6才のボクが、大人になるまで ★★★★
監督 リチャード・リンクレイター
出演 エラー・コルトレーン
パトリシア・アークエット
イーサン・ホーク
ローレライ・リンクレイター
2014年 アメリカ
ずっと見たかった作品。
今週発表になった、ゴールデングローブ賞でも作品賞を受賞したことだし、もうすぐ上映も終了になるようなので、急きょ見に行ってきました
やはり、こういう風に映画を撮ってみようという考えが面白かったです(日本では、この作品のように何年もの間に同じ俳優が同じドラマを撮影した「北の国から」のようなものがありますが、海外では珍しいのでしょうね!)
しかし、こちらは映画なので1年間に1週間だけ12年間撮影するということを続けて作り上げたようで、子供だった少年も大きくなり、母親役のパトリシア・アークエットもそれなりに歳をとり体型もそれなりに変わるというものを見せてくれます
特に、何かで盛り上がるとかなく淡々と話は進みます
これはドキュメンターではないので、ちゃんとした台本があったようですが、そもそもの設定がアメリカらしいな・・・と思いました。
主人公のメイソンやサマンサは、両親の離婚により母に引き取られるが、この母は男運が悪い・・・(こんな母親についていく子供たちも本当に大変だわ)
しかし、両親の離婚なぞさほど大事ではないようで、父親は離婚しても義母と普通に会って普通に接している姿に、ちょっと驚きました(日本では、なかなか珍しいことのように思うのですがね・・・)
15歳の誕生日に父からは父が編集したビートルズの曲を集めたブラックアルバム、祖母からは聖書、祖父からはショットガン、母たちからはスーツと本当にアメリカらしいプレゼントでした
そしてそんな中で、いちばんこの映画を象徴していたのが、父と息子の会話
父が長々話したことについて、息子は「で、結局はなしの要点は?」と聞くと、「特にない」といったこと、この映画はそんな映画でした
しかし、なんだか心に残る作品でした