丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

あとがき・・・のようなもの~最良の伴侶

2008年07月07日 | あとがき・・・のようなもの
 この話、実は怖~い実話を基にしています。今年の春頃でしたでしょうか。イギリスで恋愛結婚をした相手が、実は兄と妹だったという。精子の出所が一緒だったとか。気の毒な話です。
 でも、結構洒落にならない話だと思いました。外国では精子バンクを利用する人が結構多いようで、かのジョディ・フォスターもそれで子供を産んだとか。本人が自分の遺伝子上での父親を知らないまま大きくなって、同じ父親から生まれた人と出会わないとは限らない訳ですよ。そして精子バンクが普及すればするほど、その確立はどんどん高くなる……。
 男前で、スポーツマンで、IQ高くて。そんな遺伝子が欲しいという気持ちはわからないでもないけど、なんだかな~……なんて思うのは私だけではないはず。それって、ナチスの人種政策とさして変わらんのではなかろうか……。

 まあ、倫理上の是非はともかく、生物学的に考えても不自然な状況ではあるわけです。それが本当に広まったら、人類皆兄弟! になっちゃうんだろうな~。なんて考えてたら、こんな話になりました。
 絶滅危惧種の辿る道はやっぱり人工繁殖でしょう! 佐渡島トキセンターに続け!!
 ……なんか書いていて気分が悪くなっちゃいました(笑)。なら書くな! というお叱りの声が聞こえそうですが、SFとは本来こういうブラックな要素を持っていてしかるべきなのです。(独断と偏見ですが)
 そんなこんなで、星新一風(おこがましいですね、すみません)SFショート・ショートという事で、よろしいでしょうか~。

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2 コメント

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ありえる話ですよね。 (カミュ)
2008-07-08 00:54:14
う~ん、IQが高くて、高身長、男前、金髪、碧眼の人の精子は高く売れそう。仮に僕が女性だとしたらちょっと高額だけど購入しちゃうかな。でも、こんな条件だけでは成り立たないのが人間の魅力。確かにナチスと一緒で、なんだかな~なんですよやっぱり。話は変わりますが、映画、『シン・レッド・ライン』という日本とアメリカが戦った、ガダルカナル戦を描いた映画があって、その劇中、俳優ショーン・ペンが一人の兵士として、男として言うセリフがぐっときました。
「男の価値なんてこの世では無だ」
なにか生産的且つ建設的なことが出来ない男。戦争という破壊行為をするのも男。男の価値。なんだか考えさせられるのです。女性は究極的に子供を生める。男にはそれが出来ない。原始より男の価値は人という総体の中では無もしくは平凡で均一な存在で、それは今でも変わらないのかもしれないと思う。それと、男性の精子が減少傾向にあるのは世界的な現象とのことです。今を100とした場合、何百年後には男が生まれない世界になると、『イブと七人の子供たち』を書いた人が言ってました。そんな世界どないやねん?と思うけど、カミュの友人を見ても女の子が生まれる友達が多いです。男がいない世界。想像も出来ないSFですね。
マジで長くなりました。こんなに書くなら小説書いたらいいんじゃないかと思ってきたのでそろそろやめておきます。ではでは。
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女性の増加 (ちえぞー)
2008-07-09 00:23:02
>カミュさま
昔の職場のSEさんに聞いたのですが、パソコン等の電磁波の影響でY染色体が減るんですって。ホンマかウソかは知りませんが。

女ばっかりの世の中なんて、つまらないですね~。
私は女子高では生きていけない(笑)。同じならやっぱり男性のいる世界がいいですよ。
そうだな、渋いかっこいいおじさんがいっぱいいる世界がいいなあ。渡辺謙、中村吉衛門、ハリソン・フォード、ジャン・レノ、この辺りのラインナップが揃っていれば、もう何も要らない(笑)。
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