有力な神社には、鳥居だけでなく神門を備えていることが多いです。神門内には随身様が祀られていて、狛犬も共に祀られているのをよく見ます。彩色が施された随身様の脇に、同じく彩色された木彫の狛犬が祀られているのです。おそらく江戸時代の造立と思われる木彫の随身様と狛犬です。神門の正面は格子扉だけで風雨に直接晒されるためでしょう、彩色の剥落が目立つものがあります。時には新たに彩色を補修され極彩色に蘇った随身様に出会うこともありますが、随身様も狛犬も風化が激しいものを見ることが多いでしょう。大きな目の格子戸越しという、親しく接することができる場所で参拝者を迎えてくれるのですが、そのために彩色などの劣化が進んでしまうことは避けられないようです。
30秒の心象風景29474・神門に祀られる~網引八幡~
https://youtu.be/cmpcmJA38hs