H君の姿は もうそこにはありませんでした・・・
2年ほど前の中学、40期生の同窓会で何十年かぶりに会った・・・
中学を卒業後初めて会う友もたくさんいた
懐かしい話に花が咲き 過ぎてゆく時間を忘れ 飲んで、食べて・・・
2次会・3次会・・・そして締めはカラオケ・・・と
近況報告をし合う中で・・・H君の病気の話を聞いた
2年前のその年 50も過ぎたから!と健康診断を受けた・・・
そしてその時 耳を疑う程の結果・・・『癌』 それもかなり進行していて
もう手術は出来ないとDrからの宣告!!
症状も何も無く 『えっ、僕が?・・・』と 自分自身驚いたと・・・
会社経営、そして人生の中で一番油ののった 花の咲いている時期に・・・
どれだけのショックを受けたのだろうか・・・ いくら穏やかな人であっても
心中は穏やかではいられないだろうに・・・ 苦しかっただろうと思う・・・
6年前 私も思いがけず 同じ経験をした・・・
『人前では絶対に泣かない!』と決めたけど・・・
主人を会社に送り出し 一人になった時・・・何日も、何日も
堰を切ったように涙がぼろぼろぼろぼろ流れた・・どうすればいいのだろうかと
今日一日の事、明日の事・・・ 『生きる!!』と言うこと
これほど考えたことは無かった・・・
私は 今、こうして元気に過ごせている幸せに
『全ての人に、全ての物に・・・感謝』 『生きていられる事に感謝』・・・
H君に奇跡が起き・・・
元気に友と集まり、語らい、食べて、飲んで?、カラオケを楽しみ・・・
そんな時間がもっともっと続いて欲しかった・・・ が、
10月のはじめH君は天国へと旅立ったそうです・・・ 何も知らなくて
昨日 『H君は?』・・・と聞いたとき何時も一緒にお酒を飲んでいたと言う
M君が 『H君は、死んだよ・・・(つぶやくように)』
『ほんとに良い奴だった・・・』って 二度も三度も繰り返しながら・・・
何時も座っていた場所に H君の姿はもう無い
何時も思う・・・人生ってどうしてこんなにはかないのだろうと・・・
H君のご冥福を心よりお祈りいたいます・・・合掌。