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「コブラコマンド」 レビュー (ファミコン)

2019-08-09 21:00:20 | ファミコンレビュー
サイドビューヘリコプターアクション
発売はデータイースト
1988年10月21日発売

あらすじ

最初に説明がある。
「モーゼよ。 我々は、
 アジアでの 戦争で、
 敗北し、多くの
 犠牲を 受けた。

 君の任務は、アジアに
 残る、捕虜を
 救出して、
 我々を 裏切った
 ロバーツ大佐の
 王国を 破壊せよ!
 幸運を祈る!」




特徴

ヘリコプターによる慣性が働く独自操作性。

敵施設に着陸する事で自機のパワーアップを行える。
メニューを開いて武装等を選択する事が出来る。

『ショット』『ミサイル系』『エンジン』『捕虜の救出方法』

の4種類を選択可能
 (『装甲』という項目はあるが自動で強化されるので選択不可)


ゲームルールとしては
『捕虜の救出』もしくは『敵を倒す事』
(ステージ最初に救出する捕虜の人数や
 ステージ中の注意点を教えてくれる)


操作方法

十字キー:移動
Aボタン:ミサイル関係
Bボタン:ショット関係

スタートボタン:自機を左右の方向転換
 ※このゲームは向きが固定なので前進の後ろのキーを押すと
  そのままの向きで後退となる。
  そのため、スタートボタンで方向転換を行う。

セレクトボタン:メニューを開く


メニュー画面
左側の自機の状態

[GUNS]:ガン(対空用攻撃)
[MISSILE]:ミサイル(対空、対地用攻撃、ミサイルに限らず爆弾もある)
[ARMOUR]:装甲(ライフ、選択不可)
[ENGINE]:エンジン(エンジン、自機のスピード)
[RESCUE]:救出方法(最初はロープを垂らす)


右側のプレイの状態

[SCORE]:点数や残機や現在のライフを表示する
[HOSTAGES]:捕虜の救出数などを表示する。
[MESSAGES]:捕虜が情報があれば教えてくれる(ない場合もある)
[EXIT]:戻る




点数は40点


良い点
・自機のカスタマイズ


悪い点
・スクロール
・壁による即死
・特攻する敵



良い点の解説
・自機のカスタイマイズ
 1ステージに1~2か所ぐらいの強化するスポットがあるので
 そこに行く事により武装等が増えて自分なりの戦い方が考えられるのは楽しい。



悪い点の解説
・スクロール
 どうにも、壁のスクロールが独特で
 自機を左右の画面端に持っていくと背景から動き出す為に
 左右の動きが非常に小さい。
 敵からの攻撃が非常に避けにくい。
 一応、横移動のスピードを上げるための手段としてバック飛行がある。
 バックをすると殆どスクロールしない為に左右の移動はしやすくなる。
 但し、ほぼ画面端にいかないとスクロールしてくれないので
 敵が多数出現する所でバック飛行をすると
 ほぼ0距離で敵と遭遇し、敵からの体当たりを受け即死する事になる。


・壁による即死

 このゲーム、何故か地下施設にヘリコプターのまま突入するんだよね。
 って事で狭いフィールドを侵攻する事になる。
 地下って事もあり壁や天井がある。
 うっかり触れるとヘリコプターであるので当然即死である。
 敵からの攻撃を避けようとしてちょっと避けたらそれで壁に激突して死亡。
 そんな中で敵とか沢山出さんといて…


・特攻する敵

 後半になると戦闘機が特攻してくるんだわ。
 サイドビューであるので宙返りをしてくるような形での突撃である。
 正面に攻撃したら攻撃を自機の下へ避け
 後ろに回り込んで機尾から突撃である。
 ライフはあるが敵機の体当たりは即死である。
 あまりにも必死過ぎるだろ!!



