Happiness is …

日々の暮らしで見つけた小さなシアワセ

ユリ

2010-11-23 08:17:04 | 

SMS で教えていただいている菅波先生がずいぶん前に薦めてくださった本。

本当はライヴ前に読み終えられたらよかったのですが…

       

NY ハーレム在住の日系二世の女性です。

第二次世界大戦中は日系人ということで強制収容所での生活を強いられ

戦後はやはり日系二世の男性と結婚してNYで生活。

偶然住むことになったハーレムで公民権運動、そしてマルコムXと出会い

アメリカに存在する種々の差別を撤廃したいと活動を続けるユリさん。

こう書くと近寄り難い強面の活動家という感じがしますが

この本を読むと家族や隣人を愛し、彼女を頼って来る人を家族のように愛し

困難な状況にいる人を放ってはおけないというのがいつも根底にある

心が広くて温かくてしなやかな女性だということがわかります。



先日の SMS のライヴでも歌った Quiet Strength のローザ・パークスもそうでしたが

声高に叫んだりするのではなく、あくまでも日常の延長線上での戦い。

もちろん生半可な覚悟でできることではありませんが

それを長い年月ずっと続ける気力と熱意。

私には真似すらできないけれど こんな女性がいるということを知ることができただけでも有難いこと。



この本に出会えてよかったと思う1冊でした。

本です

2010-10-24 10:12:15 | 

何か面白いものないかな?と眺めたボスの本棚。

ボスは自宅であふれてしまった本を職場に置いてあって、それを貸し出してくれます。

私もたま~に寄付することもあるのですが…




     

「風に舞いあがるビニールシート」

変わったタイトルと 森 絵都 という「えと」って読むのかな?と不思議な著者に魅かれて

借りてきたのです。

恥ずかしながら直木賞を受賞し、NHKでドラマ化までされた作品だというのに

全く知らず…




6編の短編集なので職場への行き帰りにも読みやすいと思ったら

これがどうにも止められなくなってしまうのです。

この話が終わるまで、と帰宅してからも食事の支度を放ったらかして…(苦笑)

それぞれがさらっと見事に期待を裏切ってくれるし。

「ジェネレーションX 」はスピード感があってワクワク。1番好きかな…



森 絵都さんは児童書をたくさん書かれているそうですが小説も何作かあるみたい。

ちょっと注目して他の作品も読んでみたいと思っています。



暑いから本でも読もう

2010-08-25 13:00:13 | 

コレもやらなきゃ、アレもやらなきゃと思いながら 暑さに負けて後回し…

で、ソファにゴロンとひっくり返って…

至福の時!





     

相変わらずウヒャヒャとはしゃぎながら問題解決~の主人公・伊良部先生の第3弾目。

リスボンからの帰りの飛行機で読み始めて止まらなくなりました。

実際に起こった事件を匂わせるものもあったりして…





     

石田衣良さんの小説2つ。

娘につられて見ていた「池袋ウエストゲートパーク」の作者。

作品を読むのは初めて。

「波のうえの魔術師」は株なんて全くチンプンカンプンの私にはわからない言葉がたくさん。

なのにスルスルと楽しく読めたのは魅力的な登場人物と

こうなってほしい!と物語の行く先を願えたこと。




「うつくしい子ども」は「波のうえの…」を読み終えてもっと読んでみたいなぁと探しました。

題名を見て何だろう?と思い、カバーの裏の解説を読んでドキっとして。

読み始めた途端に止められなくなりました。

正常と異常、とてもかけ離れているようだけど…その線引きなんて誰にもできない。

この作品も「波のうえの…」と同様2人の主人公がとても魅力的。そして聡明な子どもたち!




2冊ともカバーのデザインがいいですね。

持ち歩いてひしゃげちゃいましたが…(苦笑)

あの頃

2010-06-29 09:21:04 | 

日曜日の午後、サラッと読めてしまいました。



    

読み始めた途端、名古屋弁が懐かしい。

時代は1970年代終わりから80年代。

当時の若い人のファッショや話し方、雰囲気も。



ジョン・レノンが撃たれた日は

機織りをしながら聞いていたFENでジョン・レノンの曲ばかりが流れ始めて

アレ?と思ったんだったなぁとか

ニューミュージックマガジンの表紙にはSoul Powerで歌ってる B.B.King と同じ顔が

描かれてたのがあったなぁとか。



主人公のロック好きの青年は私より6~7歳若い設定だからちょっぴり時代はズレてますが

懐かしい時代をふらりと散歩した気分になったのでした。



読んだのは

2010-06-17 20:23:42 | 

月曜日に読み始めて止まらなくなったのは



宮部みゆきさんの「楽園」。



今日も仕事に出かける前、家事を放り出し…(苦笑)

読み終えました~



謎が全て解けた時はどうしてこれが楽園なの?と…

でも、最後の最後、フワっと温かくて…

やっぱり楽園なのかなぁ…



宮部みゆきさんの小説の登場人物は素敵な人が多すぎ!

