行ってみると浄水器の下部から水が噴き出して、床がどんどん水浸しになっている。その速度は早く、TVで見る床上浸水の状態だ。
直ぐに「水のトラブル」を宣伝している業者に電話したら、「名前、住所、電話番号をお願いします」というのったりした対応で、直ぐにきてください!と怒るように言うと、折り返しまた電話します、と言って話にならない。
浄水器の会社を思い出し、状況を説明すると、青い栓を90度動かしてくださいと言われ動かすがそれでも水は止まらない。
直ぐに行きます、と言ったので、先の「水のトラブル」の会社はキャンセルした。
ヘルパーさんの助っ人も来てくれて、浄水器の近くのレバーをひねったらやっと水が止まった。
それからが大変だった。雑巾を沢山出して水を吸わせてはバケツに絞り、リビングいっぱいと玄関まで拡がった水との格闘だった。
バケツ10杯以上だろうか?私はかがみ込んだら立ち上がれず、ヘルパーさんに引っ張ってもらって時々立ち上がった。情け無い身体。
そのあと、乾いたタオルで拭き取ったが、床に染み込んだようになっているのが取れないのと、紙類、布類(絨毯など)が濡れたままになっているので、テーブルに上げてずっとエアコンで乾かしている。
今日も何にも出来ずにエアコンの中でTVを見ている。
浄水器は取り外してもらった。
この地区は水質が良く、浄水器を取り付けて数年間は毎年水のチェックに来ては、カートリッジを替える必要はないと言われ、それ以降は来ることはなかった。
こんなに長く使った方は初めてです、と言われ、何と16年も使っていたらしい。我ながら物持ちがいい。
きれいな水だったからまだよかった。
被災地のように床上浸水が汚水だったら悲惨だろう…という思いに至った。被災地の方の心のダメージを少しだけ味わった感じがした。
今もひたすら早く乾くように寝転がって待っている。