_「私がそこへ訪れた時、既にクッキーはバラバラの状態でした」(第一発見者A 女性)
「クッキーを取り除くために、ほうきとちりとりを取りに向かいました」
「僕がみた時、クッキーが落ちてたの」
「おいしそーだから、食べてたら怒られたよ」(第二発見者B 子ども)
_このクッキー事件は、クッキーの横に包装フィルムが置かれていた。
これは落ちているクッキーを装った、子供の毒殺事件なのか・・。
落ちている物を、口に入れてしまう子供の習性を利用したものなのか……。
現場に残された証拠から、クッキーはおおよそ……。
大人の胸の高さあたりから落下したものであり、テーブルから落ちた程度の衝撃。
それよりも強いと、鑑識から断定された。
つまりそれは、テーブルに置いてあった訳では無いらしい。
また毒物に関しての詳細な検出には、なお時間を要するとの事ではあるが……。
食べた子供の体内、残されたクッキーからも未だ検出されていない。
_なぜ、クッキーは落ちていたのか。
どうして、犯人はクッキーを落としたのか。
_捜査の内部意見は、以下の通りである。
「私は第一発見者が怪しいと踏んでいます!」
「なぜならば、クッキーの発見後、掃除機では無く……」
「ほうきとちりとりを、取りにいっている点です」
「掃除機はすぐ隣の部屋にあったにも関わらず、わざわざ……」
「これは意図的にクッキーを落下させた後、子供へ拾い食いをさせる狙いがあったものと思われます。」
つまり、彼女がエサをまいて子供が引っかかるのを待っていたというのである。
_物的証拠の包装フィルムに、興味深い痕跡が見つかった。
このフィルムからは、子供の指紋しか検出されなかったのである。
また床に置き遺されたクッキーからは、指紋は検出されなかった。
犯人があらかじめ、指紋を拭き取った可能性も捨て切れない。
2013年2月2日 11:57 誤変換・文章修正
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