だから余計止まらなくなっちゃうのです。


寒い!

2010-06-14 19:58:21 | 

何だろう?この寒さ!

なんて思いながら残り3/1になって目が離せなくなった(?)

「1Q 84 BOOK3」を読み終えました。

     

ふぅ~

フム。

月は1つがいい。




読んだのは

2010-05-11 07:54:17 | 

母の日に読み終えた本は…

    

スージー・ロトロ著 「グリニッチヴィレッジの青春」



著者はボブ・ディランの2枚目のアルバム、THE FREEWHEELIN' のジャケットで



素敵な笑顔のこの女性。

本の表紙もこのジャケットの撮影をしたときのものですね。



彼女はグリニッチヴィレッジの、今で言うライヴハウスで歌うボブ・ディランと知り合い

恋に落ち、数年間を一緒に過ごしました。



そんな彼女が書いたものですが2人のプライヴェートな生活がテーマではなく

音楽を含む芸術や文化が大きく変わり始めた時代に次第に注目を集め始めたボブ・ディランと

彼女、周りの人々(それはとても特殊ではあるけれど)を描くことによって

当時のアメリカの若者たちの姿、世界を蘇らせています。



…なんて言っても、私はその時代はまだ小学生。

それでもその後、日本で起こった若者たちの音楽、政治に対する動きをわからないながらも感じていたので 

あぁ~こんな風だったんだなぁとある意味懐かしい思いで読みました。

私より一足先に読んだ夫とこの時代を少しでも感じられる時に生まれていてよかったね、と…



NY、やっぱりまた行ってみたいなぁ。

久しぶりの本です

2010-01-06 10:01:10 | 

お正月休み最後の昨日の午後は読書。

年末から読んでいた「ムッシュ!」。

  

ムッシュかまやつ(かまやつひろし)さん著です。

The Spiders のころの「フリフリ」「バンバンバン」「ノーノーボーイ」などなどが蘇り

ソロになってからの「どうにかなるさ」のカントリーっぽい感じもなつかしく。

その後「我がよき友よ」などのフォーク系の歌に至った経緯など

ずっとご自分にとって嘘のない歌を歌おうとなさっていたんだなぁと…

芸能界と音楽界という間で おまけにその2つの世界が大きく動いた時代に

ご自身の姿勢を貫けたのは強さとしなやかさを兼ね備えた性格だけではない

ご努力があったからだろうと、見習わなければと…

ただいつもの感じで飄々とした文章なので堅苦しくなく楽しんで読ませていただきました。



歳の初めにいつもとは違う風がサワっと吹いた感じ。

フフ。

まほろ駅前番外地

2009-11-05 08:36:06 | 

今年の春読んだ「まほろ駅前多田便利軒」の続編。

こんなのが出てたなんて知らなかったのですが

「多田便利軒」を J メンバーのぴ~ちゃんに薦めたところ

彼も気に入ったらしく…

今回は彼が私に教えてくれ、貸してくださったのです。


       


便利軒のお客さまもほとんど前編で登場した人々であるだけに

「えぇ~っ!!!大丈夫かしら?どうなっちゃうの~?」というスリルは薄れましたが

その分、自分の知り合いの近況を読んでいるようなほのぼのとした気持ちにさせてくれました。



まだ続くかな?


