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「ひょっこりひょうたん島 ~なぞのかいぞくせん~」 レビュー (ファミコン)

2018-11-02 21:00:58 | ファミコンレビュー
『井上ひさし』氏、『元護久』氏原作の
テレビ放送された同名人形劇のファミコン版
アクションパズルゲーム+アドベンチャー

開発&発売はユタカ
1992年4月25日発売

あらすじ
舞台背景などは調べて下さいませ。

ゲームのあらすじは…

島の大統領『ドン・ガバチョ』が大慌てで島の住人の元にやって来た。
『ドン・ガバチョ』が言うには
岬に海賊船が現れたのだという。
『トラヒゲ』や『ムマモメム』など島の住人が海賊船に集う。

船を見た『トラヒゲ』がこの船は
世界中の音楽を集めていた『フラットシャープ』
500年前に沈没したはずだという。


その夜。
子供達の中の『プリン』は不思議な声を聞く。

「助けてくれ。君が最後の 望みだ」


朝になると『プリン』行方不明になったと
他の子供達『サンデー先生』が言う。
海賊船の近くに『プリン』の足跡があるのだという。


子供達は『フラットシャープ』に乗り込む、
『プリン』を救出する事が出来るのか?



タイトル画面で『自己紹介』というコマンドがあり
選ぶと登場キャラの事が出るので漢字変換でお送りしよう。

ハカセ:僕 ハカセです。
 運動は苦手だけど、
 勉強は得意だよ。

ダンディ:俺の名はマシンガン・ダンディ。
 フッ、自己紹介なんか
 ガラじゃねえぜ。

テケ:俺は テケ。
 お腹が減ると、動けなくなるんだ。
 料理が 得意だよ!

チャッピ:私はチャッピ。
 男なんかに 負けないよ。
 何でも、任せてよ!

ライオン:僕 ライオンです。
 痛い、辛い、怖いは苦手です。
 でも、頑張ります。

ダンプ:気は優しくて、力持ち。
 男の中の男、ダンプです。(自己紹介か?)

プリン:私 プリン
 サンデー先生のような 優しい
 大人になりたいわ。

サンデー:私の名前はサンデーです。
 子供たちの先生です。

トラヒゲ:俺がトラヒゲだ!
 いつでも 相手になってやるぜ!
 かかって こい!

ドン・ガバチョ:私ドン・ガバチョでございます。
 ひょうたん島の 大統領で
 ございますです。

ムマモメム:私はドクター・メマモメム。
 ひょうたん島の 医者であります。



特徴
パズル要素があるアクションゲームをプレイする事になり
今いるキャラクターを選択する事が出来る。
(途中離脱したり復帰したりするキャラクターがいる)

「力」「投げる力」「素早さ」「体力」と数値化されているが
体力の違いがあっても敵に1度触れるとそれでアウトだし、
力の違いがあっても重い物を持てるなどという違いはないので

実際重要なのは、『素早さ』だけである。
投げる力に関しては後々『ロープ』を入手するんだけど
あまり違いは感じなかったなぁ…

『素早さ』:歩くスピード
『投げる力』:ロープの飛距離が異なる。


操作方法

十字キー:移動
Aボタン:所持している道具の使用

 ブーメラン:敵の動きを一定時間止める。
       止めた敵はすり抜ける事が可能。
       スイッチを入れる。

 銃:敵を固めてしまう。
  固めた敵は障害物扱いとなる。

 ロープ:杭に投げる事で穴があってもそこに移動する事が可能。
  「ゼルダの伝説~神々のトライフォース~」で言う『フックショット』である。
  敵に当てると、ブーメラン同様、敵を一定時間止められる。


セレクトボタン:自害
スタートボタン:ポーズ



点数は55点


良い点

・曲の良さ
・絵が豊富

悪い点

・走れよハカセ。
・殆ど子供しか出ない。


良い点の解説
・曲の良さ
なかなか良曲が多く、
特にラストでの演出は素晴らしい。

・絵が豊富
 1枚絵はかなり豊富にあり、紙芝居を見ている感覚にさせてくれる。


悪い点の解説

・走れよハカセ
 アクション時、キャラ毎の特徴は
 数値以外にないのでもはや『ハカセ』でプレイするのが縛りプレイみたいなものである。
 ただ、状況によって『ハカセ』でしかプレイ出来ない所もあるので
 強制『ハカセ』プレイを強いられるのである。
 嫌がらせか?


・殆ど子供しか出ない。
 上記、自己紹介をしたってのに
 『ダンディ』以外の大人連中は
 オープニングとエンディングに出るだけで他は一切絡まない。



 ↑:ソフトの画像
 どう見ても中央の『ドン・ガバチョ』と『トラヒゲ』が中心になって
 話が進むと思うやん。
 それがオープニング、エンディングだけとか…
 寂しいぜ…
 逆に子供達はまとまっているからサブキャラにしか思えん。




事ある毎に
ミニゲームをする事になる。
それはいいが、『ハカセ』でのプレイはなかなかネック。
プレイするキャラは選択制じゃない方が良かったんじゃないかな。
それで、足の速さぐらいは共通にしておく。
そうすれば『ハカセ』の評価はそこまで落とす事はなかった。

ゲーム自体はとても短く
ミニゲームが初見でも2~3時間で十分クリア可能である。
ボリュームは少な目だが、絵が豊富なので見て楽しむというゲームといった所だろうか?





