MS「多発性硬化症」と共に生きる

難病の「多発性硬化症」患者です。家での映画鑑賞とガーデニングが趣味でです。薔薇が好きになり信仰に支えらながらの毎日です。

歯科医の一言

2024-04-26 22:26:00 | 現在
(今のこと)
前回、歯科医院に行ったら歯が虫歯だらけでショックだったと書いた。

その時、唇の端が切れているので…と言ったら、歯科医が「そんなの、自分でワセリンか何かをつけんと治らんよ」と不機嫌そうに言ったのだ。
私は…じゃあ、ワセリンを塗りましょうね…という言葉を期待していた。

その前に私は足が悪くて、立ち上がるのか困難で、朝の歯磨きをサボっていました、と言ったら「それは言い訳」と言われたので私は黙った。

荒っぽい言い方に、何か機嫌が悪いのかなぁ、と私は思った。以前の先生と違っていたから。

何か威圧感を感じて、口を開けていなければいけないのだが、下顎がガクガクいいだした(これはいつものことなのだ)。

「口をゆすいで」と言われ、益々緊張して、今度はコップを持つ手が震え出した。これは病気のせいだ。

治療が終え、鏡を差し出され「見て!」と言われるが、良く見えない。
目も悪いから…と言って、良くなっているのがようやく見えた。

実際は、歯科でこういう事があって、次回つまり今日まで1週間ずっと悩んでいた。
私は虫歯を治しに行くんだ、それだけを考えて行くのだ、と自分に言い聞かせていた。歯科を変わることも考えたが、インプラントをしたので、資料が沢山あるから難しい。

きっと夫婦喧嘩でもしたのだ、私には関係ないんだ、あれやこれやとずっと考え続けていた。

今日が歯科の日だった。
先生は自ら招き入れ、以前の様な先生だった、いや寧ろ前よりえらく優しかった。

誰か注意したのかも知れない、あまりに投げやりな態度だったから。

それ程医者の一言は大きい。1週間も悩ませたのだから。








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歯がボロボロ! 

2024-04-20 17:27:00 | 現在
(今のこと)
外反拇趾の手術後に、ご飯を食べていると固いものが口の中で舌に触れて、取り出してみると歯のかけらだった。
舌で探ると上の歯の上部が欠けていた。

直ぐにでも歯科にいきたい気分だったが、やはり行きつけの歯科がいいと思い、昨日やっと予約を取って行ってきた。

状況を説明して口を開けると、患部は当然虫歯だったが、その隣もその隣も、また下も虫歯だらけでショックだった。想像もしてなかったから…。

入院中は1日2回か3回は歯を磨いていた。歯間ブラシを使い、歯ブラシも2種類で磨いていた。
それはずっと習慣化していた。

でも、退院して家に帰ってから、午前中は足が萎えた様で立ち上がるのが辛く、朝歯を磨かない日が続いた。
午後は比較的動ける様になるから、寝る前の歯磨きはしていた。

記録によると、前回行ったのは2年半前だった。その時はどこも悪くなくて、以来MSの再発が何回もあったこと、今度の足の手術で動き辛かったことで歯科に行く機会を逸していた。また、前回、異常なかったから…と気楽に考えていた。

ところがこの始末だ。先生が時々来てください、と言ってくれたら行っていたのに…。前回はどうもないのになんで来たの?という感じだった。

兎に角、早く治してしまいたいと心から思った。毎日でも行きたい気分だった。

先生によると、唾液がサラサラしていないのが原因だと言う。ネバネバだと一挙に虫歯になるらしい。
どうすればいいのか、何が原因なのか尋ねたが、薬のせいかなぁと言葉を濁した。決して悪い先生ではないのだが…。

ネットで調べると、原因は薬の副作用、ストレス、筋力低下と加齢、だと書いてあった。
自分で対処出来るのは、筋力を出来るだけ付けて朝、立ち上がって洗面所に行き歯磨きをすること、昼間は出来れば、夜は今まで通り歯磨きすること、を頑張ることにした。

それと水分をこまめに取る、ガムを噛む、良く噛んで食事することも口の中をサラサラにするのに役立つという。

来週も予約した。真面目に毎日の生活を見直すことと、歯科に通うこと、今出来るのはそれだけだ。

身体がふらついてこれからどうなるのだろう…と不安に思っていたが、歯を良くする為に筋力をつけようと思い、動機づけが出来てよかったと思っている。




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一般検査室へ

2024-04-17 16:35:00 | これまでのこと
(続き)
病理検査室を追い出されてから、一般検査室に移された。
一般検査室は主に尿検査を行う所で、テステープで糖や蛋白、比重など大体1分ぐらいで判定するものだ。


色んな項目を一挙に判定しなければならなかったから、私の様な少しハンディの(視神経炎で色覚がおかしい、スピードが遅い)ある者にとっては焦ったものだった。

1分で判定するもの、45秒で判定するものが入り組んでいた。
でも何でも慣れと要領だ。

それと尿沈渣といって、尿10ccをスピッツにとって遠心器で回して、底に残った沈殿物を顕微鏡でカウントする。
顕微鏡を観るのは好きだし、形態学には自信があった。ただ、現場では沢山の検体を処理しなければならなかったので大変だった。









