小中学生の6.5％が発達障害？（毎日新聞）

毎日新聞の記事で、小中学生の6.5％が発達障害という記事が載っていました。
私が障害児を持ったとき、1％は障害児がいるんだよと言われていました。
私たちの言う障害児には、発達障害は入っていなかったので、単純に加えると7.5％の子が何らかの障害を持っているとなります。
一方、発達障害の子の場合、私が見てきた中で親が認めない場合が多く見られました。うちの子は普通ですと言い切り、適正な環境への対応を否定する親が多かったです。

私の子のように見た目から障害だとわかれば、ある意味あきらめ？切り替え？をし、その子のための教育環境を探します。それでもその切り替えをするのに何ヶ月も悩みました。どこかでうちの子は治るんだと思って、信じたがっていた部分もあるからです。

だから見た目わかりにくい、発達障害の場合なおさらだと思います。しかし私の経験上4年生までは普通学級で、健常児と同じ環境でもなんとかなるかもしれませんが、5年生以降は、ある部分助けをしてあげていかないと、子供にとっても親にとっても良くないと思っています。

またこれほど多い、いろんな障害の子に対する支援はどうかといえば、かなり遅れています。育てる環境においても、まだまだ世間に理解されない場合も多く、（まぁ私自身もこの子がいなかったら、知らずに過ごしていたと思いますが）もっとこういう子が地域にいて、どうやって見守っていくのがいいのかを、一緒に考えていかなければならないと思います。
国の支援も、言ってみれば決められたレールは準備してあるんだから的な、本当にどんな支援が必要かを考えているんだろうか？と思わざるえません。
数多くの問題を抱えている日本ですから、解決には一番最後のほうに回されるようで、とても心配です

しかし今、この時も障害を持つ子供たちは育っていきます。
親は出来ないことに悩んでいてもしょうがありません、やれることを見つけ、出来うる一番良い環境で、その子の成長に合わせて、焦らず育てていきましょう。

苦渋の選択・・あなたならどうします？

昨日、業者の方と飲む機会がありました。
話が弾んだのは、仕事のことではなく子育て論でした。

僕の下の娘には障害があり、高校1年になった今でも話も出来ません。そんな中の子育ての聞いてもらったり、健常児に対しても、こんな環境で育てたいねとか、たわいもない話をしていました。

そんな時彼が突然こんな話を切り出しました。
「テレビで見たんだけど、今は出産前にその子に障害があるかどうかがわかる場合がある。実際子どもの障害を告げられた親がいて、その子を産むべきかどうかで葛藤するという話をやってたんだよ」
と話し始めた。
そして彼は続けて、
「僕も悩むなぁ。だってその子の将来のことを考えると、可哀想だし。」
と言った。

僕の意見は違った。
「確かに障害を持つ子供を育てるのは大変だけど、これは親側の話で子ども自身はどうだろう？その子は生まれてきて不幸なのかな？
娘の通う養護学校にもいろんな障害を持った子供たちがいるけど、みんな良い笑顔で過ごしてるよ。不幸とか可哀想って言うのは、大人が他の子と比べているからであって、当の本人は自分自身の成長の仕方がすべてで、誰とも比べることはしない。
確かに将来大きくなったとき、その障害で悩む時期があると思うけど、今を生きてる毎日の中に喜びをいっぱい感じていると思うよ。」
と話をした。

聞いた彼は、「やはり僕は悩むだろうな」と言っていた。
僕も彼を説得するつもりもないし、人それぞれだし答えは無いから、これ以上は言わなかった。

あなたならどうします？

中央道のトンネル事故

昨日、中央道のトンネルで天井板の落下という大事故がおきました。
常に車での移動の多い自分にとっても、大きな衝撃を受けました。

今の日本で何が起こっているのか？
目に見える国の負債だけで700兆円を超えていますが、目に見えない負債、それは老朽化したトンネルを含む道路関係、上下水道やガスの管など、今までの長い年月の間に、修繕、取替え等のメインテナンスがなされてこなかった、これこそ何兆円になるのかわからないほどの大きな負債です。

他にも子供への投資も疎かにされてきました。将来を担う子供たちが、必要な教育、心を育てる良い環境で育ってこなかったつけは、その子供たちが親になって、またその子供たちへと負の連鎖が続いています。
生きるための術、人と関わるための要領、将来を夢が描ける環境など大切なものが伝えきれてこなかったように思います。
これらは取り戻すには、何十年もの歳月が必要なんですよね。

数えればもっと多くの問題も抱える中、もうすぐ選挙が行われますが、どの政党を見ても、日本の将来立て直すビジョンが見えてこない。
これからも間違った方向からの転換が出来ないまま、日本はどこに向かってしまうのだろう？