雪割草~書家・木原光威のブログ

「読まれるための書」ではなく「鑑賞(み)られる」書を

大切にしていること

2013-01-17 16:41:37 | つれづれ


「雨にも負けず」の作品のアップです。

先日のアーティストトークで、お話させて頂きました
「作品制作上、大切にしていることが二点ある」ということについて、
今日はご傾聴頂ければと思います。


一つは、呼吸や間合い、リズムを大切にしています。
細かな技術に拘っていては、動き、流れ、抑揚などが出てきませんし、
身についた技術をいちいち選んで組み合わせて書くいとまなどありませんから
それは瞬間的な判断に任せて、自然と滲み出てくることを期待するしかないと思うのです。
そのために、呼吸や間、リズムは私の場合欠かせません。

もう一つは、ことば選びです。
「しっくりくることば」をさがします。
それは人によって違うと思いますが、
見つからなければ書く気になれません。    
ことばが決まれば9割方出来上がったようなものです。

宮沢賢治のことばは、私にとりまして、「しっくりくることば」のひとつなのです。


全体像はこちら。↑クリックで拡大



新潟県三条市で「初めて筆を持つ人のための書道教室」を始めました。
通信教室もあります。

お気軽にコメント欄から、または下記までメールでお問合せください。
→ hibari541★mail.goo.ne.jp  メールを下さる時は、★の部分を@に変えてください。


宮沢賢治の「雨にも負けず」

2013-01-16 00:08:17 | 書展


今日16日まで、東京都美術館で開催中のTOKYO 書 2013に、
現日会代表の一人として出品しています。

今回私は、4点出品しておりまして、12日には、アーティストトークの機会を頂き、
作品ができるまでのエピソードや、自分なりの思いなどをお話させて頂きました。

写真の左側の作品は、杉板に書いた宮沢賢治の「雨にも負けず」です。

以前、弥彦村(新潟県)を応援しようということで、
町に書を飾るイベントを、6人位の方々と行った時のものです。
私は旅館の外に展示することになり、紙では・・ということで、
雪囲いに使う杉板に、一発勝負で書きました。

しばらく雨ざらしだったので、所々墨が滲んでいたり、汚れていたりしますが
今回、改めて黒いボードにこういう形で、お化粧をして
再びお披露目することができまして、嬉しいです。

たくさんの方にご傾聴頂きまして、たいへんありがとうございました。

お恥かしながら、R先生のブログでもご紹介頂きました。
忘己利他


ブログは鈍行列車ではありますが、作品や、作品に寄せる思いなど
ゆっくりご紹介、お話していきたいと思いますので、
今後ともおつきあい頂ければ幸いです。



新潟県三条市で「初めて筆を持つ人のための書道教室」を始めました。
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「TOKYO 書 2013 公募団体の今」のご案内

2013-01-09 01:20:36 | 書展
                
出品作「修羅のなみだ」(部分) 


今日は1月4日~1月16日まで、東京都美術館 で開催中の
「TOKYO 書 2013 公募団体の今」のご案内です。


↑クリックで拡大します


この書展は、都美術館の企画展で、東京を中心に関東に拠点を置く
書の公募団体の中から選出された18の団体が参加、中堅若手の代表者38名によるものです。

私は、現日会という書道団体に所属しているのですが、
その若手の代表者として、R先生 と二人で出品させていただいています。


また、関連行事として、アーテイストトーク が12日・14日の14:00からあります。
私は、12日(土)15:00頃から、作品の前で、お話をさせて頂きます。
今から緊張していますが、よろしければご傾聴いただければ幸いです。



 「TOKYO 書 2013 公募団体の今」 

 会期 1月4日(金)~16日(水) 9:30~17:30  7日は休室日

 会場 東京都美術館(上野公園)公募展示室ロビー階第1第2
            都美術館は、上野動物園のとなりです。



どうぞよろしくお願いいたします。