I視野に何個、全視野に何個と表記し、最初は本を一冊買って家で必死で勉強した。

その結果を一般検査室にいた先輩(といってもかなり歳下)に見てもらって評価してもらった。

ちょっと癖のある彼女は、何度見てももう一回とOKが貰えなかった。今もなぜか年賀状を交換している彼女の場合は一発でOKだった。

形態学の不得手なAさんが見た後は、年賀状の彼女に主任が見てあげて、と指示をしていた。

尿検査をする所は、内科外来の横、健診センターの検尿室と分かれていて、1週間くらいで独り立ちさせられ、朝行くとここに行ってと言われた。1人でするのはいいけど、数が多いので慌てまくりながら何とかこなした。

検診センターはそんなに素早くしなくてもよかったが、内科外来では患者の診察までに結果を書かねばならず、尿はどんどん溜まり、遠心器にかけるタイミングが分からずに、結果が遅くなり、先生から「まだ、出んのか!」と怒鳴られたこともあった。

そんな一般検査室に3ヶ月位居ただろうか…次は「化学検査室」に行く様に言われた。

私は喋れなくて、誤解されて悪口を言われていた時期もあったが、形態学も出来るし、従順で検査もこなせる人間であることが証明された。
その陰には必死の努力と忍耐もあったことは否めないが…。

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水浸し‼️

2024-04-10 18:11:00 | 現在

昨日のこと、ヘルパーさんが最後の仕事に取り掛かろうとしたその時、悲鳴が聞こえて大変なことになっている、水が止まらない、と大声を出した。
行ってみると浄水器の下部から水が噴き出して、床がどんどん水浸しになっている。その速度は早く、TVで見る床上浸水の状態だ。
直ぐに「水のトラブル」を宣伝している業者に電話したら、「名前、住所、電話番号をお願いします」というのったりした対応で、直ぐにきてください!と怒るように言うと、折り返しまた電話します、と言って話にならない。
浄水器の会社を思い出し、状況を説明すると、青い栓を90度動かしてくださいと言われ動かすがそれでも水は止まらない。
直ぐに行きます、と言ったので、先の「水のトラブル」の会社はキャンセルした。
ヘルパーさんの助っ人も来てくれて、浄水器の近くのレバーをひねったらやっと水が止まった。

それからが大変だった。雑巾を沢山出して水を吸わせてはバケツに絞り、リビングいっぱいと玄関まで拡がった水との格闘だった。

バケツ10杯以上だろうか?私はかがみ込んだら立ち上がれず、ヘルパーさんに引っ張ってもらって時々立ち上がった。情け無い身体。

そのあと、乾いたタオルで拭き取ったが、床に染み込んだようになっているのが取れないのと、紙類、布類(絨毯など)が濡れたままになっているので、テーブルに上げてずっとエアコンで乾かしている。

今日も何にも出来ずにエアコンの中でTVを見ている。

浄水器は取り外してもらった。
この地区は水質が良く、浄水器を取り付けて数年間は毎年水のチェックに来ては、カートリッジを替える必要はないと言われ、それ以降は来ることはなかった。

こんなに長く使った方は初めてです、と言われ、何と16年も使っていたらしい。我ながら物持ちがいい。

きれいな水だったからまだよかった。
被災地のように床上浸水が汚水だったら悲惨だろう…という思いに至った。被災地の方の心のダメージを少しだけ味わった感じがした。

今もひたすら早く乾くように寝転がって待っている。







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病理検査室

2024-04-07 14:46:00 | これまでのこと

昔に遡る。
免疫学の研究室のような所にいたが、上司が異動することになり、私は病理検査室に行くことになった。
仕事は今までと同じ、染色体の仕事や細胞保存の仕事をしていいことになった。
そのことはよかったが、ホルマリンの匂いが立ち込めているので気になった。
病理検査とはホルマリンに漬けた組織をパラフィンで固め、それを薄切して、スライドグラスに載せ、染色して、それを病理医が診断する。
それで癌かそうでないかが決まるので、重要な仕事だ。

スライドグラスはキシレンという有機溶媒に漬ける。
キシレンには慣れていたが、ある時病理医の意向でキシレンの代わりにヒストクリアという有機溶剤に替えることになった。

すると、私はその匂いで頭がぼーっとして眠くなるので、仕事にならなくて上司に訴えた。
上司は病理医に伝えると、自分に逆らう者がいると思ったのか、いきなり「出ていけ!」と私に向けて怒鳴った。
私はショックで涙がボロボロ出た。
皆んなも驚いて、どうして良いか
わからないようだった。
泣く泣く荷物をまとめて技師長の所に行き、一般検査室に配属された。
晴天の霹靂とはこのことか?

しかし後に、ヒスとクリアは安全性に問題があるということで回収された。
◯◯さんはすごいね、と言われたが、嬉しくも何ともなかった。
人生にこんな事があるなんて理不尽だと思った。

私が悪いことをした訳じゃない、身体が反応しただけだと私は毅然としていた。
病理医からは年賀状が届いた。悪いと思ったのだろうか…今も分からない。






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