車窓の田 代田ふえけり 古都まぢか
代田:しろた
昼の飯 旅にしあれば 地の冷酒
京都駅レストラン・ことこと
新緑や 仏の笑みに 教えられ
広隆寺
新緑に 大楠の枝 焔のごとし
広隆寺、焔:ほむら
これまで5月の京都を訪れていないことに気が付き、旅立ちました。
車窓の風景、山の葉の色・容姿や田の様(さま)の移り変わりを眺めていますと、東京から西に向かっているな~と思います。
旅先での地のお酒、旅に出たな~、と実感するひと時です。「桃の滴(しずく)」は京都に寛政三年(1791年)創業・松本酒造さんのお酒で、ウマカでした~
京に着いて真っ先に訪れた仏さん、それは広隆寺の弥勒さんです。2020年7月に訪れて以来です。その時の弥勒さんより照明のせいか少しほの明るく感じました。七十路半ばになりましても悩みはありますもので、半跏思惟の弥勒さんにお会いする度に癒され教えられます。今回も、お蔭さまで心が少し軽くなりました。
弥勒さんの写真は残念ながら撮れません。添付写真は広隆寺のハガキより転写したものです。俳句は2020年7月のものです。
微笑みや弥勒モナリザ京の梅雨
広隆寺のお庭の楓の新緑は清々しく、心が洗われます。先入観があるかもしれませんが、洗練された美を感じます。
人の世の移り変わりを見てきた大きな楠には、その新緑の初々しさと、天に奔放・力強く展開する枝ぶりに、自然のエネルギーと生命力をひしと感じます。
これからの五日間、五月の古都・京の新緑を堪能できそうです。