The Society of Helical Carbon ヘリカル炭素学会

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Alcohol is a carcinogen/アルコールは発癌剤

2019-02-06 09:55:47 | がん

「アルコールと癌」の画像検索結果

<英ケンブリッジ大学の研究チームが、アルコールの摂取がDNAを損傷して、がんのリスクを高めると発表した>

アルコールがDNAを損傷

 

1年で最もお酒を飲む機会が多くなると思われる年末年始のこの時期、お酒を愛する人たちにとって気になるニュースが報じられた。アルコールが、DNAを損傷してがんのリスクを高めるというのだ。英ケンブリッジ大学のケタン・パテル教授率いるチームが、英MRC分子生物学研究所で行なった研究について、科学誌「ネイチャー」に発表した。

これまでも、アルコールの摂取ががんのリスクを高めることは指摘されてきた。アルコールを摂取すると、分解する過程でアセトアルデヒドが生成される。このアセトアルデヒドがDNAを損傷することは、培養細胞を使った研究で確認されていたのだ。しかしそのメカニズムははっきり分かっていなかった。今回初めて、パテル教授のチームがマウスを使い、生きている臓器の反応を確認。納得いく説明ができるようになったという。

パテル教授は、「がんの中には、幹細胞のDNAの損傷が原因でできるものもある。DNAの損傷はたまたま起こる場合もあるが、今回の研究は、アルコールが損傷リスクを高める可能性があると示唆している」と、MRC分子生物学研究所に話している。研究チームがマウスにエタノールを投与したところ、エタノールが造血幹細胞のDNA二重鎖を切断。細胞内のDNA配列は、元に戻らない状態に壊されてしまったという。

 

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アジア人はアルコール分解がうまく機能せず

MRC分子生物学研究所の発表文によると、人間は通常、アルコールからのダメージに対して2つの自己防衛機能を備えている。1つは、アルコールを分解する過程で生成されるアセトアルデヒドに対するもの。アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)が、有害なアセトアルデヒドを酢酸に分解し、細胞のエネルギー源に変える。今回の研究では、ALDHの一種、ALDH2が欠如したマウスにアルコール(エタノール)を投与したところ、ALDH2が機能しているマウスと比べ、DNAの損傷は4倍に達した。

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研究チームは、この酵素が十分でなかったり欠陥があったりする人は、東南アジア人に特に多いと指摘。科学系ニュースサイトのサイエンス・アラートはこれを受けて、ALDH2が変異している人(つまりうまく機能しない人)の数は、アジアに5億4000万人いると具体的な数字を挙げている。

2つめの防衛機能は、DNAの修復だ。しかしこれが常に機能するわけでもなく、中にはうまく機能しない人もいると研究チームは説明している。

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「安全な飲酒量などない」

 

パテル教授は、アルコールを効果的に処理できないことが、DNA損傷のリスクを高め、特定のがんにつながる可能性があるということが今回の研究で強調された、と発表文の中で述べている。ただし、「アルコール処理やDNA修復のシステムは完璧ではなく、こうした自己防衛機能がきちんと作用している人であっても、アルコールが原因でがんができる可能性はあることを忘れてはならない」と注意を促している。

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 英国のがん研究所は、アルコールとの関係が特に指摘されているがんの種類として、口腔がん、咽頭がん、食道がん、乳がん、肝臓がん、大腸がんを挙げている。そのリスクは、ワインやビール、蒸留酒などアルコールの種類とは無関係で、飲む量についても「がんに関しては安全な飲酒量などない」と断言している。ただし、英国には政府が定めた飲酒のガイドラインがあり、ここで規定している量以下であればリスクは低くなる、とがん研究所は述べている。

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英国政府のガイドラインが推奨する飲酒量は、1週間で14ユニット以内(1ユニットは純アルコール8グラムなので14ユニットで112グラム)。英紙インディペンデントによるとこれは、4%程度のビールなら7パイント(約3.3リットル)、12%程度のワインなら通常のワイングラス(125ml)で9杯と1/3杯に相当する。

 

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/dna2.php

 

アルコールと癌:アメリカ臨床癌学会の声明

http://himeji.jrc.or.jp/category/diagnosis/naika/kanzo/pdf/20171130.pdf

 

 

アルコールとがんについて知ってほしい10のこと(海外がん医療情報)

https://www.cancerit.jp/52874.html

 

DNA修復

https://ja.wikipedia.org/wiki/DNA修復

 


安価なiPS細胞の供給

2019-02-02 16:07:57 | 健康

京都大iPS細胞研究所の山中伸弥教授が1日、大阪市内でiPS細胞(人工多能性幹細胞)研究の進行状況について講演し、「2025年の万博会場では、患者さん自身の細胞から100万円ぐらいのコストで作製したiPS細胞を披露したい」と目標を語った。

 講演会は、関西に拠点を持つ新聞社や放送局などでつくる関西プレスクラブが主催、各社の編集幹部や大学関係者ら約120人が出席した。

「ハーボニー」の画像検索結果

HARVONI

 山中教授は、C型肝炎の治療薬「ハーボニー」を例に、「1錠5万5千円もする。3カ月の薬代が5千万円にも上る」と指摘。現在の医療研究者の課題は「新しい治療法を低コストで提供すること」と説明した。

「ips細胞」の画像検索結果
 その上で、「iPS細胞は、低価格でより多くの人に利用できるようにしたい」と説いた。同研究所が現在進めている他人の細胞から作ったiPS細胞の備蓄事業を、より安定したものとするため、公益財団法人化を目指す取り組みを紹介した。
 また、現在は拒絶反応が起きにくい3種類のiPS細胞を出荷しているが、「間もなく4種類目、今年度中には5種類として日本人の40%をカバーできるようになる」と最新の成果も披露。「20年代にはゲノム編集して免疫のタイプを書き換えたiPS細胞のストックに取り組みたい」と構想を語った。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190202-00000006-kyt-sctch


ハーボニー

https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00065737


【厚労省】「ハーボニー」に公費助成‐患者負担は最大で月2万円

https://www.yakuji.co.jp/entry45730.html

 

山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所)

http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/research/yamanaka_summary.html


人工多能性幹細胞

https://ja.wikipedia.org/wiki/人工多能性幹細胞