シャンソンは下手でいい! 私がいつも言っている言葉です。誤解を生じようが、そう思っています。
私たちは、美しいフランス語を日本語に訳して歌っているわけですが、日本語もとても美しい。しかし、フランス語と日本語では当たり前ですが、それぞれのイントネーションが異なるのです。これは致命的に違います。
私は断固として日本語のイントネーションを先行させます。そうすると譜面通りに言葉を入れるとき、しばしば違和感を覚えます。だから止むを得ず、音符を無視したり変更したりして言葉を機能させるのです。
止むを得ず、歌い手の全人格が歌の表現と共に聴き手に伝わります。そこで歌い手と聴き手の共感が得られて初めて、その歌が完成する。と、私は考えているのです。
私ってめんどくさい?
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