髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「ゲゲゲの鬼太郎2 ~妖怪軍団の挑戦~」 レビュー (ファミコンソフト)

2012-05-17 18:25:16 | ファミコンレビュー
『水木しげる』氏原作の「ゲゲゲの鬼太郎」のゲーム
RPG
発売はバンダイ
1987年12月22日発売

特徴
戦闘時は若干のアニメーションをする。

敵に話しかける事が出来る。

特定の場所では「妖気雲」と呼ばれるバリアが張られていて
それを解除しないと中に入る事が出来ない。
(裏ワザを使えば入る事は出来るが…)

お金はなくアイテムの購入は出来ず、消耗品は敵を倒したりする事でアイテムを入手出来る。
(お金がないので敵にやられても一般RPGのお金半減というペナルティはなく
 小屋に強制送還のみとなる)

武器防具などの装備品はない。
鬼太郎自身の強化はレベル上げのみである(最大レベルは10)

洞窟内はドラクエ1のように暗いが
「つるべ火」を使う事で鬼太郎周囲が明るくなる。

一応、日本全国を舞台としているはずなのに
町(載ると別マップに移行する人が多数住んでいる場所)が存在しない。
北海道在住の方には悲しいが北海道は存在しない。

「猫娘」「子泣きジジイ」「砂かけババア」など味方にすると
戦闘中呼び出して1ターン、戦わせる事が可能になる。
ただ、体力はいずれも10で0になると逃走してしまう。
逃走した仲間は病院で入院中なので迎えに行く必要が出て来る。


操作方法

十字キー:移動
Bボタン:キャンセル
Aボタン:決定、メニューを開く
 ※「メニューを開く」には「足元を調べる」という動作も含んでいる為
  何かありそうな時はAボタンを押すのが大事となる。



お話としては
誘拐された『天童ユメ子』を助け出すため、中国妖怪チー率いる妖怪軍団に対して戦う。
というもの。

ちなみに「天童ユメ子」は第三期アニメのヒロインである。



点数は20点

良い点

・戦闘時、動く。
・ゲゲゲの鬼太郎キャラが多数登場。


悪い点
・戦闘時、テンポが悪い。
・経験値が低すぎる
・町がない。
・ヒントが少ない。

良い点の解説

・戦闘時、動く。
ドラクエなどファミコンRPGの多くは
敵のグラフィックを点滅させて

「○○に××のダメージを与えた」

という風にメッセージが表示させるのみという事があったが
本作の場合
鬼太郎と敵とが向かい合って
頭突きをしたり、ちゃんちゃんこを飛ばしたり
敵の攻撃を避ける場合も横に動いたりという風にアクションを行う。
敵も同様、体当たりして来たり飛び道具を放ってきたりする。

が、後述するがテンポを悪くもしている。


・ゲゲゲの鬼太郎キャラが多数登場
仲間として「猫娘」「砂かけ婆」「子泣き爺」など劇中で出てきた仲間たちを戦闘中使用できる。



悪い点
・戦闘時、テンポが悪い。
敵味方、動く。
ただ近年の先頭アニメが頑張り過ぎな某ロボット大集合シミュレーションみたいに
1度や2度見れば十分って感じである。
最近ではそのシミュレーションゲームは戦闘アニメをカット可能だが
ファミコン作品である本作では当然出来ないからなぁ…

それに、敵味方共に回避力が高く戦闘が長引きやすいのもテンポの悪さに拍車をかけている。
文字速度も遅いしな(変更不可)
逃走率が高いのでとっとと逃げるのが賢いのかもしれない。

・経験値が低すぎる
経験値と敵の強さがあっておらず
序盤のダンジョン内での敵の経験値が「1」である。
差を考えんかい。


・町がない。
日本全国がマップとなっているのに、町が一つもない。
小屋だとか寺やお堂みたいのがポツンポツンと点在するのみで寂しいことこのうえない。
故に、人も少ない。
数えてはいないがこの日本列島には10人も人口はいないんじゃないだろうか?


・ヒントが少ない。
町がないのもあるがヒントが極端に少ない。
敵にも話しかけられるが乏しいことこのうえない。



オープニングは
夜の村みたいな所が光が立ち上っていく景色が美しく
「ゲゲゲの鬼太郎2」というタイトルが海から上がって来て水滴が落ちる所とか凝っている。
が、そこで頑張り過ぎて力尽きたんじゃないかという出来である。


後、個人的な不満としては…
敵を倒していると「カラスの餌」を入手する事がある。
それを使うと地形無視で敵も出ず移動する事が出来るという便利アイテムである。
(バリアは越えられず、着陸は『森』のみ)
ただ、通常移動と同じように十字キーを入れっぱなしにしなければならないので指が痛い…
ドラクエのように空飛ぶ乗り物に乗ったら放置しても飛び続けるって仕様ならなぁ…
まぁ、本作は世界を舞台にしてないから一方向飛び続けていた時に世界一周が出来ないからな…
せめて、FFの飛空艇みたいにめっちゃ早く動いてほしかったけども…


