歴史とドラマをめぐる冒険

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「#後白河院のスマホ」・保元の乱まで3話・鎌倉殿の13人スピンオフ

2022-05-29 | 鎌倉殿の13人
1,中継ぎで帝になった男

後白「舞え、舞え、かたつむり♪、やりだせ、つのだせー」
鳥羽「後半歌詞違わないか。雅仁、相談あるんだけど」
後白「あっ父さん。大丈夫すか」
鳥羽「いつまでも死んだ近衛のことで、泣いていてもしょうがない」
後白「まあ、そうすね。世は無常ですからね。諸行無常の響ありってね」
鳥羽「それ平家物語だろ。時代考証的におかしくないか。まあとにかく、それでさ、美福が育てているお前の子、守仁を帝にしようと思ってな」
後白「ああ、そうすか」
鳥羽「リアクション薄っ!もっと驚けよ」
後白「政治興味ないんすよ。面倒くさそうだし。武士とか怖いし」
鳥羽「じゃあそれでいくから、ヨロシク。あっ、電話だ。ああ忠通っちゃん。えっ。何。親より先はおかしいから、とりあえず雅仁を中継ぎで帝にする!」
後白「ちょ、ちょ、ちょ、待ってよ。ぴえん超えてぱおん、なんすけどー」 注 ぴえん超えてぱおん・・少し涙が出るどころではなく、大声で泣きそうだの意味

2,基本的に人まかせな男

後白「われらもついには仏なりー、あなたも仏になれますよー、死体って意味じゃないからねー♪」
信西「よっ。相変わらずいいお声だ。あのー荘園整理令のことなんですけど」
後白「いいよ。いいよ。信西ちゃんなら間違いないから。あれ好きだなー、信西ちゃんの名言、今一度日本を洗濯いたし申しそうろう、だっけ。カッコいいー」
信西「いやそれは。あっ、言ったかな。うん、言ってるな。言った気がする。ありがとうございます。じゃあ印を押してください。こことここね。シャチハタはダメですよ」
後白「いいよいいよ。ポチッとな」
信西「清盛さんも協力してくれてますしね。これで日本は安心だってとこですよ。儒教っていいな、礼の思想っていいな♪。じゃあバイバイきん」

後白「忙しい男だな。我をたのめて来た男ー。その名は信西。ジーニアス。ほんとは儒教の学者だよ。仏教じゃなくて儒教だよ。あっ、電話だ。あっ清盛ちゃん。えっ、何。信西ちゃんが兄ちゃんを攻撃しろと言ったけどいいかって。聞いてないよー」

3,勝ってしまった男

後白「仏は常にいませどもー。なんだかはっきり見えないなー。そういう時こそクリンビュー♪」
信西「保元の乱の後始末。だいたい終わりました」
後白「だからさー。やり過ぎなんだよ。都で死刑とか。やだなー。祟られるよ。お前死ぬよ。オレも危ないな。寺作ろうよ。怨霊対策。何はなくとも怨霊対策」
信西「もとより地獄行きは覚悟の上、仏に逢たら仏を殺し。」
後白「冥府魔道か!柳生一族の陰謀の徳川家光か!ぜってー違うからな。親に逢うたら挨拶し、仏に逢うたらニッコリ笑い、、、だ」
信西「それでー、新院(崇徳)にも、ちょっとばかり長期旅行に行っていただこうかと。どこかがいいかなー、、なんて」
後白「遠流じゃん。それって遠流じゃん。もう本当やだ。あっ、兄貴はうどんが好きなんだ。讃岐だよ。讃岐しかない。すぐ呼び戻せよ。」
信西「うどんってなんすか。じゃあ、讃岐ってことでいきますね」

後白「讃岐に電話しよ。あっ、兄ちゃん。ごめん。本当にごめんね。全部信西のせいだからね。これは逃げ口上じゃなくて本当だからね。えっ、元気。うどんが美味しい。そりゃ良かった。調べたら盆栽なんかも名物らしいよ。あっ、送ってくれたお経ね。ちゃんと納経するから。安心して。まあさー、今まで人任せだったけどさー。やってみるわ。10年、10年ガマンして。必ず呼び戻すから」

後白「兄ちゃん元気で良かったな。にしても信西、やりすぎだよな。命惜しくないかね。えっ、えっ、あっ、源義朝。痛い痛い、どこへ行く。清盛ー、清盛ー。ヘルプミー、プリーズ!」

第4話につづく予定。


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