雪割草~書家・木原光威のブログ

「読まれるための書」ではなく「鑑賞(み)られる」書を

2014書TEN~探~ メンバー作品3

2014-11-25 23:19:11 | 書TEN



  谷合双辰氏「牧水のうた」


漢字かな交じり書をどう書くかで

出所がわかる

これは、かな風の漢字かな交じり書

つまり「かな」から・・・

だからといって「かなの人」と思ったら大間違い

重厚な線と大胆な動きで大字少字数をもこなす

アグレッシブで多面的な女性










   内山武岳氏「土石流」


「わが道をゆく」のは書TENメンバーは皆そうだけれど

この独特の雰囲気は

内山氏ならでは・・・

なんとたとえればいいのか

たとえば

古武士のような無骨さと泥臭さとか

または

副島蒼海のような妖怪さ・・・とか



でもそんなたとえの枠を超えたものが

今後出来てくるのではないかと・・・

大いに期待感を持たせてくれる内山氏なのです











ブログ更新がホ~ントにゆっくりですが

どうぞお付き合いください



ほかにも掲載したい記事がたくさんありますが

こちらもゆ~っくりと気長にお待ちください

書TEN作品記事に時々はさみながら

掲載していこうと思います


















 

2014書TEN~探~ メンバー作品2

2014-11-10 21:18:36 | 書TEN




  「山」  岡村雞守斎氏   


 
 横山操の絵を見るような

 力強くて

 図太くて

 頼りがいのある

 「山」

 岡村氏のよう

 

 「山」と書いた後

 淡墨で残った白を埋めたくなったとのこと



 岡村氏らしい









  「ゆくえ」  中谷翠泉氏




 
 赤と黒

 鬩ぎ合い

 奪い合い

 戦い

 

 でも

 スマートに

 涼しい顔して

 はっきりと

 明確に


 
 「ゆくえ」というけど

 曖昧にしないで

 しっかり主張している



 これも

 中谷氏らしい



 

 書TENは

 それぞれが

 それぞれの顔を

 遠慮なく表出している




 このお二人が実践しているように




 




2014書TEN~探~ メンバー作品1

2014-11-08 18:12:59 | 書TEN



  伊地知 星夏氏   山頭火句  「かれゆく草の美しさにすわる」


 パネル仕立て小品

 でも簡易的に感じない存在感・オーラが漂っています

 品があって 清々しい雰囲気と

 恐れず白をドーンと持ってくるような

 大胆さと潔さがあります

 伊地知氏の作品はどれもそう

 大作だろうが小品だろうが

 透明で清潔できりりとした風が吹いている

 そんな作品を書かれる方です





久しぶりの更新です

忙しかったのは忙しかったのですが

どうにも要領が悪く

たぶん人が1日でやれることを

私は3日も4日も掛かるという具合だからだと思いますが

どうにもこうにも身動きが取れず

ブログが後回しになったということです

ううむっ・・・もちろんいいわけですが・・・

・・・来週は煙突掃除をせねばと思っていますが(これも後回しにしています)・・・




書TEN展が終了してもう3週間・・・

メンバーのブログで作品評も概ねなされていますけれど

おそまきながら

こちらでも少々ですがメンバーの作品を取り上げていきます

よろしくお願いします。