母のその後・・・
治療3ヶ月で、『退院、もしくは次の施設を』と
『やっと 歩け始めたのに・・・』
『もう少しなのに・・・』
そんな家族の思いもむなしく 途切れてしまうリハビリ・・・
『制度、規則』・・が、なんだ
腹立たしく思いながらも 次に向かって進まなければならない事実
行けども行けども 受け入れ先が無い!と言う現実・・
激暑の中、東奔西走し やっとの思いで決まった受け入れ先・・・
『明日入所できますか?』
『できません
』なんて言えない・・・
母には事前の説明をしていても・・・忘れてる
バタバタと退院 そして入所・・・
気持ちの整理が付かないまま 連れて行かれた新しい施設
・・・大変でした
面会に行く度に 『帰りたい・・・』 涙を流して訴える
何故今は家に帰れないか・・・を説明しても
聴く耳・・・持たない
それでもリハビリは 『帰る』と言う思いで 一生懸命頑張って・・・
歩行器を使っての 歩行・・・数十メートルは可能となった
9月の後半、外出をし家に帰ってみた・・・
歩行も、トイレも 見守りは必要だけど・・・できた
『家は いいなぁ~』・・・ 何度も何度も
何をするでもなく・・・
いつもの場所、いつものテーブル、いつもの椅子、いつもの景色、・・・
話をし、昼食を食べ・・・
あっという間に 夕日差し込む時刻に・・・
『もう 帰りたくない』といわれたら・・・どうしよう?
どきどきしながら・・・ 『そろそろ、かえろうかなぁ~』・『仏壇・・・拝む?』
母
『あぁ~ もうそんな時間?もっと居たいけど・・・』
仏壇に向かい 『お父ちゃん・・・今日は良かった』
『また 行ってくるな・・・ 待っといてな・・・』って
その日を境に 目に見えて変わった
顔元も明るく、優しい表情 施設の方、周りの方との会話も増えた
『帰りたい』の言葉・・・出なくなった 良かった・・・
施設の方も『お母さん お家に連れて返って下さって・・・ありがとうございました
お母さんにとって最高の時間だったと思います』って
本当に良かった・・・
『また連れて帰ってあげるよ・・・ リハビリ、頑張ってよ
』
私の言葉に・・・
『わかった、頑張る また連れて帰ってな』
『あの日は 最高だった』と・・・
普通の事が 普通にできない・・・それを理解しようと努力する母の思いに
胸が熱くなります・・・
10月1日・・・オープンしました 新設の特別養護老人施設
時節柄、申し込み希望者 殺到 ・・・半端なく、多い
担当者の方『前向きに考えていますので・・・』と 大きく希望抱かせ
待つこと・・・3ヶ月 連絡、無し
ケアマネージャーさんを通し 問い合わせてみると・・・
『初回入所者の名簿リストの中には、入っていません』・・・
『ど~ゆ~こっちゃ・・・』 どれ程期待していたことか・・・
むなしく夢、破れたり・・・ 『はずれ』・・・
が、母にとっては 良かったと・・・思う
頑張っているリハビリの効果が現れてきている、今
今の生活が 特養では・・・途切れてしまう
『まだ 特養は早いでしょ・・・』 神様がそう思ってくれたのかも知れないな・・・
そう思えば、腹も立ちません・・・ (腹、立ててもどうにもなら無いんだけどネ)
神様に・・・感謝