


花みつる 八幡宮の 挙式かな
鶴岡八幡宮 舞殿(まひでん)
今回の鎌倉訪問は、桜も牡丹も真っ盛りの時で、ラッキーと思いましたが、この光景にも初めて出逢い、トリプルラッキーとなりました。
このお二人はいろいろ考えられて、このような形で二人の新しい人生のスタートを切ると決断されたんだろうな、と思いました。一生忘れられない挙式であろうと思います。
自分の50年前、八芳園での人前結婚式を思い出しました・・・
存在感 牡丹の花に 蕾にも
鶴岡八幡宮 牡丹園
牡丹には、花だけでなく蕾にもその存在感に圧倒されます。
中段の右から二番目の白牡丹は、有名な中国品種の「仙鶴白」だそうです。中央の薄紫から気品が醸し出されているように感じます。
ゆたかなり 牡丹に和傘 添ゆる心よ
鶴岡八幡宮 牡丹園
wikipediaによれば、牡丹の原産地は中国で、盛唐期以降、「花の王」として他のどの花よりも愛好されるようになった、・・・、日本では8世紀には栽培されていたようであるが、文学に登場したのは『枕草子』が最初である、とのことです。
一方、傘は6世紀ごろ仏教文化とともに中国より日本に伝わってきたとのこと。
牡丹に傘を添えたのは古代中国からか、日本に渡来してからか・・・
なぜ傘を添えるのか? 牡丹のあの広く美しく、しかもか弱い花びらを雨から守るという合理的な理由もあるのでしょうが、和傘と牡丹の組み合わせが何とも言えない心地よい風情を醸し出します。この繊細なセンス、素晴らしいと思います。