ここからがネタバレ






















3つの扉を行くところは
左、右、左、クイズ、右、左、右、クイズ、・・・と続く。
真ん中は全てハズレである。
真ん中がどれだけ嫌いなんだろうか…


ラストのオルゴールを組み立てるのはなかなか大変である。
メゾホルンが復活するか否かという時に
楽譜が出て来て、道具の音に合った音域にしなければならない。

ただ、救済措置として
最初に道具の音域を教えてくれるが
長文なので最初の方を控えてないとスクロールしてしまって見えなくなる。
(戻す事が不可能)

折角だから書いておこうか…

『宝石箱』    :ド
『ダイヤの蓋』  :レ
『金のバネ』   :ミ
『歯車』     :ファ
『ローラー』   :ソ
『バネ』     :ラ
『メジャーリング』:シ
『金の歯車』   :ド(高音)

(歯車とバネが普通のと金の2種ある。
 白っぽい奴が金である。見づらいけど…)


楽譜は
「ドド(高音)シラソミファレ」
という順番なので

『宝石箱』→『金の歯車』→『メジャーリング』→『バネ』→
『ローラー』→『金のバネ』→『歯車』→『ダイヤの蓋』

である。

ただ、完成しても即座に鳴らない。
ネジを巻かなければならないのだが…
何故か救出した『プリン』が鳴らそうとしても鳴らない。
何故ならネジがコンビーフのネジだったからだ。
慌てて『虹のネジ』で回すがそれでも鳴らない。

皆が諦めかけた時に

かつて『メゾホルン』にやられた
ガイコツの『フラットシャープ』は言う。

「みんなの心で、鳴らすのだ!
 みんなの心を、一つにするんだ!
 一つに!」

すると、みんなは

ハカセ
「みんな、ゴメンよ。
 僕は運動が苦手だから、
 みんなの足を引っ張ってばかりで…
 もう少し、早く走る事が出来たらなら
 こんな目に遭わずにすんだんだ。」

ダンプ
「オレなんか、力しかないんだ。
 君が羨ましいよ。」

チャッピ
「違うわ!私があそこで
 落ちなければよかったのよ!」

ライオン
「僕に、もう少し勇気があったら…」

テケ
「ライオン、いじわるばかり言ってごめんな。」

ダンディ
「…」

プリン
「諦めてはダメ!
 ここまで来たのよ!みんな、思い出して!
 サンデー先生の事を!」
 先生がいつも言っている言葉を!
 私たちは、どんな時でも、
 どこでも、友達よ!仲間よ!
 力を合わせるのよ!」

ダンディ
「そうだ!諦めるのは、まだ早い!
 こんな所でやられてたまるか!」


「そうだ!諦めてはならない!
 勇気を持つのだ!」

ハカセ
「その声は!?」

ライオン
「いじわるなボーレーさん!」

「久しぶりだな。ハカセ!ライオン!
 思い出すのだ!あの時の苦しみを!
 どんな時も勇気を持ち、
 最後まで諦めない
 あの時の事を!がんばれ」

フラットシャープ
「海の神ポセイドンよ!女神ヘラよ!
 聞こえるか!?
 かれらの知恵と、力と、
 勇気と、優しさの声を!
 聞こえてているのなら、力を貸してくれ!
 この素晴らしい、彼らに力を!」

するとゆっくりと流れだすオルゴールの音。
この時の演出は素晴らしいし曲も沁みる。

そうそう。

「おわり」

と表示された後、1分半待つと
「ライオン」と「チャッピ」が出て来て軽く話すよ。



しかし、ネタが幾つかあるこのゲーム。

『ダンディ』『ライオン』『ダンプ』を
豚にかえた『ボーレー』も
『ハカセ』によって銃で倒されるときに

「うぎゃあ!…むむむ!
 大王さまは、じきに目覚める!
 もう手遅れだあ!
 無駄無駄無駄無駄無駄!たわばあ!」

シナリオ書いた人は
『ジョジョ』と『北斗の拳』が好きなんだろうな…


スタッフロールにて

企画者は『あるふれっど・いづるは』
シナリオは『ぐろりあ・まっけんじー』という。

『機動戦士ガンダム0080』が好きなんやろうな…

協力は『かもめ だい3しょうがっこう
 4ねん5くみの みなさん』

だそうだ。
「サザエさん」の『カツオ』や『ワカメ』が通う小学校だ。
(『カツオ』は5年3組、『ワカメ』は3年2組)


ネタ探しが忙しいゲームだわな。
まだほかにも髭人が気づいていないものがあるかもしれない。

しかし、このゲーム発売の8年後の2000年に
故井上ひさし氏が明かした
『ひょっこりひょうたん島』の裏設定は一体、誰が得したんだろうか…
このゲームもその裏設定に含まれる結果となる…
(気になる方は自分で調べてね)


「だけど 僕らは くじけない~。
 泣くのは嫌だ 笑っちゃお 
 進め~ ひょっこりひょうたんじ~ま!」

なんて歌詞があったけど
笑えもしないし泣くしかないよな…
そりゃ挫けるわ。
うん…(涙)





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