第4試合
日 本 0-1-1=2
チェコ 0-0-1=1
得 点 (日)遠藤、石田 (チ)HABL
アシスト(日)須藤、高橋、上原 (チ)KVOCH、GEIER
第1ピリオド開始からチェコ陣内に攻め込み
再三シュートを放つ日本チームだったが
チェコの守護神VAPENKAのファインセーブとDFの堅い守備に阻まれる
しかしも攻め込んだ状態から大きくクリアされたパックを
日本のゴーリー永瀬が、パックをキープ後
フォアチェックに来たチェコのFWのKURUPICKAに
一瞬躊躇して、ナイスパスを出してしまい
先制のピンチを招いたがシュートをキャッチして事なきを得たが
初戦の緊張なのだろうか、日本の応援ツアーの人たちをヒヤッとさせた
その後もスピードに勝る日本がチェコ陣内でパックをキープ
しかし、体を張ってシュートコースを消す
チェコの堅い守りになかなか先制点が奪えない
日本DF陣は時折見せるチェコの反撃にもが余裕を持った対応
先制点を巡ってこう着状態が続き
終了間際にチェコがペナルティーを犯し、日本がパワープレーを得て
チェコゴール前に攻め込んだがシュートを決められず第1ピリオドが終了
インターミッションの間に、会場のオーロラビジョンに
DF石田選手の奥さんがテレビインタビューに答えて
日本チームへの応援をしてる姿が映し出されていた
そして、第2ピリオド開始まもなくの0:11にフェイスオフから
DF須藤からのパスを受けて左サイドを駆け上がり
ゴール前中央に遠藤が侵入、チェコDFのチェックを受けながらも
パックを押し込み先制点のゴールジャッジ!
しかし、これがビデオ判定となり審議で中断
結局ゴールが認められ大いに沸く日本応援団
またしても、VAPENKAからシュートを決めたのは遠藤
相性の良さというものはあるようだ・・
先制後も再三チャンスを迎える日本チームだったが
追加点がなかなか奪えないその焦りからなのか、5:15に恐れていた
メンバーオーバーのペナルティーを犯しキルプレーに・・・・
あれほど、言ったのに・・・
しかし、日本はこのピンチをほとんどチェコ陣内に
パックを釘付けにしてピンチをしのぎ切った
その後も再三DF陣のポイントからの強烈なショットと
リバウンドを狙ったゴール前のFW陣の攻撃が見られたが
VAPENKAがファインセーブで追加点を許さない
11:25には再びキルプレーで、自陣ゴール前でのクリアミスから
ピンチを招くがチェコFWのシュートミスで事なきを得て第2ピリオドを
1-0とリードして終了
第3ピリオド開始後はチェコに攻め込まれた日本だったが
その後も攻撃の手を緩めず、チェコゴール前でシュートを連発
しかし、VAPENKAがゴールを割らせない
フラストレーションがたまり気味ながらも、このままの展開で勝てると感じてたが
3:19アイシングを取られた後の自陣左からのフェイスオフ後にポイントから
チェコDFのKVOCHが放ったミドルシュートを永瀬がキャッチしたかに見えたのだが
直後に落球し、ゴール前に飛び込んで来たHABLEに同点ゴールを許してしまった
直後に映し出された永瀬選手の顔には、「しまった」という表情が見てとれ
おいらには、一瞬半泣きのようにも見えたが、まだまだ同点だという思いと
またまた、オーバータイム、シュートアウトまで行くのか・・・・
という思いが交錯していた
同点にされたことにより観客席の日本応援団はヒートアップ
沸き起こる日本コールの中FW陣がチェコゴール前に切り込むが
VAPENKAがシュートをファインセーブ、しかも6:55チェコ陣内で
ペナルティーを取られ、キルプレーの最大のピンチ
このピンチを永瀬のファインセーブと体を張ったDFが
チェコの攻撃を凌いで切り抜けた
そしてこの後、8:55自陣に攻め込まれたパックをプロテクションし
上原からのリターンパスを受けたDF石田が
自陣ブルーラインから、チェコのDFをかわし続けて
チェコゴール前に右サイドから、スケーターズクロスに侵入
それを逆サイドに高橋がフォロー
そのまま、VAPENKAを巻いて放ったスライドシュートが
右サイドゴールに突き刺さった
それまでは、DFのセオリー通りブルーライン突破後は
ダンプインショットを放って、ポジショニングをとっていたが
流れを変えチェコのDF陣の意表を突いた頭脳的プレーは
2008年のマルボロー世界選手権のイタリア戦で見せたゴールと
同じスタイルのプレイで、トリノ大会初戦のスウェーデン戦で
決めた、ポイントからのシュートとは違ったパラリンピックでの得点
バンクーバー大会を最後と決めた
ベテランの意地を見せてくれたようでした。
その後もチェコ陣内でパックを支配し続ける日本だったが
チェコの必死の反撃に、DFのクリアミスでピンチを迎えるが
全員でゴールを死守、しかし終了間際の14:08ペナルティーを犯し
またしてもキルプレーで同点のピンチ、しかもチェコはゴーリーを上げて
6人攻撃を仕掛けて来た
会場に鳴り響く音楽はヨーロッパの「ファイナル・カウントダウン」
日本陣内ブルーライン外側のフェイスオフが、まさに勝利への最後のカウントダウンへ
日本はフェイスオフ後にキープした大きくクリア
これは、コースがはずれエンプティーネットゴールとはならなかったが
終了のブザーが鳴り、日本がチェコを振り切って初戦の勝利を挙げた