現代人はカロリー過多、炭水化物のとりすぎ、でも欧米人よりは野菜をとっているといったイメージをお持ちではないでしょうか。
でもそのイメージ、実は間違っているかもしれません。
今回は数字のデータを示しながら、日本人の食生活についての3つのイメージを改めて検証してみたいと思います。
1. 現代人はカロリーをとりすぎている・・・ウソ
「昔の日本人に比べて今の日本人はカロリーをとりすぎている」と思っている人は多いのではないでしょうか。確かに、お腹がポッコリでたメタボの人が増えたことを考えると、高カロリーな食事の結果だというふうに結びつけがちです。
実際、日本人のカロリー摂取量がどう変化しているかというと、
1946年・・・1,903kcal
1955年・・・2,104kcal
1975年・・・2,226kcal
2000年・・・1,904kcal
2012年・・・1,874kcal
(国民健康・栄養調査より)
戦後、わずか10年の間に急速に摂取カロリーが増えているのがわかります。その後、1975年をピークに減り続け、2012年ではなんと1,874kcal。これは戦後すぐの、まだ食料が十分になかった時代より少ないカロリーなのです。つまり、現代人は昔に比べてカロリー数で見ると減っていると言えます。
2. 現代人は炭水化物のとりすぎ・・・ウソ
近年、糖質制限というダイエット法が流行り、何かと悪者扱いを受けている”炭水化物”。人間はカロリーをたんぱく質、脂質、炭水化物の3つから得ていますが、この比率の変化を見てみましょう。
(順に、「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」)
1946年・・・12.4% 7.0% 80.6%
1975年・・・14.6% 22.3% 59.2%
2012年・・・14.6% 26.2% 59.2%
(国民健康・栄養調査より)
これを見ると、昔に比べて食事中の炭水化物の占める割合は減っています。実際、炭水化物の主な供給源のひとつである米の摂取量は戦後、半分以下にまで低下しています。
一方、急激に増えたのが”脂質”の割合。現代人は炭水化物ではなく、脂質をとり過ぎていたのです。
3. 日本人はアメリカ人よりも健康的な食生活を送っている・・・ウソ?
アメリカ人の食生活といえば、分厚いステーキにフライドポテトにコーラ……日本人に比べてとても健康とは言えない食生活を送ってそうなイメージがあるのではないでしょうか。
一口に「健康的な食生活」といっても定義が難しいのですが、ひとつのデータをご紹介しましょう。それは「野菜の摂取量」です。
一日の平均野菜摂取量はアメリカ人が349.6gなのに対して日本人は290.9g。日本人の方が約50g(ミニサラダ一皿分)も少ないのです。ちなみにお隣りの中国は766.8g、韓国は584.6gと日本人の2倍、3倍の摂取量を誇っています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141022-00004372-nkcareism-life
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