の子のチロシンだけでは不足するので絹糸やノリの成分から抽出したペプチド構造のチロシンを添加してもよい。其処で特に脳に影響のある栄養成分をくまなく配合することで、生活習慣病の予防を簡単に出来る食品はなかなかないといえる。本発明が解決しようとする課題は以上のような問題点をなくすことである。
【課題を解決する為の手段】
【0013】
基本的な漬け方と配合は、収穫した竹の子の皮を剥きいたもの3キロを先ずボイルしてつけ塩100グラムで漬け込む。竹の子が漬かった時点で塩抜きして水切りをした後、酒粕3.5キロ、砂糖1キロ、天然塩250グラムの割合で奈良漬のように段重ねに漬け込む。この時、粕の中に紅麹菌10~20グラム、乳酸菌生成物質10~15CC,副材から選択される3~4種類を添加することで日持ち並びに食感が良く健康機能のある漬物を持って課題を解決する手段として提供する。
【0014】
副材の重量は必ずしもどのくらい添加すると言うものではないし、その全部を入れる必要がない。素材の持つ機能は予防したい習慣病等によって選択的に配合可能にしておく必要がある。昆布及び鰹節、出しの素、トビウオ又はその微粉末、蜂蜜、紅麹菌、ビール酵母、酢、味醂、砂糖、食品由来GABA、甘草エキス等の食品素材並びに自然由来物質のみを添加したものを持って課題を解決する為の手段として提供する。
【発明の効果】
【0015】
竹の子は食物繊維が多く、その機能面は注目に値するものであるが、ここでは特にチロシンの健脳成分を効率よくしかも出来るだけ安く提供する為に、漬物という製法にこだわってみた。竹の子の持つ成分と酒粕の持つ発酵食品及びビオチンならびにB群を初めとする機能成分が漬物を介在して摂取可能となり、副材を混ぜることと、同時につけることによってミネラル成分を補足しながら、相乗的に生活習慣病の予防を目指すものである。また、昆布、鰹節のエキス製剤ならびに出しの素でも良い。
【0016】
また、酢のクエン酸成分は疲労回復及びクレブス回路の円滑化によって生体エネルギーの効率をよくする働きがある。尚ここで使用される塩は天然塩として、甘味料も蜂蜜、カンゾウを使用することで砂糖の使用を少なくすることが出来る。また、少々のビール酵母菌を添加することによってその栄養成分は飛躍的に幅が広がる。これらの栄養成分が酒粕及び乳酸菌生成物質の働きによって吸収の点から見ても優れたものになる。
【0017】
トビウオとビール酵母を入れたものは生活習慣病の多くの症状を予防することが出来る。その代表的な栄養成分は亜鉛、セレンであり、グルタチオンペルパオキシターゼという抗酸化酵素の基材となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、高齢化社会が抱える様々な問題に、栄養学的アプローチを持って諸病の発症を遅らせることが可能であり,発症しないようにするために、一般食品の組み合わせを工夫して安く日常的に摂取することが出来るようにしたいので漬物の状態が、本発明を実施するため最良の形態である。


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