他にゲーム的に不満ではないが気になる所と言えば…
敵戦車関係か?
まず、攻撃不能の建物内に入り込む。
次に、そこ空中だろって所に進行する。
そして、戦車なのにたまに「お前は猫か?」ぐらいに
物凄い速いダッシュにして逃げだす事もある。

それと、ダメージを受けまくると落下して死ぬのだが(敵の体当たりだとその場で爆発)
1~2秒後には死が待っているなのに捕虜がヘリに乗り込もうとするんだよな。
ヘリがこの先どうなると乗らないと死ぬ病気にでもかかっているのだろうか?

同じようなヘリコプターのシューティング「チョップリフター」では
捕虜をヘリに乗せ、基地に帰還して捕虜を下ろす事で救出したことになっていた。
帰還途中にヘリを撃墜されると搭乗していた捕虜も死亡という扱いになる。
一々往復して面倒臭いけどそれが救助というものだろう。

だが、本作の場合はスタート地点帰還への必要はなく
捕虜を乗せた直後に撃墜されても問題ない。
何なら、墜落中のヘリに乗り込んだ捕虜も救助扱いとなる。
ヘリの中に『転送装置』でもあるのか?




ゲームの感想としては
あれこれ武装が増えていくのはいいね。
対地爆弾やら誘導ミサイルやら。
でも、後半に行くにつれて特攻で即死させてくる飛行機がブンブン飛んでくる。
こちらの攻撃をすり抜けるぐらいの速度なので
あまり勢いよく飛んでいるとすぐ死ねる。
その為、慎重な進行をして確実に飛行機をつぶしていく進め方となる。

地下での行動も狭い所で攻撃してくるので
後半のスピードの速いエンジンは一度やめて
遅いエンジンを使う事がある。

ってな所で武装をフルに使って
ガンガン進むというような爽快感があるゲームとは言えない。
チマチマと安全確保をしながら進む事になる。

PS)迷彩効果の為かパッケージのタイトルが読みづらい…



 戦場で敵から見えづらいのは正解だが
 店頭で客から読みづらいのは失敗だろう。


ここからがネタバレ























ラストステージは地下の遺跡みたいな所。
それで突き進んでいくんだけども、そこでの仕掛けがあり
大抵触れると、いくらライフがあろうと墜落するという即死仕様
でも、前進してやり過ごそうとすると横移動のスピードがスクロールのせいで
遅く避けるのは不可能。
では、無理ゲーなのかというとそうではない。

背面飛行。つまり、バックをする事でこの問題が解決。
バックで飛行すると、そのままの速度で移動できる。
ただ背面飛行だとスクロールがほとんどしないので敵の登場と同時に体当たりで死ぬ。
当然、真後ろに対して有効な武装はない。
前進と背面の飛行を使い分けて進むことになる。

ラスボスは遺跡の像みたなもの。
お話としては裏切り者という話だったから
大型の乗り物が出てきて直接対決かと思っていたから何か残念。
ただその遺跡からの攻撃が苛烈である。
よく見て上下などに避けるのだ。


エンディングは
英語で書かれていてよくわからん。
ただ、マシンガンを片手で掲げた主人公らしきのと背景に星条旗がある。
アメリカ人だったのか…


しかし、背面飛行を多用する事になるとは…

あ!電源を付けるとオープニングとして
海を割って飛行する自機があったな。
大きな画面でなかなかかっこいい。

海を割るのは『モーゼ』というからなんだろうけど…
でも、このゲーム的は
ヘリコプターがケツ向けてこちらに向かってくるという訳わからん絵面が正解となる。
敵側もそのシュールさに驚くだろう。

A「敵機捕捉!機数1!!」
B「どんな敵だ!」
A「プロペラが回っている見えるのでヘリのようですが…」
B「『ようですが』では分からんぞ!」
A「あ!背面飛行をしているようです」
B「何だとぉ?」
A「たった一機であのような姿で」

♪♪
B「何だ。このBGMは?」
A「孤独な Silhouette 動き出~せ~ば♪」
B「いや待て、この孤独なSilhouetteは…?」
A「それは まぎれもなく ヤツさ~♪」
B「ヤツ…?」


ってそっちの『コブラ』じゃねぇよ!!






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