秀山の俳句写真日記

日々の生活、旅先での出逢い・思いを俳句、写真、文にした徒然日記です

新緑に 虫の音法話 染み入りぬ

2022年07月04日 23時01分36秒 | 旅行

新緑に 虫の音法話 染み入りぬ

 苔寺の予約を取った時は鈴虫寺(正式名称は妙徳山華厳寺)の存在を知りませんでした。このお寺は江戸時代中期の享保8年(1723)に開山されたとのことで、京都では新しいお寺といえます。
 苔寺の予約は10時からで、その前の9時から開始される鈴虫寺の法話を聞かせていただこうと思って門をくぐり、会場に近づくと鈴虫の声が聞こえてきました。新緑の候に虫の音です。お寺の規模としてはこじんまりとした感じで、新緑が綺麗でした。なぜか、大きな狸さんの像が一つ新緑から顔を出し、和やかな雰囲気を醸し出しています。
 虫の音の満つる空間の中で和尚さんのお話しが聴こえてきます。不思議な感じでした。和尚さんは、聴き手の反応を見ながら巧みに話されていました。私がなるほどと得心し、今も心に残っていることは次の2点です。
 一つは明珠在掌(みょうじゅ、たなごころにあり)。明珠(=大切な宝)は、気づいていないかもしれないが、あなたの手の中にもうあるという禅の言葉。身近な人、奥さん、子ども、嫁さん、婿さん、孫、姉・兄弟、友人等々・・・に改めて感謝しなければ、と自戒しました。
 二つ目は「靴を揃える」という言葉で、「玄関を見るだけで、その家庭が分かる」と言われ、直ぐ我が家の玄関を思い浮かべ、反省しました。今は、できるだけ、揃えるようにしています。
 法話をお聞きしながらお茶とお菓子をいただく・・・、お寺での心休まる、且つ貴重な初体験でした。


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