坂参道 神杉一本 秋天へ
鞍馬寺 由岐神社
この杉は樹齢800年、樹高53mです。昨年の11月に屋久島に行ってきましたが、当地では樹齢1000年以上のものを屋久杉と呼び、樹齢1000年未満のものは「小杉(こすぎ)」と呼ばれます。
さはさりながら、この杉は「願掛け杉」といわれる大杉社の神様です。今から800年前といえば、平安末期。白河天皇が院制を始めて平家と源氏が争い(保元・平治の乱、源平合戦)、武士が台頭し始めた時代です。
植物には人間と同じ言葉がないだけで、この大杉は今日までの800年間、人間の世の移り変わりもじっと見続けてきました。
由岐神社本殿に向かう長い急階段に、大杉が一本秋天に聳える様は神々しい・・・