英ジョンソン首相が電撃訪問
ゼレンスキー大統領とキーウ市内へ
(2022年4月10日)
ゼレンスキー大統領が単独インタビューに応じました。
場所はキーウ。背後には土嚢(どのう)が積まれ、
首都決戦へ備えていたことがうかがえます。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:
「この戦争を止めることが重要です。
ただ、心理的には非常に難しい。
人々を拷問した相手と交渉したいなんて人いないでしょう」
苦しい心情を明かしつつ、停戦交渉における
“東部戦線”の重要性を強調しました。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:
「マリウポリは・・・なんて言えばいいんだろう。
きょうの時点では(マリウポリは)この戦争の中心といえる。
マリウポリの戦いが有利になれば東部で有利になる。
そして、交渉のチャンスも増えて対話をするうえでも利点が多くなる」
大統領が“戦況を左右する”と語った東部マリウポリ。
街にはロシア軍の戦闘車両が・・・。激戦が続いています。
住民:「砲弾が飛んできたが爆発はしなかった。
恐らく起爆装置が反応しなかったんだ。
砲弾の周りからは火の手が上がっていたよ」
ロシアの侵攻後、街の80%以上が破壊されたといいます。
ドネツク州では駅がミサイルの標的に・・・。
52人が犠牲となりました。
目撃者:「6から10発立て続けに音が聞こえました。
爆発音だけではなく、体の奥から衝撃が伝わってくる感じでした。
なかなか忘れられない感覚です」
東部ハルキウ近郊では、ロシア軍とみられる装甲車や大砲などの
部隊が新たに撮影されました。車列は約13キロも続き、
東部戦線に向けて移動しているものとみられます。
一方で、首都キーウにイギリスのジョンソン首相が電撃訪問し、
ゼレンスキー大統領とともに街へ繰り出しました。
市民:「あなたには一生、感謝します」
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:
「彼は『ありがとう』と言っています」
市民:「ボリス、お会いできてうれしいです。イギリスが大好きです。
イギリスはいつも私たちを助けてくれている。
私や子どもたち、孫たちもこのことは一生忘れません」
護衛の兵士はいますが、以前には考えられなかった光景です。
ジョンソン首相は新たに120台の装甲車などを提供すると明かしました。
イギリス、ジョンソン首相:
「この数時間、美しい国の姿を見ることができました。
素晴らしい国です。一方で戦争の悲劇的な部分も目にしました。
許しがたい戦争です」
国連安保理の常任理事国の首脳がキーウを訪れるのは初めてのこと。
今後は東部での戦闘が中心となることを
暗示するような訪問となりました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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