言論の自由はアメリカで、市民の運動の中で獲得されてきたものです。第一次世界大戦当時、バートランド・ラッセルはどこにいたか。刑務所です。アメリカの労働運動指導者、ユージン・デブスはどこにいたか。刑務所です。彼らがいったい何をしたというのか? 何もしていません。「戦争の大義」に疑義を呈しただけです。言論の自由とはそういうことです。…市民運動が言論の自由の範囲を広げたのです。現在まで自由は保障されてきています。だが、このまま保障され続けるわけではない。こういう権利は勝ち取られたものです。闘わなければ勝ち取ることができない。闘うのを忘れてしまえば、権利は失われていくのです。天与の贈り物のように、降ってくるわけではないのです。(鈴木主税訳)
チョムスキーは言語学に革命を起こしたとされる泰斗である。その業績については、私には判らない。彼は共産主義者でも社会主義者でもない。ヴェトナム戦争以来アメリカの対外政策を厳しく指弾し続け、あらゆる戦争に反対してきた。彼の言説は仮借ないが、その言葉の一つ一つは得心がいく。例えば「観客民主主義」「敵の量産」…
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