幸せ音色+ ~reach a last Home~

小さな命たちの灯火を繋ぐお手伝い。 捨てうさぎ、保護うさぎたちの里親さんを探しています。終の棲家を求めています。

うさぎの腎臓疾患~ウラジロガシは両刃の剣?~

2020-11-18 18:33:00 | うちのこ
ご無沙汰しております。


動物たちのこと日々のこと、たまーにインスタに書いたりしますが、最近はあんまり…
ツイッターも私事はほとんどツイートしてないものの、動物たちに緊急事態が起こった時には発信しています。

実はこれ、最近もありました。
今の悩みの種は琥珀です。


こはは、いま9歳半になりました。
高齢ではありますがまだまだ元気にしています。
…のはずだったのですが、実は思いがけない事態が起こりました。

こははもともと腎臓に石ができやすい体質です。
同じものを食べ、飲んでいるマリーにそんな物は出来ないので本当にこういうのって
食生活というより体質なのでしょうね。
うさぎでこんな話してるのあんまり聞かないけど遺伝とかも関係あるのかも…


数年前に一度この結石のことで記事を書きました。




これの後日談として書くと、結局この数か月後にオペを受けることになりました。
腎臓を切って石を取り出す手術です。
お腹を開いてみたら、石のある方の腎臓はしわしわになって萎んでいて、既に死んでいる状態だったそうです。
もう水腎症の状態も過ぎた後だったということでした。
それでも、萎んだ腎臓を切り石を取り出し縫合。
この時欠片が少し残ったものを取り切れなかったと術後に聞いています。
でもオペ自体は成功しましたし、もちろんこはも無事生還です。

その時の説明の際に驚くべき話を聞きました。
石を取り出した後の死んでる腎臓、石を取って縫合したら再びふくらみ形と機能を取り戻したそうなのです!
びっくり…
石のある方の腎臓はダメになっているだろうし、2つあるから片方ダメになっても生きてはいける。けど、一応まだ腎臓が生きているうちに(術前はそういう状態と思っていた)石を取ろう!そんな話だったはず。
なのに石を取ったら死んだ腎臓が復活するなんて驚いたしかありません。

ただ、全てのうさぎが同じ状況になるかはわかりません。
こははオペするまでの数ヵ月、腎臓周りの血管を広げる薬というのもを飲んできてましたので
そういったものの効果も幸いしたのだろうと思っています。

日ごろ病院に罹っていなくて、突然具合が悪くなって病院に行って石のせいと判明。
そこから緊急的にオペしても同じことにはならないかもしれません。
なので今までも書いてきたけど日ごろから定期的な健診は大事。
そして獣医師との意思の疎通や信頼関係を築いておくのもまた大切なことです。
健診で石の存在や経過をみてきて、投薬を開始していたからこその奇跡的な現象でした。






ここまでが過去の話ですが、このオペの際に取り切れなかった欠片。
実は厄介な存在でした。
この欠片を核にしてにまた石となり始めたのです。

この事実は正面から捉えると悲しい残念な話なのですが、考え方を変えると
「欠片が残った腎臓が働きを取り戻したからこそ起こっていること」なのです。
だからこれからもまたオペを視野に入れつつ経過を見ていくしかないとの話でしたし、
その後の経過観察でもやはり少しずつ育っていっているようでした。

話を聞きながら不意に思い出したものがありました。
むか-し、それこそまだこはが子供だったくらいの時期暫く食べさせていたもの。
ナーシングハーブ(商品名)です。
謳い文句は「尿路の健康維持に」みたいな感じだったかな。
内容的には漢方などでも使われる、ウラジロガシと金銭草の乾燥を刻んでミックスしたものです。

健康な時はたいして効果がわからなくて一時的に食べさせただけで終わっていたんだけど
このハーブをまた試してみたらどうかなと。
(私は割と薬草の薬効を信じるタイプ。体が小さくて人間ほど化学物質漬けでない動物にはよく効くように感じるので)

しばらくは夜のペレット時に一つまみを与える…くらいで試してから再診。
レントゲンを見た先生が「あれ?そこまで大きくなってないですね」と!
おおお!!
もしかしてナーシングハーブ効果!?
ちょっと手ごたえを感じました。

調子に乗った私、今度は朝晩一つまみずつ与えることにしました
ナーシングハーブをこはに与え始めた時からそうですが、マリーにも同時に与えています。
ただ健康体のマリーには夜1回で続けています。

さて次の診察日…
X線撮影後診察室に呼ばれ言われました
「前回とほとんど大きさ変化してません、何か特別やってますか?」と。
やったー!
先生にも経緯を説明しましたが「へぇ」って感じであまり関心を持ってもらえず(笑)
しかし水を得た私はこれで自信を持ってナーシングハーブを与えることにしました。
その後も数回検査していますが「大きくなってる」とは言われてきませんでした。

が…

先月、こはがまた水を飲む量が増えてきて不安になってきました。
食欲も元気も普段通り。たくさん食べてたくさん出してる(たくさんの飲んでもいる)から他に悪いところがありそうなどとは考えてもいません。

きっとまた石が大きくなってるって言われるんだろうなって思いながら診察室に入ると
「非常に状態が悪いです。これはまずいです。」
開口一番そう伝えられ動揺しましたが、石が大きくなってるにしてもそんな言い方されるのには違和感がありました。