ヒントが少ないため
手探り状態で謎解きをしていかなければならない。

「怪しいところは取り敢えずAボタン」

という感じである。
今はネットがあるので自分は
「ある場所が分からない」と「ヒントの意味が分からん!」というので2回調べた。
もっと調べる人もいるだろうな。

あ…

「小さな小島に降りてみよう」

と、思い立った時に『カラスの餌』が1つしかないと
島に降りた時に孤立してしまうので注意!
(小島で敵と戦って新たに餌を調達するしかない)




「大技林」などに特殊なパスワードが載っているが
フラグ管理がされてないらしくクリア出来ない物があるという話。

そのパスワードを挙げておく。

「ばんだいはしもとみずきはげげげのきたろうつうがすごくうまいよ」

「げげげのきたろうつうはさいこうかつこいいおもしろいすごいんだ」

「じゆもんをいれてくださいじゆもんがちがいますもういちどいれて」

「かめんらいだあくらぶかめんらいだあくらぶかめんらいだあくらぶ」



「きたろうねこむすめすなかけばばこなきじじいねずみおやじおやじ」

「ああいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいぶ」

「げげげのきたろうはおもしろくておもしおくてなみだがでるぜへへ」


上4つは大丈夫らしいが下3つはフラグ等の問題でクリア不可とのこと。
一番下の「涙が出るぜ」って・・・別の意味で涙を流させたいのか。

にしても『はしもとみずき』って誰?

バンダイの事だからだから「橋本名人」のことかと思ったら
本名は「橋本真司」というらしい。
じゃぁ、誰なんだよ!「はしもとみずき」!!
ネットで調べてもゲゲゲの鬼太郎2以外で出てこんぞ!


「ゲゲゲの鬼太郎2は最高、カッコイイ、面白い、凄いんだ」

って…
自画自賛するパスワードって痛いよな。

「仮面ライダー倶楽部」3連は…
類は友を呼ぶ的な感じだろうか?



(この部分だけ追記)
「はしもとみずき」はバンダイの「橋本」名人と原作者の「水木しげる」氏だそうだ。
そういう事かと、謎が解けてスッキリしたわ。
ただ、「水木」氏がこのゲーム。上手いって・・・
プレイしたことさえなさそうだがな。
発売時「水木」氏の年齢は65歳だぜ。(1922年3月8日生まれ、ゲーム発売は1987年12月22日)

「ファミコンって何?」

って年齢だろ。
それに「RPGが上手い」って表現もあまり聞かないよな。
常に鬼太郎一人だから戦術も大まかに分けて「戦う」か「逃げる」か「道具」使うかの3種類しかないし・・・
まぁ、製作者もこのゲームの事を良く理解してないって事なんかなぁ?




買ったんだけど剥がれかけ…
使い込んでもいればくなるわ…

PS)本作の攻略本の帯で
 『橋本名人』の写真があり吹き出しで

 「この本がなければ、攻略できませんよ。」

 などという記述がある。
 そんな事が書かれている癖に攻略本最後の部分

 「ここまで来たらもう一息だ!後は君自身の力で、
  鬼太郎を感動のラストシーンに導いてくれ!」

 と書かれているという…
 こう書かれていたら当然、クライマックス前で終わっていて
 ラスボスの倒し方とか肝心な部分は書かれてないという…

 橋本名人も画像使われて
 詐欺発言させられるのは実に不憫であるとしか言いようがない。
  

ここからがネタバレ






















本作の一番、髭人的に衝撃を受けたのは
「竜宮城」関連かな。

竜宮城に行くと(のっぺらぼうの)乙姫がいて

「よー きはりましたな -
 どーぞ たのしんでくれやす」

と言われ、選択肢が出る
『はい』『いいえ』『たちさる』

『立ち去る』を選ぶと何故か『ねずみ男』が現れて仲間になるのだが…

髭人「『はい』を選んだろ。
 某妖怪ゲーみたいにセクシーな乙姫が見られるサービスイベントだろ
 フッフッフ~」

と、スケベ心で選ぶと特に『乙姫』が踊ったりせず、次の日になっている。
ガックリしていると
もう帰るのか?まだいないか?

