「レインボーアイランド」 レビュー （ファミコンソフト）

同名アーケードからの移植
縦スクロールアクション
タイトーが開発
ディスコが発売
１９８８年７月２６日発売
「ゲームセンターCX ～有野の挑戦～」 プレイソフト#99

アーケードからの移植であるがハードの制約等により変更点がある。
・島が全部で８つで隠しが１つの島（アーケード版は１０個の島）
・２連の虹が画面で２個まで
・６面が「奇々怪々」ステージ

あらすじ

　『バビー』と『ボビー』が「虹の魔法」を使えるようになっていた。
　ある日、『レインボーアイランド』という島には
　何でも願いを叶えてくれる『ダイヤモンドロッド』という物があると聞いて
　旅に出た。何とか『レインボーアイランド』にたどり着くと１人の少女しかおらず
　島全体が『暗黒大魔王』によって支配されてた。
　二人は島の人達を救うために探検に出たのであった。

ちなみに「バブルボブル」の恐竜は元々『バビー』が恐竜にされていた姿と言う話らしい。
んでそのラスボスを倒したことにより人間の姿に戻った。
「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE 2」という副題から一応、「バブルボブル」の続編である。
後の『パズルボブル』などの展開を考えると
『バビー』や『ボビー』は人間姿よりも恐竜姿の方が人気って事かな～。
本人としては複雑な心境だろう（苦笑）

操作方法

　左右キー：移動
　Ａボタン：ジャンプ
　Ｂボタン：虹を出す。

　スタートボタン：ポーズ
　セレクトボタン：カーソル移動

　虹の仕様
　　・虹は歩くと乗る事が出来る。
　　・虹にジャンプして触れると虹は壊れる。（頭で触れた場合も）
　　　　但し、足が触れた瞬間、Ａボタンを押しっぱなしだと虹は壊れず
　　　　ジャンプする事が可能。
　　・虹には当たり判定があり、敵を倒すことが出来る。
　　・壊れた虹は下方向に落ち、これにも当たり判定がある。
　　・通常での虹や壊れた虹での攻撃方法により雑魚敵からの出現アイテムが変わる。



点数は６５点

良い点
・虹のアクションが爽快
・タイトーの名作アレンジステージ

悪い点
・操作に少々の癖
・初期状態が遅い


良い点の解説

・虹のアクションが爽快
　レインボーアイランドというだけあって、主人公も虹を扱える。
　（ただ、主人公がレインボーアイランドは来ただけで関連性はないようだが）
　それを画面中に沢山配置し、敵を一掃したり、ボスに一気にダメージを与えるというのはなかなか面白い。

・タイトーの名作アレンジステージ
　アルカノイド、ダライアス、奇々怪界をモチーフにしたステージが登場
　過去プレイした事があるのならその面のＢＧＭやちょっとした演出等に感動する事だろう。


悪い点の解説

・操作に少々の癖

　虹の上を主人公は歩けるのだが、歩きが早いというか滑りやすいというか、結構敵に当たる。
　後、落下速度がかなり遅い割に移動の自由度は低く、敵がいたり、穴とかあると

　「何とかしろぉぉぉ！！」

　と、思いながら操作するものの死を待つのみというパターンが多いのがやや悲しい。

・初期状態が遅い

　敵を倒しているとシューズが出てくるのだが取ると早くなる。
　が、初期状態は異様に遅い。敵を飛び越えるのもためらうレベル。
　やや、当たり判定が大きいのも気になる。
　そして、１度死ぬと最弱状態で始まるので復帰するのが結構大変。
　ボス戦で１度死ぬと足の遅さで結構ツライ。
　コンテニューしてもボス戦復帰なので足が遅い状態で頑張らないといけない。





真のエンディングを見るには各ラウンドごとで『スーパーレインボーダイヤ』を集める必要がある。
『スーパーレインボーダイヤ』を取るにはそのラウンドのボスまでに７色のダイヤを取る事だ。
虹にジャンプして触れると虹が崩れる。その破片を敵にぶつけると『ダイヤ』が出来る。
それを七色集めてそのラウンドボスを倒すと『スーパーレインボーダイヤ』を入手できるのである。
ダイヤの色はランダムではなく画面左端から右端の範囲によって色が変わるの
で欲しい色は倒す位置を調整する必要がある。（他のアイテムに変換することがあるので１００％ではない）


歯応えはあったが楽しんでプレイ出来たわ。
『スーパーレインボーダイヤ』を手に入れたときの掛け合いも楽しい。
難易度はやや高いが、無限コンテニュー出来る。
ボスでやられるとボス戦から始まる物の初期状態。
足が遅いのがツライ。
難しいステージをやり直す必要がないという面で考えれば良い点なのだろうか？
繰り返しプレイすれば攻略できる（ハズ）