説明が進むにつれ、予想もしていなかったことがこはの体内で起こっていることがわかりました。
血液検査の結果から、乳酸値が異常に高くなっている。
それに伴い中性脂肪の値も悪い、リンもよくないクレアチニンも上がっている、と。
私が理解した感じを平たく言うと、
エネルギーを使うことは本来は糖などを使って行われることなんだけど
糖がない・足りない(栄養が摂れていない)場合に中性脂肪が使われるそう。
なので、中性脂肪の値がこれだけ上がっているということは、こはは普段通りに食べてるように見えるけど実は栄養になっていないそうなのです。

しかも、生死にかかわるくらいのレベル。
これから家に帰ってもう食べなくなってそれっきり…という可能性もあるくらいだ、と。

とにかく栄養の付くものと水分を多くあげてと言われしばらくは野菜中心でやってみようということになりました。






また驚いたことに腎臓の石には大きさに変化はないとのことでした。

しかし本当に信じられません。
だってあげたもので食べないものなんてないくらいの食欲に加え、
私がケージに近づく=美味しいものがもらえる と思ってるのでうたっちして喜んでるくらいなのに…
シロップの薬も準備しだすとケージに噛みついて早くよこせと催促するくらいなのに…

ここで私が試した食生活については割愛(いずれ書きます)しますが、
十分栄養が行き渡るはずの食事にしたつもりだし毎日お灸もマッサージもしていたしお薬も飲ませてたし(変わらず元気もあるし)、
一週間後、ある程度の自信をもって再度病院に行ったのですが…

……玉砕……(ちーん)

結果は更に悪くなっていて泣きながら帰りました。
本兎の元気があることが救いですが、先生曰く
「いつ悪くなるかわからない。(と言いながら病院に頼んだ強制給餌も爆食したらしい…)
普通はこの数値だとぐったりして食欲もなくなるからこはがそうじゃないのが不思議でしょうがない。(血液)データと現状と、飼い主さんから聞く家での様子がマッチしなさすぎてパニックになりそう」とまで言われ。。

まぁそんなこんなで、じゃあとにかく高栄養食を見つけないとと!と思っていた時にたまたま目に入ったのが「うさぎのデトックス茶」なるもの。
へぇそんなのあるのねと原材料を見ると
原材料:ウラジロガシ、甘草、金銭草、羅漢果
うん、ナーシングハーブを飲みやすくした感じよね。
納得しつつ、うちももしかしたら葉っぱで食べさせるよりお茶の方が水分摂れていいかもしれないと思ったので、デトックス茶について色々調べていたら発見してしまったのです。

琥珀を治すヒントになるかもしれない一文を。

そのブログ記事はうさぎのブリーダー兼ショップをされている方が書かれていて
尿砂のある子にデトックス茶を飲ませているという内容で数回にわたって書かれていたのですが、最後の方の記事の一文にこうありました。
「おしっこと一緒に栄養も流れるらしく、痩せてしまうのでエサをいつも以上に食べさせる」と。

見た瞬間、これか!こういうことか!!と思いました。
もう目からうろこがボロボロ剥がれ落ちていきました。

ナーシングハーブ、確かに効果があるんだけど両刃の剣だったのか…
もう多分半年以上朝晩食べさせる生活をさせていたし、うさぎたちも大好きで喜んで食べていたけど、効果的過ぎたんですね。

しかも短期間ならよかったんでしょうけど、長期的に使っていたからどこかで防波堤を越えてしまったんだろうな…


ナーシングハーブ。
給餌量は1g~4gと書いてあります。
私は1日量で0.25g×2回だけしかあげていません。
それでも長くあげてたから中性脂肪を使うくらいまで栄養が流れてしまっていたようです。
多分そういう食生活をゆるっと長く続けてきたので、こは自身も段々慣れていって
きついとか食欲不振ということを本兎もあまり感じないでいられたのが幸いで、
私が望む程度には元気食欲排泄全てが完全に悪くならずに済んだのでしょう。

2日間くらい、ナーシングハーブは一旦やめてそれから1日1回に戻し
野菜中心の食生活はそのまま、2週間後また診察を受けました。
キャリーを開けた瞬間先生が
「あれ?生き生きしてるな」思いがけない姿を見たとばかりに先生が言って、ちょっと期待を持ちました。
X線、血液検査をまたお願いし、意外と長らく待合室でドキドキしながら待っていました。

するとようやく名前を呼ばれ説明が始まります…

ドキドキ

なんと!異常のあったすべての値が正常値かそれに近いところまで戻っていました♪
わーい!良かった、本当に良かった…
しかし血液データ上ではそうであっても、体躯はまだ痩せています。
このままの食事は当面続けますが時期を見ながら
データも考えながら少しずつまた牧草中心に戻していきたいと思います。

ウラジロガシ、すごい効き目ですね。
ウラジロガシが悪いわけではもちろんなく、きちんと使いこなせないのに取り入れてしまったゆえに起こった問題でした。

こはの体質もあるので完全にはやめることはしないですが、
私の不勉強でこはの体を悪くしてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいです。
でも、不思議なのは腎臓自体の機能が落ちていたわけではなかったのに飲水量が増えたこと。
これがなかったら病院にも行ってなかったくらい普段通りでした。
不調をそういう形で私に教えてくれてありがとう、こは。
きちんと対応できたから、少なくとも10歳までくらいは一緒にいられるよね♪


長くなりましたが、この記事が尿路系の病気のあるうさぎさんの飼い主さんたちにどうか届きますようにと書きました。
使われる際には用量や、やる/やめるタイミングを計りながら、医学的なデータも取りつつされることをお勧めします。






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どれかで検索にヒットしてくれるといいな。

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