今、酒を呑みながら、昔の事を回想している。
昭和49年12月10日生、今現在38歳、男、一人身。
子は、別れた嫁が連れていったが、3人。
20年程前、小学校から元極道の父親にしばかれ倒された事が甦る。
父親には、やんちゃ・勉強ができんかったら、丸坊主・しばきが入っていた。
やんちゃして、どつかれるのは、自業自得なんで、しゃーありまへん。
勉強ができひんかった時に、シバかれるんは腑に落ちん。(T▽T)
ついで、親父は、受かることもできひんような大学ばかりを選択して、無理矢理、有名大学に受験。
当たり前ながら、すべて、落ちたお始末。
親父の下での、浪人生活は考えられんかった。親父とはなれたかった。
そうなれば、おのずと「家出」という文字が浮かんでくる。
その当時、俺18歳、俺なりに家出の計画を考えた。
まずは、金が必要。
金なくして、なんもできひん。
後は、家出の日の決定。
一応は、高校の卒業式に出てから家出と思い、その前日に、親父の財布から10万円を頂戴したお始末。
卒業式に出て帰りに、家出するんは、制服のままではあかんから、私服を一着持っていき、高校の卒業式へ向かう途中の駅でコインロッカーに私服をいれた。
卒業式は、無事済、さて、決行の時や!!!!と気合をいれ、コインロッカーで、私服を出し、トイレで、私服に着替えて、制服は、コインロッカーに入れて(もちろん金は投入せず)、いざ、出陣。
その時の持ち物、雨が降っていたので、傘一本、とあと、現金10万円。
行くところは決めていた。北海道!行ったことはないが、当時船で行けば、雑魚寝で、7000円程。
傘一本もち、京都の舞鶴港に向かった。確か、北海道まで、30時間やったような気がする。
確かに、たかだか10万円の金と傘一本だけもち、北海道に行って働く場所も決まっておらず、金玉が縮みあがった気がする。
でも、親父から逃げんとあかへんという気持ちで・・・・
船中での30時間は、さほど長くは感じなかった。
というのも、これからどないしよという気持ちでいっぱいで考える事が多々あったから・・・
船中で、食べ物がたくさんあったが、金が高くて、ポテトチップスで一日済ませた状況。
このまま、到着港の小樽港へつかんかったら、ええのにと多々思った。
その希望も当然ながら打ち砕かれ、小樽港についてしまった。
家族連れで、楽しそうにワイワイしている家族も多々見受けたが、「俺は、これからどないなるんやろーーーーーーええなぁー」と思いつつ、船を降りたら、まだ、2月やったんで、初めて見た雪景色。感動なんかせんかった。余計に財布の中の冷たさを感じただけ。
一旦、船着場のロビーで、これからどないするか考えた。
船中でも、考えたとおり、「やはり、都会の札幌にでなあかんやろう!」と思い、札幌駅の始発に乗った。(船が着いたのが午前4時やったから。)
どんどん、金が減っていく・・・・・・・・・・ぅううう一番の苦しみや!!
札幌についたら、船中で考えた通り、一番安くて泊まれるカプセルホテルに泊まった。
もちろん、金がすぐ尽きるのがわかっていたので、すぐに働く準備が必要かと思い、就職雑誌を2冊程買いカプセルホテルで借りた鉛筆で、就職予定場所にチェックを入れた。
でも、俺の場合、親父にばれるから、住民票も移せず、アパートなんか借りる予算もなく、もちろん保証人などいない。
だから、寮付きの就職場所しかなかった。
そうとなれば、就職場所がおのずとかぎられてきて、3、4件ほどしかなかった。
方っぱなしからかけたが、当然北海道は標準語、俺は、関西弁で、未成年者、相手が思うことは、予想はついた。
「関西から、北海道に未成年者がやってくるとは、何か悪いことして逃げているんか・・・」と。。
その通り/(-_-)\
質問されるのは、そのような事ばかり。
携帯電話のない時代なので、カプセルホテルの公衆電話でかけたが、カプセルホテルに泊まってる他のお客が変な顔してみているだけ。
それより、俺は、仕事を探さな金がないと思い新聞の求人から雑誌から探しまわって、電話・電話ばかり。
もう、3日もカプセルホテルに泊まってるやんけっ!!やばい!!非常にやばい!!どないしたらええんや!!!半泣きになりながらいろいろ考えた。夜は寝るに寝れん。
明日がこんようにと祈ってるだけ。
俺は、乞食になるんかぁああああ。
18歳のガキの頭じゃーうまい解決策が見出されん。
ちゅうても、知り合いもなし、一人ぼっちや。
あかん・あかん・あかん・やばい・やばい・やばい・やばい・そればかり脳裏に走っていた。。。。。。
カプセルホテルの場合は、連泊しても、朝10時にでなあかん。ほいで、チェックインは、夕方4時。
その6時間の時間潰しがながくて仕方なかったのは今でも思いだす。
求人雑誌等を、ゲームセンターで見るしかなかった。
他の人らは、デートや、親子連れで、ワイワイしていたが、俺のこの状況と比較して、無償に腹が立ったのは今でも覚えている。
ゲームセンターの店員も、なにもせんと座ってる俺を見て早くでていってくれという視線がしみるので、他のゲームセンターへいってはかえりしていた。
仕事もなく、氷のはった地面を歩くのに慣れていないおれは、何回もひっくり返り・・・・・・・・・それを見ては笑う人がいらついて仕方なかった。
続く
昭和49年12月10日生、今現在38歳、男、一人身。
