幸せ音色+ ~reach a last Home~

小さな命たちの灯火を繋ぐお手伝い。 捨てうさぎ、保護うさぎたちの里親さんを探しています。終の棲家を求めています。

私に優しい気持ちをくれる人たち

2012-02-19 19:10:10 | and more…
実は私には先日ご紹介したうちのこ(マリー、琥珀)の他に娘のように今も思っている子がいます。

名前を「アイちゃん」と言います。

アイちゃんは一昨年、私がホームセンターのペット売り場で保護したうさぎさんで、ダッチのような模様の黒い女の子のMixうさぎ。
良く行くその店はマリーを買ったお店でもあります。

そのお店で首を傾げて暗い目をしたアイちゃんに出会いました。
ケージ前のポップには
「里親募集」と書いてありました。
アイちゃんは斜頚でした。
なので商品価値はないということでしょう。里親募集されていました。

店員さんに
「この子、里親見つからなかったらどうなるんですか?」と尋ねると
「わかりません」という返事で。
もう3ヶ月も斜頚状態であることがわかりました。
処分の可能性があるのかも知れないと思って悩みに悩んで、でもうちにお迎えはできないし…
数週間その店に通い、引取って自分で里親募集しようと決めました。
決めた名前はマリーと同じく花言葉。
アイリスの花言葉から「アイちゃん」と決めました。

アイリス…良き便り、嬉しい便り、愛、優雅、優しい心、あなたを大切にします、私はあなたにすべてを賭ける
(写真はうさぎの耳のような花と言われるダッチアイリス)


連れて帰りはしたものの案の定マリーとは相性悪く、またマリーが噛みうさぎになってしまった為、やはりうちの子にするという選択は出来そうにありませんでした。
でも、もう処分される心配も、きっとこれ以上悪化する可能性も少なくなった(はず?)と思えばすごく安堵した気持ちの日々ではありましたが、ひと月ほど病院に治療に通い、先生見てもらうと
「斜頚の割には毛艶もいいし、歯も、足裏も、耳も問題なし。頑張ればいつかふっと治るような感じすらするね」と言われました。
毎日30分から1時間程度、傾いて強張ってる首や肩のマッサージをしました。
首の傾きも少しずつ矯正していました。
アイちゃんは、マッサージの時にはうっとり気持ちよさそうに、矯正の時には歯をキリキリ言わせながらも逃げたりはせず頑張っていました。
その甲斐あってか、お天気が良くて調子がいい時には割とまっすぐに近い状態になるときもありました。
賢くて、走るの大好きで、凄く食べっぷりも良かったし、好き嫌いもない、頑張り屋さん。
そんなアイちゃんが大好きでしたが、もっと幸せにしてもらえるおうちを見つけようと某SNSに里親募集を出しました。

この子のためを思えばちょっと見つかりにくいかもしれないけど、ハードル高いかもしれないけど、と普通の里親募集されてる子以上に条件をつけました。

・動物飼育可住宅にお住まいで
・うさぎと牧草にアレルギーがない方
・子供の声に萎縮するので、お子さんがいない方
・今は斜頚でも状態がいいけれど急変する可能性もあると理解していただけだ上で時間的経済的に余裕がある方
・アイちゃんだけを単独飼養してくださる方
・マッサージも継続的にしてくださる方…

など、こんな里親さん見つかるのかな?と思っていました。

でも!数日後連絡があったのです!!
しかも、うさぎ飼育の経験もある方。
その上なんと看護士さん♪
「あぁこれは天命だ。この子の運がこのご縁を手繰り寄せたんだ」と思いました。
看護士さんだったら、病気に対する偏見もなくアイちゃんと向き合ってくれるし手厚いケアもしてくれる!
メールのやり取りをする中で、日に日に「アイちゃんをお任せできる方だ」という思いは固まっていきました。

ただ、北九州のその方のお宅まで3時間以上の道のり、それだけが唯一心配でした。
お渡し当日。
狭いキャリーの車中でも、アイちゃんは大根菜やセロリもペロリと平らげ、オシッコも●もすることなくその旅をへっちゃらで終えました。

環境になれない間はパニックになりやすいアイちゃんなので、ケージもそのままお渡ししました。
(匂いを残してあげときたかったので、掃除も前日した状態で)
そこから一時間ほどお話しましたが、その間にもうゴロンとするくらいアイちゃんは何の疑いもなく、すぅーっとそのおうちに馴染みました。
本当にあっけに取られるくらい、若干寂しいくらい(笑)自然とそのお宅の子になりました。
まるで「最初からこのお家の子ですけど?」っていうくらいに。

里親さんは小柄で可愛らしい女性で、アイちゃんを見た瞬間思ってた以上に大きいと驚いていましたが、二言目には「可愛いね~」と連発。
そしてケージの引き出しを開けて、溜まってる●を見て爆笑ー!
「すごーい、おっきーい!」と一旦閉めたのにまた開けて見て笑って。
「あぁ、この人には安心して託せるなー」ってとても安心して帰りました。

実は今日はそんなアイちゃんの誕生日です。
と言っても、本当の誕生日はわからないので私が決めさせてもらっただけの日ですけど、里親さんはこの日をそのまま誕生日にしてくれるとのことで、去年のお祝いの模様がこちら。

お花にいたずら中~

そしてアイちゃんは名前もそのままアイちゃんを使ってもらえました。
私が花言葉に込めた思いは、里親さんに伝わり、その名前の由来の花言葉が応募のきっかけにもなったと話してくれました。
私が募集を始めた日近くがお誕生日で「この子が贈り物だ」って思われたそうです。


トイレでくつろぐアイちゃん。
斜頚で段差が苦手なので市販のトイレは使えず、連日ダ○ソーに通いつめ考案した私のお手製トイレです。
レタートレーに焼き網をカラータイ(モール?)でくくりつけ、その焼き網の下には金属製の韓国箸をつけて(シッコが足につかないように高さを出しつつ下のシーツを押さえる役目)作りました。
このトイレはトイレとしても割と使ってくれましたが、ベッドとしても大活躍(笑)お気に入りでした。


この間預かりと移送をお手伝いした媛ママさんもアイちゃんのママもそうですが、里親さんからの連絡やブログ更新など、本当にこちらまで幸せな気持ちというか優しい気持ちにさせてくれます。

そんな気持ちがもっと訪れるように、今預かりや募集されてる方がもっともっと沢山そんな気持ちになれるように、「幸せうさぎ」と「幸せ飼い主」が増えていってくれますように…


最後に。
これは昨日アイちゃんの里親さんにいただいたばかりの写真です。


今日もきっと、素敵に誕生日をお祝いしてもらってることでしょう。
里親さんからのメールには
「『アイちゃんがおばあちゃんになってもちゃーんと介護するからね』などとお話しています。」
とも書いてありました。
アイちゃんがそうなるのはまだまだずっと先の事になると思いますが、今からそんな気持ちでいてくれる素敵な方・・・
いつまでも二人で「幸せな」関係でいてください☆

アイちゃん、2歳のお誕生日本当におめでとう♪♪
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