親子上場に対する日本の規制はきわめて緩い。かつて、親子上場の悪用例は皆無ではなかったものの、多くは大会社が子会社を新規上場させ、グループ全体の士気を高めようとする意図からだった。最近になり、優良企業は親子上場を見直している。従前のまま親子上場を続ければ、経営資源の選択と集中が十分に働かず、グループの業績にマイナスだとの認識が高まっている。大いに評価できよう。一方、半分に満たない株式保有で経営権を支配しようとの動きは、これまでの親子上場と一線を画す。ある意味、経営資源の有効活用にはなるだろうが、少数株主権を侵していることからすれば、ESG(環境、社会、ガバナンス)の観点で明らかにS(社会)に背き、G(ガバナンス)をないがしろにする。以上からするに、上場企業が他の上場企業を支配できる制度の改廃が強く求められる。他の企業を支配したいのであれば、速やかに完全子会社化すべきである。(日経 大機小機より) . . . 本文を読む
(08/12~16) 予想日 (08/11) ドル・円104.00ー107.10 ユーロ・円114.00ー118.50 豪ドル・円70.00ー74.50 日経平均20,000ー20,950 NYダウ25,500ー26,500 . . . 本文を読む