とは言っても可愛らしいキャラクターとは裏腹に難易度的には普通ぐらい。
だから、当時、女の子が

「虹を扱う主人公なんてステキ！」

なんてことでプレイしていただろうと思うけど
その手のライトゲーマーにはちと重い。
最初は良いが、アルカノイドやらダライアスといったアーケードゲームのは女子向けとは言えない。



ここからがネタバレ
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１面：
　ボス：スパイディー
　　ボスなので巨体ではあるが
　　ぴょんぴょん左右に飛び跳ねているだけなので
　　見切れば楽勝である。

２面：
　ボス：チョッピ―
　　ヘリコプターのボス、無音で爆弾を多く投下してくる。
　　本体は左右に移動したり、降下したりを繰り返す。
　　爆弾は真下に向けて落としてくる。
　　地面に当たると爆発するが爆風は小さいので
　　落ち着いて対処すれば避けられるはずである。

３面：城ステージ
　一部地面に炎がある。
　触れると死ぬ。虹を当てたりしても消えないので避けるしかない。

　ボス：ファング
　　ドラキュラである。左右に向けて三方向同時に蝙蝠を放ってくる。
　　勢いはかなり早く範囲が広いので撃ってきそうになったら左右に逃げるのが得策。

４面：工場ステージ

　左右に針があったり、ミサイル発射口があったりするので注意が必要。
　発射口はミサイルを発射し続けるが虹で消せる。
　

　ボス：ロビー

　　ロボット：ロボットである。
　　　上下左右に動きながらロケットパンチを繰り出す。
　　　ロケットパンチは真正面に飛ぶだけだが
　　　結構な頻度に撃つ。
　　　正面にいるとロケットパンチに当たるので出来るだけ
　　　上下に位置したい。


５面：アルカノイドステージ

　ステージ開始音や敵や背景などもアルカノイド風である。
　ファンにはうれしい所。
　ところどころでビームが出てゆく手を阻むので避けるようにして進みたい。
　一部場所はビームが出ない時に越えないといけないのでタイミングを見極めよう。
　足場が少ない所が多いので虹を使ってどんどん上に上がろう。

　なお、このステージから水晶玉を取らないとボスが表示されない。
　表示されないと言っても出てこないという意味ではない。
　ボスが透明なのだ。敵の攻撃は表示されるので
　それを見て適当に攻撃するしかない。


６面：奇々怪々ステージ
　いきなり雰囲気が変わる。
　井戸からこちらに向けて敵が飛んでくる。
　出てくるところは壊せないので出来るだけ近づかないようにして進もう。
　家らしきと所からろくろく首が出てくる。
　頭だけ倒すと首が残る。残った首には当たり判定がないので触れてもＯＫ



　ボス：小夜ちゃん（『魔奴化』）
　　左右にジャンプしながら３方向にお札を放ってくる。
　　まずは本体を注視して避けるのが大事。

　　ボスを倒すと正体は化け狸だと分かる。


７面：ダライアスステージ

　砲台から弾を繰り出してくる。
　ここまで来ると敵の大体は弾を撃つので注意が必要。
　

　ボス：キング　フォッシル

　　ボス戦開始前に

　　　WARNING !

　　A HUGE BATTLESHIP

　　　KING　FOSSIL

　　IS　APPROACHING FAST

　　
　　と表示される。
　　実に「ダライアス」っぽい。
　　髭人は未プレイだけど（苦笑）

　　ボスは今までのボスの横に倍ぐらいデカイので
　　初見では面食らう。
　　動きは遅いが弾幕がキツイ。


８面：バブルボブルステージ

　バブルボブルの敵が多い。
　背景は黒くやや寂しい。
　仕掛けはない。
　レインボーダイヤを取ることもできるが特に意味はない。

　ボス：バブルドラゴン→すーぱーすかるもんすた
　弾を吐くボブルを倒すと
　第２形態である幽霊みたいな奴が出てくる。
　ただ幽霊の方は斜め方向に移動して体当たりをしてくる。
　軌道は単純であるが動き早いのでやられて足が遅くなっているとツライ。


マルチエンディングであり上記含めて４種類ある。

・レインボーダイヤがない場合
・レインボーダイヤがあり、『偉くなりたい』を選択
・レインボーダイヤがあり、『美人の彼女』を選択
・レインボーダイヤがあり、『友情』を選択

