中国メディアの参考消息は30日、英紙デーリー・メールの報道を引用し、大阪大学の研究チームが「LFEX(エルフェックス)」と呼ばれる設備を使用し、出力2ペタワット(1ペタワットは1000兆ワット)のレーザー光を出すことに成功したと報じた。
記事は、研究者の話として、2ペタワットのレーザー光の出力は全世界の消費電力の1000倍相当に達すると伝えた。一方、出力は巨大であったものの出力の時間は1トリリオン(兆)分の1秒であったため、実際に使用したエネルギーは電子レンジを2秒ほど使った程度だったと紹介した。
続けて、阪大の研究者は約100メートルのLFEXに取り付けたエネルギーを増幅させる特殊なガラスを通じて出力を高めたと紹介し、研究者の話として「世界中でレーザー光の性能競争が展開されており、大阪大学では将来的に出力10ペタワットを目指す」と紹介した。
また記事は、米メディアの報道を引用し、5万ワットのレーザーによって1マイル(約1609メートル)の距離から無人機を撃墜させる実験が成功しているとしたうえで、「無人機を撃墜させた5万ワットのレーザーのパワーは、大阪大学で出力に成功したレーザーの100億分の1しかないものだった」と伝えた。
大阪大学のレーザーエネルギー学研究センターによれば、LFEXレーザーは核融合のほか、相対論的プラズマ相互作用やレーザー核物理などへの応用が期待されるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150731-00000140-scn-sci
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