子は、別れた嫁が連れていったが、3人。
20年程前、小学校から元極道の父親にしばかれ倒された事が甦る。
父親には、やんちゃ・勉強ができんかったら、丸坊主・しばきが入っていた。
やんちゃして、どつかれるのは、自業自得なんで、しゃーありまへん。
勉強ができひんかった時に、シバかれるんは腑に落ちん。(T▽T)
ついで、親父は、受かることもできひんような大学ばかりを選択して、無理矢理、有名大学に受験。
当たり前ながら、すべて、落ちたお始末。
親父の下での、浪人生活は考えられんかった。親父とはなれたかった。
そうなれば、おのずと「家出」という文字が浮かんでくる。
その当時、俺18歳、俺なりに家出の計画を考えた。
まずは、金が必要。
金なくして、なんもできひん。
後は、家出の日の決定。
一応は、高校の卒業式に出てから家出と思い、その前日に、親父の財布から10万円を頂戴したお始末。
卒業式に出て帰りに、家出するんは、制服のままではあかんから、私服を一着持っていき、高校の卒業式へ向かう途中の駅でコインロッカーに私服をいれた。
卒業式は、無事済、さて、決行の時や!!!!と気合をいれ、コインロッカーで、私服を出し、トイレで、私服に着替えて、制服は、コインロッカーに入れて(もちろん金は投入せず)、いざ、出陣。
その時の持ち物、雨が降っていたので、傘一本、とあと、現金10万円。
行くところは決めていた。北海道!行ったことはないが、当時船で行けば、雑魚寝で、7000円程。
傘一本もち、京都の舞鶴港に向かった。確か、北海道まで、30時間やったような気がする。
確かに、たかだか10万円の金と傘一本だけもち、北海道に行って働く場所も決まっておらず、金玉が縮みあがった気がする。
でも、親父から逃げんとあかへんという気持ちで・・・・
船中での30時間は、さほど長くは感じなかった。
というのも、これからどないしよという気持ちでいっぱいで考える事が多々あったから・・・
船中で、食べ物がたくさんあったが、金が高くて、ポテトチップスで一日済ませた状況。
このまま、到着港の小樽港へつかんかったら、ええのにと多々思った。
その希望も当然ながら打ち砕かれ、小樽港についてしまった。
家族連れで、楽しそうにワイワイしている家族も多々見受けたが、「俺は、これからどないなるんやろーーーーーーええなぁー」と思いつつ、船を降りたら、まだ、2月やったんで、初めて見た雪景色。感動なんかせんかった。余計に財布の中の冷たさを感じただけ。
一旦、船着場のロビーで、これからどないするか考えた。
船中でも、考えたとおり、「やはり、都会の札幌にでなあかんやろう!」と思い、札幌駅の始発に乗った。(船が着いたのが午前4時やったから。)
どんどん、金が減っていく・・・・・・・・・・ぅううう一番の苦しみや!!
札幌についたら、船中で考えた通り、一番安くて泊まれるカプセルホテルに泊まった。
もちろん、金がすぐ尽きるのがわかっていたので、すぐに働く準備が必要かと思い、就職雑誌を2冊程買いカプセルホテルで借りた鉛筆で、就職予定場所にチェックを入れた。
でも、俺の場合、親父にばれるから、住民票も移せず、アパートなんか借りる予算もなく、もちろん保証人などいない。
だから、寮付きの就職場所しかなかった。
そうとなれば、就職場所がおのずとかぎられてきて、3、4件ほどしかなかった。
方っぱなしからかけたが、当然北海道は標準語、俺は、関西弁で、未成年者、相手が思うことは、予想はついた。
「関西から、北海道に未成年者がやってくるとは、何か悪いことして逃げているんか・・・」と。。
その通り/(-_-)\
質問されるのは、そのような事ばかり。
携帯電話のない時代なので、カプセルホテルの公衆電話でかけたが、カプセルホテルに泊まってる他のお客が変な顔してみているだけ。
それより、俺は、仕事を探さな金がないと思い新聞の求人から雑誌から探しまわって、電話・電話ばかり。
もう、3日もカプセルホテルに泊まってるやんけっ!!やばい!!非常にやばい!!どないしたらええんや!!!半泣きになりながらいろいろ考えた。夜は寝るに寝れん。
明日がこんようにと祈ってるだけ。
俺は、乞食になるんかぁああああ。
18歳のガキの頭じゃーうまい解決策が見出されん。
ちゅうても、知り合いもなし、一人ぼっちや。
あかん・あかん・あかん・やばい・やばい・やばい・やばい・そればかり脳裏に走っていた。。。。。。
カプセルホテルの場合は、連泊しても、朝10時にでなあかん。ほいで、チェックインは、夕方4時。
その6時間の時間潰しがながくて仕方なかったのは今でも思いだす。
求人雑誌等を、ゲームセンターで見るしかなかった。
他の人らは、デートや、親子連れで、ワイワイしていたが、俺のこの状況と比較して、無償に腹が立ったのは今でも覚えている。
ゲームセンターの店員も、なにもせんと座ってる俺を見て早くでていってくれという視線がしみるので、他のゲームセンターへいってはかえりしていた。
仕事もなく、氷のはった地面を歩くのに慣れていないおれは、何回もひっくり返り・・・・・・・・・それを見ては笑う人がいらついて仕方なかった。
続く
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