秋気満つ奈良の町家や築百年
秋の気にひたり古民家部屋めぐり
意匠粋な丸き窓より庭の秋
秋気みつ 小部屋に仏 花一輪
秋の気のみつる小部屋に仏さま
小仏に見入る部屋の気さやけゆく
小仏:こぼとけ
築百年床の間活きる秋の生け花
丸格子合せ窓より秋の風
「奈良町にぎわいの家」にて
この家は1917年(大正6年)に建てられた町家で、奈良市が所有し、運営は「奈良町にぎわいの家管理共同体」という民間の団体が受託しているようです。
何の予備知識もなく、ホテルの方に勧められて行きました。江戸時代や明治・大正時代の武家屋敷、庄屋、町家は奈良以外の地で拝観してきましたが、千年の古都・奈良で古民家を見るのは今回が初めてです。建物に入りますと、管理が行き届いていて、100年前の裕福な町家の粋で清楚な生活ぶりが想像されます。古刹の庭や室内で感じる仏教的なものが底流に流れ、これに加え、侘び・寂び・粋の気の流れを感じます。訪れた部屋部屋で座り、この気にひたりながらしばしの時を過ごしました。









