鹿児島県警の秘密漏洩事件で検察審査会申立
鹿児島県警の情報漏えい事件を巡り、「リーダーズノート出版」(東京都)は、県警がウェブメディア(福岡市)を強制捜査したことは公務員職権乱用の疑いがあるなどとして、野川明輝本部長らを告発していた。
メディアの木村浩一郎社長(63)は10日、鹿児島地検の不起訴処分を不服として、鹿児島検察審査会に審査申立書を送ったことを明らかにした。処分は5日付。
申立書によると、県警が強制捜査で取材データを押収し、その資料から捜索容疑以外の取材源を洗い出して逮捕した疑いがあるなどとした。地検の捜査は不十分であり、国民の納得も得られていないと強調している。
県警が報道機関を強制捜査したのは、明らかに報道の自由を侵害した恐れがある。更に、捜索容疑以外の取材源を洗い出している。
本件捜索差押により、前県警生活安全課部長の本田尚志の秘密漏洩が明らかになり、本田部長は逮捕された。瓢箪から駒である。
検察審査会の判断
今後、検察審査会がどのような判断を下すかが注目される。
※ 検察審査会は、検察官の不起訴処分に対して是非を判断する機関である。
選挙人名簿から無作為に選ばれた人たちが検察官の不起訴処分の是非を判断
する。今までに、検察審査会が不起訴処分が不当として起訴相当とした事件
は数ある。
情報ありがとうございます。