昨日夫の49日の法要を済ませて、納骨も終わりました。
これで、いつまでもソファーの端っこに座っている夫の気配から、脱することができるかしら?
完璧に私の24時間の日々を濃密に生きるために、のんびりなどしている暇はないのです。
夫より1か月前に亡くなった、夫の幼馴染であり私の親友のご主人でもある故人のマンションに、私の運転でもう一人の親友を連れて訪れました。
その車中での彼女の話を聞いていると、流れるようにしゃべっているのに聞き取りにくいその滑舌の悪さに、昔の面影は微塵もなく、しかも同じことを何度も何度も繰り返すのです。目的地に着くまで私の頭も体も重く疲れ果ててしまいました。
明らかに認知症の症状です。私の夫の認知症の介護を十数年続けてきた体験と、ほかの親しい同級生の認知症に出会ったことなどから間違いのない状況です。
目的の友人の家でも、人の話は耳に入らず自分の話だけをずーと続けるのです。
そして疲れた風で、先に帰っていきました。想像していた楽しいだけの時間はものの見事に打ち砕かれてしまいました。
頭もよく人の話をじっくり聞く彼女だったのに、その変わり果てた姿に接するのはとても哀しいです! 平均寿命が延びたことのむしろ弊害を目の当たりにして、これを反面教師として自分を律しながら、それでも充実した人生を生きようと強く心に決めて自宅に戻りました?!