丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

目に青葉

2007年05月01日 | 季節
 訪問の仕事の途中、駐車場から老人ホームまでの短い道のりをてくてくと歩く。ほんの短い距離だけれど、私にとってはつかの間の気分転換の瞬間だ。
 坂の下には大きな森があって、木々がざわざわと息づいているのが良く見える。雑木林なので、色んな種類の木があって、それぞれが違う色の緑を芽吹かせている。風がふくたびに大きく小さくうねって、そこには爆発するような瑞々しい息吹を感じる事が出来る。
 広い道の端にはハナミズキが何本も植わっていて、白やピンクの花を咲かせている。ハナミズキの花は実は花弁ではなく、ガクなんだそうだ。そのせいか桜と違って華々しく散ることなく、緑の葉っぱと共存して、そのうち消えていく。ちょうど今は芽吹いてきた新緑とカラフルな花がお互いに様子を見ながら同居しているといったところだ。
 この道を歩くと木々から元気をもらえるような気がする。疲れていてもなんだか少し勇気が出る。連休がなくてもやっていけるぞ!……なんて気にもなるかもしれない(笑)。
 そして、これから会いに行くしぼみかけの利用者さん達に、この生命力を少し持っていってあげたい。「春が来たよ~。」と……。

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2 コメント

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若葉青葉のころ (コドモオオトカゲ)
2007-05-01 18:01:48
ちえぞーさん、ちょこっとお久しぶりです。
この季節って本当に緑の濃淡が美しく、木々や花々にパワーをもらえますよね。
>爆発するようは瑞々しい息吹
いい表現ですぅ!

ハナミズキの開きかけの頃の顔って、万博公園の太陽の塔の顔に少し似てませんか?(笑)
すみません・・・花弁じゃなくてガクだから散らないで共存して全身緑になっていくのですね。
どうぞ利用者さんに、ちえぞーさんが自然の恵みからもらったパワーがおすそわけできますように。

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山 ほととぎす・初鰹? (ちえぞー)
2007-05-01 23:50:25
コドモオオトカゲさま
ちょこっとお久しぶり(笑)です。(どこがや~)

美輪明宏さんが言っていました。「植物は人間にパワーをくれるのよ。自分の命を人間に注ぐ事で癒してくれるのよ~。」
そうかもしれませんね、ほんとに。
道理で私の傍においてある花はすぐ枯れる訳だ。私がチュルチュルと吸い取ってるんだろうな、きっと。

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