と、聞かれるので

髭人「怒られるまでいたろ」

と、「はい」と選ぶと何度も同じことを聞かれて
何度も休みまくるが変化なし

髭人「何もおきねーのかよ。つまんね」

と、思って外に出て敵と戦ったら外の敵に1撃でやられた。

髭人「どういう事だ――――!?」

何とレベル1になっていたのだ。
どうやら、1度竜宮城にいるたびにレベルが1つ下がるシステムの様子。
ただの罠イベントである。



そしてエンディングであるが…

「チー』という敵に会うと

「とうとう来たか わしは 日本を去る
 その代り 封じの秘薬を くれんか」

『はい』『いいえ』を選ぶんだけど
『いいえ』を選ぶと

「生かして帰す訳には いかん!
 ここが お前の 墓場となるのだ!」

と襲ってくる。
チーを倒すと第2形態とも言える「九尾狐」となる。
「九尾狐」を倒すと…



「封じの秘薬」

を使う事で封印できる。
(ちなみに『チー』の時、秘薬を渡してしまっても戦闘となり、詰みである。)

『封じの秘薬』を使わないと『九尾狐』の亡骸
『雷雲変化』に化けて襲ってくる。

その『雷雲変化』のHPは65535。

まず倒せないが
仮に内部をいじくって倒しても「チー」とのイベント前に戻されるだけだとか
(抗いようがない敗北である)



さて、秘薬を使って『九尾狐』を封印すると
すると天女が現れ

「よくやりました 鬼太郎 九尾狐の
 亡骸は 私が引き取りましょう

 さあ みんなが 待っています 早く帰って
 元気な 顔を 見せてあげなさい」

船が出て玉が上昇し(天女?)島が沈み
夜になり

「終」

と出て終了。
スタッフロールはない。


どうやら平和は戻ったようだが…
プレイヤーは置いてきぼりの状態でよくわからないまま終わる。

天女は早く帰って元気な顔を見せてあげろと言うが
プレイヤーはこのエンディングで「何やコレ」と…
当惑した顔を見せてあげた事だろう。


さて、締めとして




本作のベースとなった。
「ゲゲゲの鬼太郎」3期のエンディングテーマ

『おばけがイクゾー』より一部…

「いうこときない わるいこは
 よなか むかえにくるんだョ」

と、製作側は夜中迎えに来られてしまったんあろうと思えて仕方ない。
そんなゲーム。


「ヘェヘェヘェ・ヘェヘェヘェ・ヘェ・ヘェ・ヘェ~」

(ズンチャ…ズンチャ…ズンチャ…ズンチャ)

アアァ!!






最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
二重カキコになっちゃったかも (通りすがり)
2012-06-06 07:50:51
>にしても『はしもとみずき』って誰?
バンダイ・橋本(名人)・水木(しげる)は
ゲゲゲの鬼太郎2がすごく上手いよ
返信する
なるほど!! (髭人)
2012-06-06 15:12:00
通りすがり殿
ありがとうございます!
謎が解けました!

ただ、「水木しげる」氏がこのゲームが上手いかよりもプレイされたかも怪しいところですがね。
返信する
ボクは 評価は10点。 グレードひど過ぎる。 (zebra)
2014-04-20 16:56:37
 こんにちは 髭人さん。このゲーム 愚痴まみれにします。
>鬼太郎一人だから戦術も大まかに分けて「戦う」か「逃げる」か「道具」使うかの3種類しかないし・・・
まぁ、製作者もこのゲームの事を良く理解してないって事なんかなぁ?
 同感! 鬼太郎のグレードが悪すぎる。頼むわ、製作者。

最初の状態で 敵の攻撃方法は”頭突き”って なんやねん、って思いましたもん。 しかも ダメージポイント少なっ!!! 東北地区でネコ娘 仲間にして 関東地区での敵と戦わせて レベルアップ計ってましたが それでも効率の悪いに変わりは無い

当時プレイしてた頃 学校のクラスメートから 攻略本借りてました。 妖気石が バリア張ってるから 画面見づらいし 仲間を助っ人に戦わせようと思ったら できなかったし ヒント少ないわ 敵の耐久力多いわ 仲間が逃げ込んだ 妖怪病院・・・なにこれ・・・ ぜんぜん病院ないじゃん! しかもなぞの大陸に来たら 病院 ひとつもないからわざわざ 日本に もどらんといかん・・・

 声を題にして言いたい・・・
 ”デメリット(欠点)まみれやん” クリアはしたものの・・・もうやらん、って思いました。もう少しゲームのグレードを良くして 謎解きと楽しさのバランスがよかったら 50~60点くらいは なってたはずだよ。



返信する
熱弁 (髭人)
2014-04-20 18:31:16
zebra殿
コメントサンキューです。
お、いいですね。
熱意あふれる思い出がビンビンに伝わってきますよ。
当時プレイされていたという事でネットもない時代、その大変さも十分、分かります。

いくらか動くアニメーションを温かい目で見守るのがこのゲームって所でしょうか?
返信する

コメントを投稿