檄文!!サッカー

熱くなり、何より愛すべきサッカーについて書きます。
その過程で得られた市民意識を元に、世情についても論述中。

「題なし」2話。積極性。

2011年02月07日 11時53分35秒 | 市民意識tkそんな・・ネタ!
だが、相手が出方を窺ってられる余力。

その対応力を上回る力を行使する術は、現時点で見当たらなかった。

だからこそ、先手を取り続ける必要があった。

会話等交わすつもりは、一切無かった。

だが、訪れた男の力。

それは、使いっ走りのものでは無かった。

だからこそ、話し合いに移る事で相手のスタミナを計る事にしたのだ。

波長を合わせて、無効化している場合であっても……。

御互いに、力は無尽蔵という訳にはいかないのだ。

だからこそ、少しでも有効な手立てを実行に移す必要性があった。

しかし、訪れた男は別段と口を開く素振りは無かった。

肩透かしを食らったようで、少し拍子抜けした心地がした。

「捉えどころの無い男だ」

心底、そう思った。

だが、訪れた男は冷静そのものである。

彼は、こんな思考に至っていた。

(これだけの力……)

(確か、父親は相手の脳へ……)

(直接的に、力を働きかける能力をお持ちだった筈だ)

(この様な、力の使い方に至った……)

(その動機や、キッカケ)

(それは、この力を本来行使する人間)

(その者達を生かす情報になりえよう)

そもそも、訪れた男が与えられた情報は、場所のみであった。

しかし、それは信頼されている証拠なのである。

仮にターゲットと相対する前に、相性の悪い術者と遭遇したら……。

返り討ちにあって、情報を奪われる可能性がある。

必要最低限の情報、つまり……。

場所を教えるだけで、目的を遂行出来る人間だからこそ……。

「殺さず、痛めつけず連れて来る」

という、任務が与えられた訳なのだ。


2011年2月7日 19:30 修正


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