この映画に登場する訪問介護センターを利用する家族や
松山ケンイチさんのお父さんの介護ほど壮絶ではありませんでしが、
(ああ、こんな事何度もあったな 共感する場面は多くはありました)
在宅介護を終え1年経つ私にも、突き刺さる映画でした。
通い介護時代の父(享年91歳 パーキンソン病)は、亡くなる4ヶ月前まで在宅介護でしたし、
1つ屋根の下での 姑と母の ダブル介護は
認知症の母は デイサービスを利用しつつ、ショートステイ、そして老健から現在の特養へ、
また、姑は身体はどこも悪いところがない まさにご長寿さんでしたが、
足腰が弱り とうとう完全介護が始まりまり、
ご本人も納得して、98歳で特養入所となりました。
その間、常に私と夫の60.70代の時間は介護のためにあるのか? と、悶々とした日々を送っていました。
橋田壽賀子さんが92歳の時に仰った 「死ぬ自由と権利」「 安楽死」が選びたい とのご意見に賛成でした。
その後、橋田壽賀子さんは、95歳でリンパ腫で亡くなりましたが、
同じ年の姑はそこを通り越して、今もベッドの上では元気に、特養でお世話になっています。
「死にたくても 死ねないのよ」と。
在宅介護の辛い時、
「まずは 自分を大切にしてね」
「あなたが倒れたら 誰が介護するの? まずは自分を労ってね」
「何かあったら相談してね」
「抱え込まないでね」
と、声をかけてくださいました。
しかし、それでも
明日は また向き合わなければならない 延々と続く?
と、底しれぬ想いがありました、。
もし、私が認知症になったら、
進行を待つより、薬を服用するより、
ロストケアを願う
と、希望が叶うなら
申し込んでおきたい、
と、想う この映画でした。