以上である。
折角なので真エンディングを
出してみよう。


ラスボスを倒した後

　（７つのレインボーダイヤを揃えると）

　ボビー「うわっ！凄い。財宝の山だ！」
　バビー「魔王が　島のみんなから　取り上げた
　　物だな。でも、ダイヤモンドロッドは見当たらないね？」

　ボビー「あっ！　バビー　上を見て！」

　（デカイロッドを降りてくる）

　ロッド「ダイヤを７つ集めたのは、君たちかい？
　　まぶしくて１０００年ぶりに、目が覚めてしまったよ。」

　ボビー「わわっ。ロッドがしゃべった！」

　ロッド「魔力で、願いを叶えたのさ。
　　さあ、目覚めさせてくれお礼に
　　君たちの、願いも、叶えてあげよう」

　ボビー「うわー。凄い凄い。僕はねー
　　ラジコンでしょー。ゲームでしょー。
　　後、ケーキもいっぱい食べたいなっ！」

　ロッド「ダメダメ。願い事は一つだけだよ。」

　バビー「うーんと、何にするかなあ？」

　　（３択）

　　・偉く、なりたい。
　　・美人の、彼女。
　　・友情。

　（友情の場合）

　バビー「サリイちゃんと、約束したんです。
　　おじいさんを助けてあげるって…」
　ロッド「よし！村人たちを助けてあげよう！
　　確か、隣の牢獄にいるはずだ！」


　（牢屋に捕まっている人達は姿を変えられている）

　バビーが、振りかざした、ダイヤモンドロッドの力で
　村人は、人間に、戻りました！

　ロッド「願いはかなえたよ。後は、早く
　　お逃げなさい。魔力が、消えたせいで
　　この島は、もうすぐ沈みます！」
　バビー「ありがとう、ダイヤモンドロッド！」

　（沈み行く島、みんな泳ぐ。）

　バビー「みんな、頑張れ！岸まで、泳ぐんだ！」
　ボビー「あっ！島が…」


　（浜辺にたどり着く一同）

　おじいさん「ばびーさん、ぼびーさん
　　あなた達の、おかげで、この島は
　　救われました。
　　本当にありがとうございました。」　

　ボビー「いやー
　　僕は、何もしてないから、はっはっは」
　バビー「おじいさん
　　あなたは、もしかして、サリイの……」

　サリイ「おじいちゃん！無事だったのね！
　おじいさん「おおっ、サリイ！お前こそ
　　元気そうで…
　　会いたかったよ…」
　サリイ「おじいちゃん！」

　ボビー「感激の、対面だなあ
　　僕、こーいうの、弱いの、ぐすん！」
　村人たち「それっ！みんなで
　　ボビーたちを、胴上げだ！！」

　（胴上げされる『バビー』と『ボビー』）
　バビー「ひゃー！」
　ボビー「わーい！」
　村人たち「ばんざーい！ばんざーい！」

　こうして、レインボーアイランドに
　再び、平和がやって来たのです
　ありがとう、バビー、ボビー、そして、キミ！

　みんなの、喜びの、声が
　夕焼け空に、いつまでも
　こだまして、いました

　（夕焼けから夜になっても胴上げされ続けている）

　えっ！それから、バビー君たちは
　どうしているのかって？

　勿論！次の、冒険の、ことを
　夢見ているのです。
　それは、いつになるかは
　分からないけれど…
　だって、二人は、男の子　なんですから（ハート）


　スタッフロール



ちなみに『サリイ』は２面のボスを倒した後に出て来て
宝を選ばずに話しかけた時に「さらわれたおじいさんを探して」言ってくる。
ただ、宝を選ぶと彼女との会話がない。
その為、真エンディングの「サリイと約束した」という事がなくなってしまうんだが…
まぁ…宝箱を開けた後で裏で話しかけて約束したって事にしておこう…

ちなみに６面では

　小夜「あなたって、強いのね
　　あたし、憧れちゃうわ（ハート）
　バビー「照れちゃうなあー　でへへへへ。」

　小夜「今度、デートしてくれる？」
　バビー「えっ…？よ、喜んで！」

　（ボビー登場）

　ボビー「見ーちゃった！見ちゃった！
　　バビーの、浮気者！」

　バビー「ち、違うよ、そんなんじゃないってば！」
　小夜「お礼に、いいこと　教えてあげるわ（ハート）
　　ダイヤモンドロッドは、魔王の、財宝の
　　部屋にあるって！」

浮気者って事はバビーは誰か付き合っている人がいるんか？
あ…ボビーにか？兄弟だけどな。

ええんか？こんなオチで…
まぁいいや。
他にもエンディングがあるのでご自分で確かめてくださいね～！！