丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

女達の戦国時代~功名が辻・最終回

2006年12月11日 | レビュウ
 大河ドラマ「功名が辻」の最終回でした。いやぁ、真面目に一年間見ました。戦国時代という個人的には馴染みのある時代だった事もありますが、単に武将の国盗りの様相を描いているだけではなく、妻という立場から見た戦国時代だったというところが、共感をもって見続けることが出来た要因だったのでしょう。
 一昨年の「新選組!」の時も思いましたが、激動の時代に生まれなくて本当に良かったと思いますねぇ。男であれば、恐らくその血生臭い時代の渦に巻き込まれ、間違いなく自分も手を汚し、生命を脅かされる訳です。女であっても、息子や夫を失ったり、家や田畑を追われたり、戦闘の巻き添えで命を落とすかもしれない。そう思うと、つくづく、娯楽としてドラマや小説で楽しむのにはいいけれど、実際にその時代に生きていた人々はなんと過酷な人生を送っていたのだろうと同情します。
 千代と一豊は激動の戦国時代を運よく生き延びる事が出来た訳ですが、一年のドラマの間には多くの悲劇が描かれてきました。お市の方(信長の妹)、濃姫(信長の妻)、旭姫(秀吉の妹)、ガラシャ夫人(光秀の娘)、そして淀君(市の娘)・・・。それぞれが時代に翻弄され飲み込まれていった女達でした。むしろ彼女らの悲劇があったからこそ、天寿を全うした千代やねねの人生がドラマの中で説得力と重みを増していったような気がします。生き延びた者、死んだ者、その違いは本当に紙一重であるからこそ、生き長らえる事がいかに困難であったかが伝わってきました。
 ちなみに一年間で一番泣いたのは旭姫のエピソードでした。松本明子が好演していましたよ~。普通に百姓の嫁として生きていれば、普通な人生を送れただろうに、秀吉などというとんでもない兄を持ったために、次々と政略結婚を強いられ、二番目の夫との愛を密やかに心に抱きながら死んでいく・・・。いつまでも田舎臭くて垢抜けない旭の健気さと切なさに、毎回涙したのでした。
 いやぁ、なんにせよ、三谷幸喜のさえない将軍に笑い、六平太に萌え、旭に涙し、戦国時代の様々の夫婦像に魅了され(おしどり夫婦あり、馬鹿ップルあり)楽しませて頂いた一年間でした。
 NHKさん、どうもありがとう~!!

追記:
 おまけの突っ込みを少々させていただくと、一豊は最終回で脳梗塞(恐らく)で左麻痺になっていましたが、脈取っただけでわかるんかい?ついでに「おつむの血の巡りが滞っておりまする。」などと言っておりましたが、あの時代にそこまで脳みその構造がわかっていたんでしょうか?解体新書は江戸時代の後半だべ??あの時代にも腑分けなんぞはしておったのでしょうか?
 マニアックな時代考証突っ込みでした。


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2 コメント

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六平太萌え! (アクア)
2006-12-12 19:17:49
ちえぞーさんお久しぶりです。
寒くなりましたがお元気でしょうか?

やっぱり六平太ですよね~(爆)
理由は言わずもがなです・・。

脚本家の方が女性ということもあったかも
しれませんが特に女性の生き方が凄く魅力的に
描かれてたような気がします。

旭姫の最後は涙・涙でしたね。
あの時代に生まれなくて良かったと思います。
因みにちえぞーさんはあの女性達を演じるなら
誰が良いですか?

私はきっと気持ち良いであろうなぁというイメージ
をこめて濃姫かな??(凄く強かったし)

お目汚し失礼致しました。。





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お久しぶりです (ちえぞー)
2006-12-13 05:41:14
アクアさま
 お久しぶりです。貴女もやっぱり六平太に萌えましたか(爆)。どこまでも路線のかぶる私たちでございますねぇ。おほほほほ・・・。

 色々な女性がいましたねぇ。濃もとても魅力的でしたね。和久井映見のイメージではないと、最初は思っていましたが(どっちかというと私の中では大地真央の方が濃姫のイメージがあって。)、なんのなんの、本能寺ではとてもよかったです。
 私が演じるなら?ですか??・・・う~ん、キャラ的には「ねね」が好きですが、対極の淀なんかも演じる甲斐がありそうですね。でもやっぱり、ねね。秀吉と夫婦漫才してみたい(笑)。
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