雨降りだから…

2009-10-07 15:17:12 | 

大型の台風の影響でしょう。雨続きですね。

そろそろ衣替えでもしようかと思っていたのですが

どうもカラっとした陽気じゃないとワサワサ動く気が起こらず…

読書です。




私にしては珍しいジャンルの本。

こういうビジネス書(っていうのかしら?)を読むのは初めてに等しいかもしれません。

夫が読みやすいよと言っていた通り2、3時間で読み終えました。




社員、地域社会、顧客を大事にする会社。

当たり前のようだけど利益の追求を思うばかりにそれらが忘れられてしまうことも

多いだろうと思われる今の経済状況。

会社だけでなくどんな小さな共同体にも共通する理念だなぁと自分の職場のことも

考えてみたりしました。



人を思いやる気持ち、大切ですね…とあらためて。

終末のフール

2009-09-30 08:20:57 | 

昨日はどんより曇り空。

ちょうどいいわ~と読みかけだった本を読み終えました。



伊坂幸太郎さんの「終末のフール」

以前から彼の作品は読んでみたかったのですが機会がなく

意外にも娘が持っていたのでチョット拝借。

彼女もまだ読み終わってなかったらしいのですが…




読み始めは設定が現実離れしているし、何だかなぁと思っていたのですが

だんだん 人ってどうして生きてるんだろう? 私はどんな生き方がしたいんだろう?

なんて考えちゃったりしてました。

「ともかく生きる」「不様でも生きる」なんて覚悟もなく生きてますが

そんな覚悟をしなければならない事態がやってきた時にちゃんと生きていけるかな?とも。

というと何だか深刻ですが、読後は爽やか。

きっと登場人物の誰もが生きることを諦めていないからでしょう。



読書の秋

2009-09-19 09:13:34 | 
夏は全く読書欲がわかなかったのですが涼しくなってまた少しずつ…

というのもコレ!

      

あさのあつこさんの  No.6

彼女の本はバッテリーから始まってずいぶん読みましたがこれも読み始めたら止まらない。

今全4巻の3巻目が始まったところ。



持ち歩いて読むのに先日AN さんからいただいたこのブックマークが便利で重宝させてもらっています。

    

わかりにくいけどキリンの部分を表紙にクリップして長~いしっぽを読んだところに挟むのです。

もともと本にヒモがついてるのの代わりですね。

ANさん、ありがとうございました。




さあ!

今日も洗濯物を干し終わったら読むぞ~!!!

1Q84

2009-07-11 21:19:01 | 

今朝、読み終えました。

2週間前に手に入れて…



あぁ~また帰って来られた。

が、最初の印象。

村上春樹の世界は今までと変わりなく、また戻って来られたなつかしさ。

でも、読み進めるうちに今までと少し違う…??

ちょっと居心地の悪さを感じつつ…

Book2の途中からはそんな居心地の悪さは忘れてぐんぐん進みます。

最後は…

空中に留まったまま…

ただそこに浮かんでいます。

置き去りにされたとか放り出されたという感じではなく

またそこからどこかへ動き出すのを待ってる感じ。



いつかどこかへ連れて行ってもらえるでしょうか?


パズル・パレス

2009-05-25 11:06:31 | 

読み終えました。

ダン・ブラウン作 「パズル・パレス」



前回と違って一気に読めてしまいました。

読んだのはほとんどがここ数日の電車の中。

読みながら映像が浮かんできて、勝手にこの映画も観に行こう!と決めました!

(映画化の話があるかどうかはわからないです…)

相変わらずスピードがあってハラハラドキドキです。

ふう~~~ 読み終わって私まで安堵(笑)



一緒に写っているのはモモさんからいただいたお気に入りの栞です。

子供たちは森に消えた

2009-05-18 00:43:06 | 

今日は(といっても日付が変わってしまいましたが…)数週間ぶりに家に籠ることができました。

最低限の家事をしてあとはソファでうとうと寝たりネットで調べものをしたり…

…で、このところずっと読み続けていた本をやっと読み終えることもできました。

       

ロバート・カレン作・広瀬順弘訳
「子供たちは森に消えた」



旧ソ連で実際に起きた連続殺人事件です。

ロシアは人の名前も土地の名前もあまり馴染みがないので覚えにくいうえに

被害者や容疑者も事件の性質上たくさん出てくるので読むのにずいぶん時間がかかってしまいました。

その上、とっても猟奇的な殺人で読むのに耐えられない場面も数多く、かなりしんどい思いで読み続けました。

それでも途中で放り出す気にならなかったのは当時のソ連という国を捜査の過程を通じて垣間見ることができたから。

そんな私たちの想像できないような状況の中で根気強く捜査の指揮をとったブラコフとフェチソフ。

彼らに協力して犯人像を分析したブハノフスキー博士。

この3人の真実を知ろうとする熱意にも圧倒されました。



さて、次に読むのは今話題の「天使と悪魔」のダン・ブラウンのデビュー作「パズル・パレス」。

こちらは気をラクにして楽しめそう…