雪割草~書家・木原光威のブログ

「読まれるための書」ではなく「鑑賞(み)られる」書を

第41回石門書展のご案内

2013-03-12 18:17:06 | 書展





私の書友薄田逸齋氏が代表をつとめる書道研究石門会の

第41回石門書展が来週開催されます。

お父上の薄田起石先生から石門会を受け継いで20年目の昨年

40回記念展の大仕事をやり遂げたばかりですが

今年も意欲満々で会員のみなさんの仕上がりもはやかったようです。

会場で充実した作品群を見るのが今から楽しみです。

また、併せて学生部習作展も催されますので

今年も親子連れで賑わうでしょう。

お近くの方はぜひお運びください。


会期 3月22日(金)~24日(日)
 
   午前9時~午後5時(最終日は3時まで)

会場 新潟県民会館ギャラリー3階A




いま生きているということ

2013-03-10 19:20:59 | 作品
    「生きる」(部分)~ 「いま生きているということ」





東日本大震災から明日でもう2年。


復興はまだまだといろんなところから聞きます。


一番怖いのは忘れられること。


そんなことも聞きます。






いま・・・自分にできることは何か。


あまりに小さくて情けなくなりますが。


書で語りつづけること。


メッセージをおくりつづけること。





今日の作品は


2011年 書TEN展 出品作。


書展開催テーマは書TENメンバーで決めた


「生きる」でした。











還暦記念 伊藤省風書展

2013-03-08 20:41:09 | 書展




新潟県書道協会事務局長で県展委員の

伊藤省風先生の個展が

新潟県民会館3Fギャラリー(3月8日(金)~3月10日(日))で開催されているということで

早速観展してきました。







県内外で様々な要職につかれて活躍されている伊藤先生。

東京書道会に所属、松井如流に師事されていましたので

作品はおおらかでのびやか

そして先生独自の繊細さが加味されて

見応えのあるものです。







お近くの方はぜひご覧になってください。




※今月新潟は注目書展目白押しです。

 随時ご紹介していきます。



花 3

2013-03-07 21:17:05 | 作品
      花




ずどーんとした線がいくつか並んでるだけで

味も素っ気もない。

でも無表情というのでもなく。



墨色は真っ黒

線はおんなじ太さ

スピード感の欠片もない。



でも何か感じるものがあるなら

それは深さと肌触り。



筆の押し込み具合で

奥行きを表現したかったのです。



毛の微妙なほぐれを確認できれば

これは快感になります。



ゆっくりだけど

一連の動作の中で感じられれば

なおさらです。







克☆風

2013-03-04 22:41:22 | 作品
      克・風



「克風」などどいう熟語は存在するのでしょうか。


「克」字と「風」字を組み合わせてみました。


つまり、私の造語です。





立ち向かわなければ生まれない。


人生哲学とまではいきませんが


今までの浅~い私の経験の中で見つけたことです。


うまく行き続けることなんてまずない。


問題が生じたらぶつかっていかなければ変わらない。


押しの弱い私でも


そんなことを学びました。


(ぶつかり方も硬軟いろいろありますから・・・

             ・・・私はソフト路線ですけど)





作品周りの台紙には


宮沢賢治の「雨ニモマケズ」が書いてあります。